🌱 クラウドファンディング開始から1か月。見えてきたこと
クラウドファンディングを始めて、明日でちょうど1か月になります。
ここまで応援してくださった皆さま、本当にありがとうございます。
プロジェクトを始めたときには、
「全国で環境再生型農業に取り組む農家さんの土を調べて、まずは日本のデータを集めたい」
という思いからスタートしました。
この1か月、農家さん、研究者の方、企業の方、そして支援してくださった皆さんとお話しするなかで、少しずつ、このプロジェクトの先にあるものも見えてきたように感じています。
🌏 世界の土は、ぜんぜん同じではない
先日、土壌劣化や環境再生型農業について、セミナーで発表する機会がありました。
今回の発表に向けて、世界各地の研究や農業の事例をかなり調べました。
そこで改めて感じたのが、
「世界中に、そのまま当てはめられる一つの農法はない」
ということです。
日本の土と、インドの土。
北海道と九州。
雨が多い地域と、乾燥した地域。
気候も、土壌も、育てている作物も、農家さんが使える資源も違います。
日本でうまくいった農法を、そのまま別の地域に持っていけばうまくいく、というほど単純ではありません。
🌱 それでも、共通するものがあるのでは?
一方で、世界のさまざまな取り組みを見ていくと、少し面白いことにも気づきます。
たとえば、
🌿 土をできるだけ裸にしない
🌿 生きた植物の根を土の中に残す
🌿 土を必要以上にかき乱さない
🌿 植物や生き物の多様性を高める
🌿 有機物や養分が循環する環境をつくる
方法は違っても、こうした考え方には共通する部分があります。
もちろん、「これが世界共通の正解です」と言える段階ではありません。
むしろ僕が面白いと思うのは、
「どこまでが地域を越えて共通していて、どこから先はその土地に合わせなければならないのだろう?」
という問いです。
🔬 だから、まず日本の土を見てみたい
そして、この問いを考えていくと、今回のクラウドファンディングでやろうとしていることにつながります。
自然栽培。
不耕起栽培。
無施肥無農薬栽培。
リジェネラティブ農業。
日本にも、さまざまな方法で土と向き合っている農家さんがいます。
でも、それぞれの農地の土が実際にどうなっているのかを、同じ方法で調べ、比較できるデータはまだ十分ではありません。
僕たちが今回やりたいのは、
「どの農法が一番優れているのか」を決めることではありません。
それぞれの農家さんが、
どんな土地で、
どんな農業をしていて、
その結果、土がどんな状態になっているのか。
まずはそれを一つひとつ見ていきたいと思っています。
🗾 全国調査は「答え」ではなく「最初の一歩」
先日の発表を準備しながら、今回の全国土壌調査は、何かの答えを出すためのプロジェクトというより、
「みんなで検証していくための土台をつくるプロジェクト」
なのかもしれないと思うようになりました。
農家さんが何十年もかけて積み重ねてきた経験。
研究者が蓄積してきた科学的な知見。
そして、実際の土壌データ。
それらを少しずつつなぎ合わせていく。
そして将来的には、日本だけではなく、気候や土壌の違う地域とも比較していくことができれば、農業についてもっと面白いことが分かってくるかもしれません。
🌾 この1か月で広がったつながり
クラウドファンディングを始めてから、さまざまな農家さんや研究者の方々との新しい出会いも生まれました。
先日参加した無肥研のシンポジウムでも、長年にわたり無施肥無農薬で稲作をされている農家さんに、今回の全国土壌分析に参加していただけることになりました。
一つひとつの出会いを通じて、少しずつ調査の幅が広がっています。
クラウドファンディングを始めなければ、出会わなかった方もたくさんいます。
そう考えると、このプロジェクトで集まっているのは、土壌データだけではないのだと思います。
🌱 1か月を迎えて
まだ、分からないことの方が圧倒的に多いです。
だからこそ、
「実際に調べてみる」
「違いを見てみる」
「分かったことを共有する」
ということを、丁寧に続けていきたいと思っています。
そして、そこで得られた知識を誰かだけが囲い込むのではなく、農家さんや研究者、企業、そして農業に関心を持つ人たちが一緒に使えるものにしていきたい。
クラウドファンディング開始から1か月。
最初に思い描いていたよりも、このプロジェクトにはずっと先があるのかもしれないと感じています。
ここまで一緒に歩んでくださった皆さま、本当にありがとうございます。
これからも、調査の様子や新しい出会い、そして分かってきたことを少しずつご報告していきます。
引き続き、応援よろしくお願いいたします!🌱
NEO-Commons
保科 宏樹