バングラデシュの生徒
【見捨てない】コロナの爪あとに苦しむ途上国の受験生に、挑戦のチャンスを!
みんなの応援コメント
Asuka
2023年12月30日
応援しています!是非未来につなげてください。
ヨッシー
2023年12月30日
最後に花ひらきますように!
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【インターン・インタビュー】何かに熱中することができてなく不完全燃焼だった
2023/12/8 16:55
私たちe-Educationの活動は、職員だけではなく、現地でともに活動するパートナー団体、現地の学校や教育局、日本ならではの技術や専門性で協業いただいている企業の皆様、寄付や温かいメッセージで支えて下さっているマンスリーサポーターの方々など、色々な関係者により成り立っています。
今回は、なかでも活動国へ駐在し、現地のパートナー団体のスタッフと日々仕事を推進してくれている大学生インターンのインタビューから、インターン生ならではの仕事や苦労、インターン生自身の変化などを感じていただきたいです。
広報担当の水溜が、2023年春からフィリピンへ渡航している早稲田大学4年生の吉村さんへインタビューした内容をお届けします。
吉村 勇(よしむら ゆう)さん
早稲田大学商学部4年。
小学生の時にアフリカの教育が受けられない子どもたちの現状を知り、「開発途上国」に興味を持つ。また、高校生の修学旅行でマレーシアの現地学生と交流した際、英語を話せなかった経験から「日本の英語教育」への疑問・関心を持つ。大学では個別指導塾での塾講師アルバイトにおいて、生徒の成長に携わるやりがいを感じる一方、その限界も実感。
自身に夢や目標を与えてくれた「教育」をより多くの子どもたちに届けたい、英語教育事業に関する実務経験を積みたいという想いからフィリピン・カミギン島のインターンに応募。
ーー最初に、なぜe-Educationの海外インターンに応募したのか、背景について教えてもらえますか?
「目標を持って何かに熱中する」経験をしたかったことが大きな理由の一つです。
大学3年時に就職活動を進めるなかで、自分が本当にやりたいことに真剣に向き合えていないと感じてました。
そこで、今までの自分の人生を振り返ってみると、何かに熱中している時に自分は輝いていたと気が付きました。
実際に小学生の時はバイオリン、中学生と高校生の時は野球・受験勉強と常に何かに熱中してました。
しかし、大学生では何かに熱中することが出来てなく、不完全燃焼だなと感じていたところ、
e-Educationのインターン生募集の案内を見つけました。
募集を見つけた時に「これだ」と感じ、応募しました。
ーー熱中する経験を得たかったからなんですね。e-Educationのインターンに応募する際に、迷いとか不安は無かったですか?
浪人していたこともあり、同級生から2年遅れることに対する不安はありましたが、それほど迷いませんでした。
これは、大学2年生の時に大学の授業を通してe-Educationのことを知っていたことが大きかったです。
実は、初めてe-Edcautionの活動内容を知った時から、インターンに参加してみたいという気持ちをずっと温めていたんですよね。
締め切りまであと2日のタイミングで、インターン募集していることを知った時は「このタイミングで出会えるなんて何かの運命だな」と感じてました。
そのため、インターンに挑戦したい、興味を持った教育分野で活動したい想いが強く、応募することを決めました。応募することを決断した翌日には、母親に就職活動を止めてインターンに応募することを伝えました。
※中学生と高校生の時は野球に熱中
ーー大きな不安や迷いは無かったんですね。そもそも、教育分野に興味を持ったきっかけは何だったんですか?
自分の人生を振り返った時、「夢や目標を持って何かに熱中する」ことの素晴らしさ、その夢や目標を与えてくれたのは「教育」だったことに気が付き、教育が持つ可能性に興味を持ちました。
自分自身も夢や目標を持って熱中していた バイオリン、野球や受験勉強などの入り口には、学校や習い事といった「教育」がありました。
大学生1年生から個別指導塾でのアルバイトを通じて、自分の担当生徒1人1人の成績を伸ばしていく楽しさを感じる一方で、自分1人で生徒の現状を変えていく「限界」も感じてました。
そこから、教育機会を創り出し、より多くの生徒たちに影響を与えられる側に回りたいと思うようになりました。
また、高校の修学旅行でシンガポール・マレーシアに行って現地の高校生と交流した際、彼らがマレー語・英語・中国語を流暢に使い分ける中、自分は英語が全く話せませんでした。
英語に自信があっただけに悔しさと、「なんでここまで勉強してきたのにこのレベルなんだ」と感じたのをよく覚えています。その経験から「日本の英語教育を変えたい」という気持ちを持ってました。
新興国に関しては、小学校の道徳の時間にアフリカの子どもたちが、学校に行きたいけど、水を組むため・農作業をするために学校に通うことが出来ないという現状を知り、そのことがずっと頭の中に残っていて、漠然と興味を持ってました。
興味を持っていた「教育」x「新興国」の領域かつ、e-Educationの「最高の教育を世界の果てまで」というミッションに共感し、インターンに挑戦して学びたいと思いました。
ーーミッションにも共感してもらい、一緒に挑戦したいと思ってもらえたことはとても嬉しいです。それでは、フィリピンのカミギン島で担当している仕事を教えてもらえますか?
オンライン英語事業を行っている「100Corp.(現地のパートナー団体)」で、現地に滞在している唯一の日本人として、従業員である英会話講師を巻き込みながらプロジェクトを進めてます。
具体的に担当している仕事は主に4つです。
1つ目は、日本の高校生向けに提供している英会話事業の運営です。
日々のレッスントラブルの対応や英会話講師の採用やチームマネジメントを担当してます。
また、レッスンのクオリティを上げるための、研修計画の企画と実行もしてます。
毎日講師たちと同じオフィスに出社して、一緒に高品質なレッスンを安定的に提供するために、日々奮闘してます。
2つ目は、英会話事業の延長にあるオンライン留学事業です。
日本の高校生が、英語で現地を学ぶ経験を提供することを目的にした事業で、今年から本格的に動き出してます。
プログラム当日の現地運営サポートや現地のリアルを伝える為のライブセッションのコンテンツを制作してます。
3つ目は、英作文添削の講師になるための文法試験対策です。
100 Corp.では英作文の添削事業も行っているのですが、その添削を行う講師の資格を得るためには、難しい英文法試験を突破する必要があります。
昨年はインターン生が英文法を講師に教える役割を担ってたのですが、現地での自走化を視野に入れた持続的な体制を作るため、講師主導での試験対策構築・実施に取り組んでます。
最後4つ目は、現地フィリピンの人向けの英文法レッスンの提供です。
講師になるためには、英文法試験を突破してもらう必要があるんですが、英語は話せるけど文法についてはあまり知らないという人が多くいます。
そのため、1人でも多くの人にこの英文法試験を突破してもらうために、学びの機会の提供の場として、英文法のビデオレッスンを無償で提供してます。
上述の4つに加えて、最近は小学生向けの英会話事業にも挑戦してます。
1min Englishと呼んでおり、今はInstagramに1分で毎日英語を学べるということをテーマに、動画を作成し投稿しています。
※小学生向け英会話事業の撮影風景
ーー英会話事業の中で幅広く色々な仕事を担当しているんですね。一緒に働いている仲間は、どんな人たちがいるか紹介してもらえますか?
現地フィリピンのパートナー企業で、フィリピンの現地メンバーと一緒に働いてます。
現地パートナー企業のオフィスはフィリピン南部のミンダナオ地域にあるカミギン島にあり、パートタイムの方を含めると約30名のメンバーが働いてます。
毎日、英会話講師のみんなと一緒に働いてます。
全員が仕事に対して誇りを持ってて、特にレッスンをしているときは生き生きとしてますね。
特に初めて講師のみんながレッスンしている様子を見た時は、「やっぱり何かに熱中している人は輝いているな」と感じて、オフィスで鳥肌が立ったことをよく覚えてます。
何とかして、少しでも、講師のみんなが仕事にやりがいを持って生き生きと働ける、そんな環境づくりをしていきたいと感じた瞬間でした。
また、みんな面倒見がよくて、明るい性格なので、一緒に仕事をしていて、とても楽しいし、やりがいを感じてます。
仕事終わりに一緒に飲みに行ったりもしてますよ。
※四半期に一回の従業員MVPイベント
ーー私もオンラインで英会話講師の人たちと話した時に、明るい性格で暖かい人たちばかりだと感じました。とはいえ、文化や言語も違うため、現地で仕事を進めるなかで、様々な苦労があったと思いますが、特に苦労したことはありますか?
コミュニケーションの取り方です。
相手の主張の内容や仕方が日本とは違ってかなり強く、苦労することもあります。
どのプロジェクトも基本的には、講師のみんなと一緒に進めることが多いんですが、自分の進めたい方針と実際に動いてもらう講師たちの方針が合わずに議論になることがあります。
議論になった際は、しっかりと相手の話を聞いた上で方針を修正してみたり、提案の目的や背景を根気強く伝えて理解してもらうということを心掛けてます。
英語の分より大変ですが、泥臭く一個一個コミュニケーションをとっていく事を大切にしてます。
現地の声を聞くということも意識していて、最終的に動いてもらうのは現地の講師なので、現地の意見に耳を傾けながら、より良い方向性を探すようにしてます。
また、僕は真面目で話しかけにくいオーラを発するタイプと言われることがあるので、仕事ばかりしている固い人というよりも、もっと近くて親しみやすい人と思ってもらえるように、業務以外の所でのコミュニケーションを取るように意識してます。
講師1人1人のことを理解したり、信頼関係を築くことを大切に考えて、日々一緒に働いてます。
※講師とのミーティング
ーー文化や過ごしてきた環境が違うと、より丁寧にコミュニケーションを取ることが大切ですよね。現地に渡航した時と比べて、現在の現地メンバーとの関係性に変化はありましたか?
色々と議論を重ねる中で、お互いに信頼関係を築くことが出来てます。
一緒に仕事を進めていくなかで、自分が想像していた以上に、講師1人1人が仕事にプライドを持っていたり、こだわりを持っていることを強く感じました。
講師が、自分の家族のため、両親をサポートするために、仕事を頑張っている様子を見て、とても感銘を受けました。
そのような様子から、講師たちから刺激を受け、色々と学ばせてもらってます。
先ほど話した通り、講師のみんなは面倒見がよくて、自分が仕事で上手くいってなくて浮かない顔していると、必ずといって良いほど「元気?大丈夫?」と声をかけて元気づけてくれてます。
本当にいつも助けられています。
たまに、カップラーメンばかり食べてると怒られる事もあり、家族のように感じています。
※カミギン島で一番大きなイベントにも一緒に参加
ーーコミュニケーションで苦労しながらも、それを乗り越えて現地メンバーと信頼関係を築くことができてる吉村さんは、きっととても成長しているんだろうなと感じました。逆にインターンを通して、嬉しかった出来事はありますか?
日本の高校生の学びに貢献できたと感じられた時は、嬉しかったですね。
先ほど紹介した事業の中のオンライン留学を通じて、生徒が英語への関心を高めてくれて、それ以降毎日英単語を10語覚えるように頑張って勉強をしていると教えてもらいました。
また、講師や学校の先生経由で、生徒がレッスンを通じて、英語を話す楽しさや学ぶ楽しさを知ってもらえたと教えてもらうことがあり、その話を聞けたときはとても嬉しかったです。
普段の業務では、直接生徒と関わる機会は少ないんですが、それでもこのように自分の活動が生徒の学びに貢献できていることを知れることで、モチベーションアップにもなります。
インターンに募集した際から持っていた、教育機会の提供と夢や目標を見つけて熱中する生徒を増やすという想いを少しずつ実現できているなと感じました。
※オンライン留学の運営メンバーと
ーー吉村さんの想いが実現できた瞬間だったんですね。まだインターン期間は少し残っていますが、これまでで成長したこと、変化したこと、e-Educationのインターンの魅力はありますか?
一番の魅力は、爆裂に成長できるところですね。
これは、週次のミーティングを含め、PDCAをどんどん回してプロジェクトを進めていくことで、自分自身の行動が変わっていることをよく感じており、成長できているなと感じることができてます。
先輩インターン生と職員の方からのフィードバックをもらうことで、自分では気付けてなかった点にも気付く事ができたりと、成長できる機会を提供していただいてます。
また、特に変化した点は、仕事を進める上での考え方です。
インターン活動当初は毎日が必死で、業務の目的を考えることもできず、とりあえず任された仕事をこなすことに精一杯になっていました。
そのため、指示を常に待っていたり、自分から行動することが全然できてませんでした。
職員の方から、一度考えてから行動すること、業務の目的を忘れない事というアドバイスを日々もらい、仕事を進める上での考え方で「仕組み」と「声かけ」の両面から状況を改善していく重要性を学びました。
仕組みを見直し、「その人自身」に問題があると考えるのではなく、まずは「環境」を変える。
さらに、「仕組み」が良いからOKではなく、その仕組みを実行していく立場として責任を持ち、積極的に「声かけ」をすることで、仕組みを定着させることの大切さを知りました。
もう一つの魅力として、現地でプロジェクトを主体的に進める経験を得られることです。
元々1人で黙々と努力していくことは得意でしたが、誰かと協力して何かを成し遂げる経験をあまり積んでこなかったので、とても有意義な経験となっています。
価値観や考え方の違う人たちとお互いに認識を合わせて、協力して進める、そしてプロジェクトをやり遂げた時に感じられるあの達成感は、e-Educationのインターンならではの魅力だと思います。
※インターン初日
P.S. 日本の若者の人材育成を一緒に応援しませんか?
各国の事業では、e-Education職員に加えて、現地のローカルリーダーと日本からの大学生インタ—ンが活躍しています。
皆さまからのご寄付は、途上国の子ども達の学力向上や人生を変える原体験になるだけでなく、日本の若者の成長にも役立ちます。
コロナ以降、都市部と農村部の子どもたちの教育格差は拡大し、支援を必要とする子どもたちの数は増え続けているにも関わらず、近年の円安や現地の状況変化などによって、実は必要な分だけの支援を行うことが厳しい現状があります。
e-Educationが大事にしている「日本の若者の人材育成」にも価値がある、と感じていただけた方には、ぜひクラウドファンディングに参加し、ご支援をいただけないでしょうか?
心よりお待ちしています。
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