竹でなんでも作れちゃうジョイント「OKINA」

はじめまして、「竹取のOKINA」の代表の大野です！

誰でも、簡単に、家具やテントを作れる、竹専用の接合器具であるジョイント

を開発しました！

竹専用のジョイント「OKINA」で、写真のようなお部屋のローテーブルやイベント用のテント、さらには大きな建物まで作れちゃいます。

我々の目標は、OKINAを全国で活用していただくことにより、

日本各地で問題視される「放置竹林を宝の山へ」変えることです！

　放置竹林を宝の山へ変える「竹取の翁」　

皆様は放置竹林の問題をご存じでしょうか？

1日で1mも成長することがある竹は、手に入り扱いやすい材料であるため、昔からあらゆる生活用具として使われてきました。しかし今では、竹の製品はプラスチック等に変わってしまい、放置竹林の問題へと繋がっています。

竹の根は、深さ30cm程度で横方向に無限に広がっていきます。竹林が広がり、山林が竹林に変わることによって、木の根に支えられなくなった土は雨で流され、土砂災害に繋がることもあります。昔はうまく付き合っていた竹、しかし今は全国で問題視されています。

我々は今ではあまり使われなくなった竹を、もっと使いやすくするように、その使い方を広められるようにチーム「竹取のOKINA」として活動しています。

「竹取のOKINA」は、建築家・デジタルデザイナー・竹伝統工芸店・地域団体と他分野で協力しながら、新たな竹の未来を開く「OKINA」の開発と普及活動を行なっています。

　世界で注目さえれる竹の家具や建築　

世界では様々な竹の建築が建設され、注目を浴びています。建築家である私もフィリピンで竹の建築をつくっていました。写真の建築は、津波で流された低所得者層の人たちと共に、自分たちの手で、自分たちの暮らしをつくることをモットーに、現地の大人と子供と、竹の切り出しから建設までを一緒に行いました。

しかし日本では、竹の家具や建築もあまりつくられてません。その理由の一つが竹の種類。東南アジアの竹は、根本は穴が埋まってるほど、中が詰まっているものがあったりと、日本の竹よりも割れにくいです。なので、竹に穴を開けて接合することができます。

日本ではロープワークや農業用の金物で竹を接合している例がありますが、それぞれ難点があり、竹を使うハードルは高くなっていました。

　日本の竹を使えるようにOKINAを開発

日本でも竹をうまく使えないかと、色々な方からお声がけをいただいていました。

そこでデジタルデザイナーである三田地と、3Dプリンターでの試作を繰り返し「OKINA」を開発しました。

OKINAWAは、「どんな径の竹」でも「誰」でも「数秒で接合できる」竹のジョイントです。

下の写真のようにドライバーを使って、簡単に竹を組むことができます。

このジョイントによって、日本の割れやすい竹でも、ロープを使わずに素早く家具や建築をつくれるようになりました。建築用のジョイントも制作し、万博公園の太陽の塔の裏に高野竹工の伝統工芸と新しい技術を組み合わせたパビリオンも建設しました。

　「OKINA」でできること

OKINAはインパクトドライバーがあれば、３秒で閉めることができます。

バンドは、様々な径に対応しているので、どんな径の竹でも締めることができます！

一旦締めたバンドを緩めることもできるので、竹が劣化したら交換可能です。

(OKINA HP →https://www.okina.website)

我々は小さな家具から、備えつきの大きな家具、テント、パビリオンまで様々なものをつくってきました。

作品例はこちらに→https://www.instagram.com/okina.joint

日本の直径が細く肉厚が薄い竹でも、家具や建築を組み立て、竹の成長サイクルと共に、劣化した竹を交換しながら、家具を使い続けることができます。

可動式の「OKINA」も開発中で、折りたたみのテントも実装実験中です。

クラウドファンディングで目指す「OKINA」の未來

今回、試作を重ねてきたOKINAを、全国に広めるためにクラウドファンディングを行います。

「OKINA」を全国で展開するために、３つの目標を成し遂げたいと思っています。

①「OKINA」を皆様の手に届けるために、生産の体制を整える。

3Dプリンターの試作を経て、強度を担保しながらコストを下げるために、鉄製の「OKINA」をつくっています。今回のクラウドファンディングで、生産ができる体制をつくります。

②OKINA家具やテントの制作マニュアル作成

家具やテントの作り方マニュアルを作成し、HP上で公開、様々な例を蓄積していき、誰でも作り方がインターネット上で見れる仕組みをつくっていきます。

③各地方でOKINAを使った家具の制作・販売を行うチーム「竹取のOKINA」の加入団体の募集

全国で竹の活動を行なっている団体と連携をとり、「竹取のOKINA」に入っていただくことで、「OKINA」を通常よりも低価で仕入れていただき、各地域で竹を活用した家具やテント等をつくっていただく仕組みをつくっていきます。連携を取ることで、まだ一般販売をしていない「可動型のOKINA」を使っていただくこともできます。

■活動資金の使い道

第一目標として、80万円

・「おにぎり型OKINA」の生産費用：50万円

・OKINA普及のためのWS活動費：30万円

第二目標として、70万円

・「可動式OKINA」や「建築用OKINA」等の開発・実験費用：50万円

・マニュアル制作費用：20万円

を集めたいと思っております！

　最後に

竹は身近に手に入るため、自分たちの手で、加工したり、修復したりしやすい材料です。私は「自分たちの手でものを作ることで、愛着のあるものになる」そのようなことを考えながら、日々活動をしています。写真は台湾で行った竹のレクチャーとOKINAのワークショップです。みんなが協力しながら、自らの手で自分達の場所を作り上げました。

「竹取のOKINA」は、環境のサイクルを作りながら、自分たちの生活の「もの」や「場」が自分たちの手でつくれるようになることで、「愛着のあるものや場所」が生まれるという想いで活動しています。

また各地方に育まれる「竹取のOKINA」は、被災時等に「OKINA」を使った間仕切りやシェルターをつくれるコミュニティになることを目指しています。

我々の活動を後押ししていただければ幸いです！

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【竹取のOKINA – HP】

https://www.okina.website

【竹取のOKINA – Instagram】

https://www.instagram.com/okina.joint

【竹取のOKINA – メンバープロフィール】

■NPO法人Studio on_site　代表理事 大野宏

土地の人と素材と技術で建築をつくる建築家。COVID-19以前は、発展途上国の貧困地域等で活動をしてきた。2025年に開催される大阪・関西万博で建築を設計する若手建築家としても選出されている。

■新工芸舎　代表 三田地博史

3Dプリンター等を用いたプロダクトデザインを手掛ける。デジタル技術による新しいものづくり「新工芸」の普及を目指す。自然素材の活用にデジタル技術を取り込み、新しい形を生み出している。

■株式会社高野竹工　営業部長 西田隼人

京都府長岡京に本社を置く、竹の生産から工芸品の制作までを行う伝統工芸店。伝統を守りながら、竹の未来を開くべく、新たな企画や挑戦を職人と共に行っている。

■BUNKAI　代表 箕浦希奈

昔自分達の遊び場であった愛知の竹林を、美しい場所へ甦らせるベく地域活動を行っている。竹林整備から、竹炭の制作、ワークショップ、マルシェ等を行い竹の魅力を様々な人に発信している。