【クラファン6日目のご報告】
6日目終了時点の進捗です。
・支援総額:307万5,000円
・支援者数:91名
・目標達成率:38%
・ページ閲覧数:937回
・いいね:120名
ここまで本当に多くの方からご支援や応援の言葉をいただきました。ありがとうございます。
【文脈雑記 #2|文脈不動産は商業主義なのか】
いろいろな方とお話ししていると、ときどき聞かれることがあります。
「文脈不動産とは、地域の歴史や文化を切り取り、値段をつけて、商業的に売っていく試みなのですか?」
と。
とても大切な問いだと思います。
現時点での僕の答えは、
『商業主義を目指しているわけではない。けれど、商業の力は必要だ。』
というものです。
地域の記憶や文化を、魅力的なストーリーとしてパッケージ化し、利益を最大化するための材料として消費する。
もし商業主義をそう捉えるなら、文脈不動産がやりたいことは違います。
一方で、建物を安全に直すことにも、地域の記憶を調べて記録することにも、次の営みをつくり、続けていくことにも、お金が必要です。
商業を遠ざけるだけでは、その費用や労力を、誰か一人の善意や自己犠牲に背負わせることになります。
だから僕たちは、文脈を大切にすることが、きちんと事業としても成立する方法を考えたいと思っています。
では、なぜ僕が文脈不動産をやるのか。
最近、自分の中で少しずつ言葉になってきたのは、
「終わり方を、丁寧に扱いたい」
ということです。
どんなものにも、いつか終わりは来ます。
建物は有形物なので、いつかは朽ちます。文化や仕事、組織も、同じ形のまま永遠に続くわけではありません。
それは諸行無常で、避けられないことだと思います。
ただ、最近は「不本意な終わり方」が、あまりにも多いのではないかと感じています。
時代の流れだから仕方がない。
採算が合わないから仕方がない。
持ち主がいなくなったから仕方がない。
そう片づけられてしまうけれど、本当はもう少しできることがあったのではないか。
もう少し話を聞けたのではないか。
記録を残せたのではないか。
次の使い手を探せたのではないか。
別の形で受け継ぐ方法を考えられたのではないか。
そう思う場所が、たくさんあります。
建物の終わり方にも、いろいろあります。
関わった人たちが納得し、「ここで幕を引こう」と爽やかに閉じる建物。
大きな経済条件を前に、スクラップ&ビルドを受け入れて閉じる建物。
そして、誰にも知られず、語られず、密かに朽ちていく建物。
僕たちは、すべての古い建物を残したいわけではありません。
安全性や構造、経済性を考えれば、壊すという判断が必要なこともあります。
でも、建物がなくなることと、そこで積み重なった文脈まで失うことは、本来、別の話です。
残せるなら、次の営みへつなぐ。
残せないなら、そこで何が営まれてきたのかを聞き、記録し、次へ手渡す。
少なくとも、誰にも知られず、何もなかったかのように忘れ去られていく終わり方を減らしたい。
文脈とは、建物を無理に延命するための美しい物語ではありません。
その場所に関わった人たちが、
何を残すのか。
何を変えるのか。
どのように終えるのか。
を考えるための判断材料だと思っています。
そして商業は、文脈を売り切るためのものではなく、丁寧に受け取り、次へ手渡すための手段です。
文脈不動産は、建物の寿命を無理に永遠にしたいわけではありません。
その終わり方に、もう少し多くの選択肢をつくりたい。
誰にも知られずに忘れ去られていくのは、シンプルに寂しいから。
たぶん、その感覚が、僕が文脈不動産を始めた根っこの一つなのだと思います。
クラファン開始から、まもなく1週間。
まずは支援者100名を目指しています。共感していただけたら、この挑戦に加わっていただけるとうれしいです。