令和8年熊本地震 被災地支援活動報告
― 緊急支援から復旧・事業継続支援へ ―
報告日:令和8年9月1日
1.現在の状況
令和8年7月28日の発災以降、介事連では被災した介護・障がい福祉事業所等に対し、物資、食事、設備を中心とした緊急支援を行ってきました。
9月に入り、発災直後と比較すると、食事や物資を必要とする緊急的な支援はかなり落ち着いてきています。
これは、被災地域や各事業所が少しずつ日常を取り戻し始めている証でもあります。
一方で、建物や設備の復旧、事業再開、職員の負担、経営面の課題など、中長期的な支援はこれから本格化します。
今後は、緊急支援から「復旧・事業継続・再建支援」へと支援フェーズを移行していきます。
2.主な支援実績
発災日:令和8年7月28日
物資支援:15日以上継続
最大配食数:531人分/日
平均配食数:約150人分/日
配食内容:通常食・介護食・ソフト食等
初期設備支援:スポットクーラー・発電機等
支援対象:介護施設、障がい福祉施設、保育関係、母子避難所等
3.初期の緊急支援
発災直後は真夏の災害であったため、停電や空調停止による利用者の体調悪化を防ぐことを優先しました。
主な対応として、
・スポットクーラーの提供
・発電機の提供
・飲料水、食料、衛生用品等の提供
を実施しました。
これにより、熱中症や脱水、体調悪化等の二次被害を予防し、非常時においても介護環境を可能な限り維持しました。
4.配食支援
被災により通常の食事提供が困難となった介護・障がい福祉事業所等に対し、配食支援を実施しました。
多い日には1日531人分、期間中平均では約150人分/日の食事を手配しました。
今回特に重視したのは、単なる非常食の提供ではありません。
高齢者や障がいのある利用者の身体状況に合わせて、
・通常食
・介護食
・ソフト食
・やわらかい食事
等を可能な限り提供しました。
「食べ物を届ける」のではなく、
「その人が安全に食べられる食事を届ける」
ことを大切にしました。
災害時であっても、利用者の安全・尊厳・生活の質を守り、質の担保された介護・福祉を継続することを重視した支援です。
5.物資支援
全国及び九州・沖縄各地から寄せられた支援物資を受け入れ、仕分けし、現地ニーズに応じて配送しました。
物資運搬は20日以上継続しました。
その後は、猛暑や支援者側の疲労も考慮し、シフト制へ移行しました。
一時的に無理をする支援ではなく、継続できる支援体制へと切り替えました。
6.介事連としての特徴
今回の支援では、
・スポットクーラーによる熱中症予防
・発電機による介護環境の維持
・介護食・ソフト食を含む最大531人分/日の配食
を実施しました。
一般的な災害支援に加え、介護・福祉の専門性を活かし、
「非常時でも介護の質をできる限り落とさない」
ことを重視しました。
7.今後の支援方針
9月以降は、
・事業再開
・事業継続
・職員負担の軽減
・経営面での支援
・補助制度の活用
・行政手続
・再建支援
等へ支援内容を移していきます。
緊急支援は一つの節目を迎えましたが、復旧・復興はこれからです。
今後も、
「必要な時に、必要な場所へ、必要な支援を届ける」
という姿勢を大切に、被災地に寄り添ってまいります。