【ポスタービジュアル公開 2025.6.9】
映画のポスタービジュアルがついにお披露目です。
本作で初主演・初演技をつとめる岡田蓮さんが登場するポスタービジュアルは、映画のワンシーンを切り取った一枚。
このビジュアルから、皆さんはどんな物語を想像されるでしょうか?
また、映画のコピーを手がけてくださったのは、熊本出身のコピーライター・上田浩和さん。
東京コピーライターズクラブ最高新人賞をはじめ、数々の広告賞を受賞されている実力派です。
ご支援くださった方へ、今回お披露目したポスターが届く「限定ポスタープラン」をご用意しています。
目標200万円達成!
NEXT GOAL 500万円へ!
クラウドファンディングを開始してから1週間で、当初の目標である200万円を達成いたしました。
全国各地からたくさんのご支援をいただき、とても嬉しいです。ありがとうございます。
皆様からの熱い応援コメントを拝見し、「いただきます」という文化の尊さを改めて感じております。同時に「いただきます」を未来に、そして世界に届けるこのプロジェクトの重責に、身の引き締まる思いです。
クラウドファンディングは6月30日まで続きます。
ネクストゴールとして、映画制作費用である500万円を目指します。
「いただきます」を「ITADAKIMASU」へ
わたしたちの挑戦はまだ始まったばかり。
引き続き、応援よろしくお願いします。
株式会社ヤマチク 3代目
代表取締役CEO 山﨑彰悟
お箸屋さんが短編映画制作を決意したわけ
私たちヤマチクは、竹のお箸を熊本県南関町で60年以上作り続けてきた小さな箸メーカーです。
食卓から姿を消しつつある、日本製の竹のお箸。
ですが、箸という漢字の部首は竹冠。実は、日本のお箸の歴史は竹からはじまったんです。
しかし今では、安価な輸入木材やプラスチック製のお箸が主流に。
そこで私たちは、軽くて繊細な竹のお箸の価値を伝え、改めて日本人の食事に欠かせないものにするための挑戦を続けてきました。
これは、日本の竹のお箸文化を守り続けるために立ち上げた自社ブランド「okaeri」。2019年の発売から6年。海外への輸出も17カ国に増えました。2024年にはヨーロッパでのPOPUPに出店するなど、今ではの食卓でヤマチクのお箸が使われています。
2023年には、地元の若者が自慢したくなるまちを目指し、お店を作りました。
お店の名前は「ヤマチクファクトリーショップ拝啓」。店内には300種類以上のお箸が並びます。
オープン後1年間で2000万円以上の売り上げを達成し、現在もたくさんの地元メディアに取り上げられ、注目され続けています。
そんなヤマチクが次の挑戦として選んだのが今回の短編映画制作プロジェクトです。
本プロジェクトに込めた想い、最後までご覧いただけると嬉しいです。
「いただきます」と、なぜ言うの?
そうたずねられたら、あなたはどう答えるでしょうか。
私たち日本人が幼い頃から毎日の食卓で何気なく口にする「いただきます」。
実は、他国の言語には訳せない、特別な意味を持っています。
キリスト教圏には食事の前に神様に感謝を表すお祈りがありますし、フランス語には「ボナペティ(めしあがれ)」という言葉があります。でも「いただきます」を海外の方に伝えるのに適した訳語ではありません。
なぜなら「いただきます」にはたくさんの人や、いのちへの多様な「感謝」が詰まっているからです。
食事を作ってくれた人へ、食事の時間を共に共有する人へ、今日の糧を得ることができたこと、食材を育ててくれた人、食材(いのち)そのもの、そして今「生きている」ことそのものへの感謝。
こんなにたくさんの感謝の意味が「いただきます」には込められています。
そして、私たちが作る竹のお箸が生まれた理由も「いただきます」の精神に起因しています。
いただくいのちに敬意を持っているからこそ、「米粒も摘める」「魚も綺麗に食べられる」軽くて繊細な竹のお箸が活躍の場をいただいているのです。
「いただきます」がなければ、ヤマチクという会社も存在しない。
それほどまでに、私たちにとってのみならず日本の食文化にとって重要な存在である「いただきます」が、いま危機に直面していると知ったのは昨年秋のことでした。
「“いただきます”はキモい」の投稿に感じた「こころの分断」
ある日、信じがたいニュースが目に飛び込んできました
「いただきます」を言うのはキモい。
とあるSNSの投稿がネットニュースになり、コメントがたくさんついている。中にはその主張に賛同する人もいました。
お金を払っているんだから、「いただきます」なんて言わなくていい。
生産者への感謝とか言っているけど、実際に届くわけじゃないから偽善っぽい。
親が子供を育てるのは当たり前だし、うちの食卓では「いただきます」を言っていなかった。
「いただきます」に身近な道具であるお箸を作る私たちにとって、単なる「マナーの問題」とは思えませんでした。
これらの投稿の根底には、日々の生活の中から他者や自然との関わりを見失った「こころの分断」があるように感じたのです。
「お金を払いさえすれば、別に感謝など伝えなくていい」
確かにそうかもしれません。しかしこの考え方は、自分が提供する側になったときにも素直に受け入れられるものでしょうか。お金さえもらえれば「感謝はいらない」と、本心から思えるでしょうか。それはあまりにも寂しいことだと、私たちは思います。
「いただきます」のような「ちょっとした感謝」すらも、権利や損得の天秤にかけてしまう。その成れの果ての一つが、昨今問題になっている「カスタマーハラスメント」のような振る舞いなのだと思います。
「いただきます」は「ひとりじゃない」と教えてくれる
繰り返しになりますが、「いただきます」という言葉は、単なる食事前のあいさつではありません。神道的価値観(「いただく」という神様への謙譲語)や自然崇拝、仏教的価値観(いのちを「いただく」という殺生の概念)が混ざり合って生まれたのが日本独自の言葉です。
このひと言には、食事を用意してくれた人々、うつわをつくった職人たち、そして命ある食材そのものへの深い感謝の気持ちが込められています。日本人が古くから大切にしてきた「いのちに感謝する心」が、自然と日常の習慣として根付いています。
食べることは、生きること。
私たち人間は、周囲の人との営みや自然との関わりなしに生きていくことはできません。
「いただきます」は、そのことを食事の度に気づかせてくれる大切な所作なのです。
言い換えれば、「いただきます」はSNSなどよりも、自分がひとりじゃないと感じさせてくれるものだと言えるかもしれません。
世界に出て確信した「いただきます」の価値
私たちがこれほど「いただきます」の価値についてこだわるのには、もう一つ大きな理由があります。
それは、日本の外で「いただきます」に対する賞賛、感動を目にしてきたこと。
現在、ヤマチクのお箸は日本国内のみならず世界17カ国の食卓で使われています。
コロナ禍が落ち着いた現在、様々な国にお邪魔する機会も増えました。
その際に、食事前に手を合わせ「いただきます」と言った私たちに対して、外国人のみなさんが思わぬ反応を示してくださることがあったのです。
「今、拝みながらなんて言ったの?」
そのように問いかけられ、こう答えました。
「これは“いただきます”といって、私たちが生きていくために関わる全ての人や生命(いのち)に感謝を込めた、祈りのようなものです。日本人はみんな食事の時に言いますよ」
その答えに、その外国人の方は大変感激されていました。
「今度SUSHIを食べるから、その時に真似する!」と私たちの「いただきます」を録画したぐらいです。
この時、「いただきます」「ごちそうさま」という日常的な言葉が、世界に誇れる日本の精神文化なのだと、深く実感させられました。
日本人の食文化の奥深さに、敬意を抱いてくれる方は世界中にもっとたくさんいるでしょう。
今やどの国にも日本食レストランが立ち並び、そこのお客様はみんな上手にお箸を使って食事をしています。でも「いただきます」と手を合わせている人はまだいません。
「お箸」という日本の文化を世界に届けるヤマチクとして、お箸だけではなくお箸に込められた「いただきます」の精神性も世界に届ける責任がある。そう強く感じています。
だから「いただきます」を短編映画で伝える
複雑で多様な意味がある「いただきます」に込められた価値を、どうすれば言葉の壁を超えて世界に届けることができるのだろうか。
これらを考えに考え抜いた結果、私たちは「短編映画」を作ることにしました。
映画は、時間も国境も越えて愛され続ける芸術です。
観た人を物語の世界に一瞬で引き込み、笑いや涙、驚きや共感を与えるだけでなく、時に観た人の人生に大きな影響を与え、社会変革すらもたらす。
映画にはそれだけの力があります。
「いただきます」の大切さを言葉で説いても、説教くさく感じてしまいます。
でも映画であれば登場人物に感情移入し、「いただきます」を自分事として考えられるはず。
昨年ゴールデングローブ賞やエミー賞を獲得した映画『SHOGUN 将軍』は、セリフがほぼ日本語のままの作品にもかかわらず、日本の美意識や精神文化を映像で表現したことで、世界中から賞賛を浴びました。「いただきます」にも同じように世界に共感される精神性としてのポテンシャルがあるはず。完成度の高い映画という形でなら、言葉の壁を越えられるのではないか。
そんな可能性を実現するため、私たちが制作に取り組む映画について紹介します。
映画で描くのは熊本の四季、そして家族愛
▼主演:岡田蓮さんインタビュー動画
▼母親役:村上美香さんインタビュー動画
▼メイキング&クランクアップインタビュー
最新の活動レポート
2025.08.07
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2025.08.04
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みなさま、こんにちは。株式会社ヤマチクです。 このたびは、短編映画『いただきます』の制作プロジェクトにご支援いただき、心より御礼申し上げます。おかげさまで本日、2025年8月4日(箸の日)に 映画『いただ...
みんなの応援コメント
ひとよしくま熱中小学校
2025年7月1日
応援しています!!
fumi kyuma
2025年7月1日
応援しています!
ヨハン
2025年6月30日
毎日お箸を使わせていただいております。郷土の誇りです。