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みんなの応援コメント

Ayaka
7時間前
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FOR GOOD
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2025/10/18 22:00
テーマトーク:ドキュメンタリー『リペアカフェ』で広がる輪

こんにちは、IDEAS FOR GOODの瀬沢正人です。
クラウドファンディングを応援してくださっている皆さま、いつも本当にありがとうございます。今回はクリエイティブチームの石塚とともに、ドキュメンタリー映画『リペアカフェ』の背景と、上映を通して広がる動きについてお話ししました。
「リペアカフェ」とは、壊れた家電や衣類、自転車などを地域のボランティアが無料で修理する、オランダ発の取り組みです。持ち込む人は修理の過程をそばで見守り、ときに一緒に手を動かしながら、“直す”ことの楽しさを分かち合います。
けれど、リペアカフェで修理されているのはモノだけではありません。壊れたものに宿る思い出、人と人とのつながり、そして「使い捨て」を前提とした経済の仕組み――。そうした社会の“ほころび”も、人々の手で少しずつ縫い直されています。
映画『リペアカフェ』は、アムステルダムを中心に1年以上かけて複数の現場を取材したドキュメンタリーです。初めてリペアカフェを訪れた時、車椅子のおじいさんが古い時計を持ってきた場面を今も覚えています。ボランティアが歯車を見つめる眼差しの奥に、持ち主の記憶や人生を取り戻すような優しさを感じ、この瞬間を記録したいと強く思いました。
昨年秋の公開以来、1年で上映は国内外で150回を超え、約1万4千人に届けてきました(開催予定も含む)。大阪・関西万博での上映をはじめ、各地で具体的な変化が生まれています。京都府亀岡市では上映後の対話をきっかけに行政・企業・市民が連携し、市内初のリペアカフェを開催。翌年度から行政支援のもと継続運営されています。
大手メーカー・小売各社では、上映会をきっかけに修理部門の社員の方が「自分の仕事に誇りを持てた」とやりがいを再認識されたり、自社店舗での上映を起点に地域と連携した循環の取り組みが始まったりするなど、新たな事業に繋がっている企業もあります。市民上映でも、鑑賞後にグループが生まれ、互いの“直したいもの”を共有しながら日本各地に新しいリペアカフェが立ち上がっています。
IDEAS FOR GOODはこれからも、記事で「伝える」だけでなく、映像や実践を通して「アイデアを社会に実装する」メディアでありたいと考えています。リペアカフェが示すのは、壊れたものを“再びつなぐ(Re-pair)”という価値です。誰かの手で修理されたモノが息を吹き返すように、社会の中にも、私たちの手でやさしい循環を取り戻せる――その希望を多くの方と分かち合えたら嬉しく思います。
動画はこちら👉https://www.youtube.com/watch?v=vwoNiXAEVFg
最後までお読みいただき、ありがとうございました。これからもIDEAS FOR GOODの挑戦を見守っていただけたら幸いです。
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