二宮金次郎を世界に
4か国語(日・英・中・葡)の二宮尊徳(金次郎)伝記作成・寄贈事業




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2025/6/26 21:34
【R7.6.26】オレゴン州ヒルズボロ市の高校生の皆さんが報徳社訪問

※本記事は、特設サイト記事(【海を越えて届いたまなざし】オレゴン州ヒルズボロの高校生の皆さんが報徳社を訪問|4か国語による二宮金次郎伝記作成・普及事業)の転載です。
アメリカ・オレゴン州ヒルズボロ市の高校生の皆さんが、大日本報徳社を訪問してくれました。
滞在時間はおよそ30分という限られた時間ではありましたが、そのひとときは、とても深く、温かな時間となりました。
日本の「学び」に触れる体験
最初にごく簡単に、二宮金次郎の人物像と報徳社の施設について、紹介しました。
あいにくの雨のため、大講堂や仰徳記念館、道徳門と経済門などをスライド中心に説明しつつ、金次郎の生き方や「万象具徳」「以徳報徳」といった思想のエッセンスにふれてもらいました。特に、現代の諸課題、多様性の尊重や持続可能な社会とのつながりを意識してお話ししました。大変拙い発音ながら、わかりやすい文章を作る上ではAIに大変助けられました。
うなずき、目を合わせ、まっすぐに聞く
印象的だったのは、彼らの聞く姿勢です。
日本では、話を聞くときに「うんうん」とうなずいて相手に関心を示す文化がありますが、それとまったく同じように、彼らは話にしっかりと目を向け、体全体で「聴いてくれている」のが伝わってきました。
心から、関心を持ってくれている――そう感じることができました。
英語版伝記にも真剣に向き合ってくれた
現在制作中の英語版伝記も皆様にお渡しし、読んでもらいました。
時間はわずか30分ほどだったにもかかわらず、何人もの生徒が集中してページをめくり、読み終えるところまでたどり着いたのには、胸が熱くなりました。
おそらく、彼らはとても向学心があり、異文化へのリスペクトを大切にする皆さんなのでしょう。
ひとりの女性のまなざし
中でも印象深かったのは、アフリカ系の女性のまなざしでした。
彼女は、金次郎とリンカーンが並んで描かれた絵画に強く惹かれ、
「この絵は誰が描いたの?」「誰が寄贈したの?」「なぜここにあるの?」と、質問を投げかけてくれました。
尊徳とリンカーン――
異なる国、異なる歴史を持ちながらも、貧しさを乗り越え、人々の未来をつくろうとした人物という共通点に、何かを感じ取ったのかもしれません。
「学び」は、国を越えて
ほんの短い時間の訪問でしたが、改めて、「金次郎の思想は世界と響き合う」という確信を得ることができました。
努力を惜しまず、学びを続け、誰かのために生きるということ――
それは、どの国に生まれたとしても、きっと変わらない「人の道」なのだと、彼らが教えてくれた気がします。
また、いつか日本に戻ってきて、今度は彼ら自身が誰かにこの体験を語ってくれたら……それはまさに、報徳の実践の始まりなのかもしれません。
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