移植と海中旅行実現
「おかん、やっぱり肝臓ちょうだい」母の肝臓を移植し肝硬変と闘いあと10年生きたい
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2026/1/23 12:00
Episode09|二度、産まれるということ
ある恩人に、私の状況と、
移植すれば治すことができるという話をした時のことです。
一通り説明し終えたあと、
その方がこう言いました。
「君は、わかっとるんかい?
お母さんから二度、産まれるっちゅうことやねんで。」
一瞬、
その言葉の意味が分かりませんでした。
続けて、
「一度目は産んでもらった時。
二度目は、肝臓を分けてもらって命を拾うことや。
感謝せなあかんな。」
その言葉は、
まっすぐに私の心に刺さりました。
「そっか……私は、そういうことなんだ。」
そう考えた瞬間、
胸の奥から込み上げるものがあり、
もう言葉を続けられなくなりました。
何かが、
走馬灯のように巡りました。
今までの自分も、
これから生き抜こうとしている未来の自分も、
決して一人ではなく、
いつも誰かと共にあったのだと。
感謝、思いやり、つながり、利他の心。
これまで、
人として大切にしたいと思っていた言葉たちに、
初めて、重さと実感が宿った出来事でした。
これから先、
肝臓という「命の一部」を受け取ることを、
どう生き方として還元していくのか。
それが、
自分に課された問いなのだと思います。
変な言い方かもしれませんが、
この病気をしてよかったと、
考える自分もいます。
もちろん、
こんな荒波が来ること自体が、
良いことなはずはありません。
ただ、起こった出来事から得たものが、
あまりにも大きかった。
Re;Born
また産まれて、また生きる。
それは、
希望という言葉よりも、
自分自身との約束に近いものです。
新しい誕生日。
そんな言い方が、
一番しっくりくるのかもしれません。
その日を忘れず、
「生かされている人生」ではなく、
「引き受けた人生」を生きていく。
そう静かに決めた日でした。
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