アフリカLGBT難民
ケニアに住むLGBT難民に医療と住居を届けたい!
みんなの応援コメント
あやこ
2024年7月1日
ありがとう!
ジャンジ
2024年6月30日
応援しています
FOR GOOD
プロジェクト実行者が支援金を全額受け取れるよう、支援者さまからのシステム利用料(220円+決済手数料5%)により運営しています。
ウガンダ出身のゲイの難民のジョゼさん、スパークさんのライフストーリー
2024/5/30 08:00
ナイロビのダウンタウンにヒルトンパークという公園があります。お世辞にも治安がよい地域とは言えないのですが、公園に一歩足を踏み入れると木が生い茂り、ほんの少しだけひんやりとしています。そこにはホームレスとなった多くのLGBT難民が暮らしています。ジョゼさんもその一人です。
シェルターの代表のジワさんが彼から救助要請を受け取り、食べ物と服を届けました。その資金は、日本の皆さんからのカンパで補っています。彼はジョゼさんのライフストーリーを聞いたのですが、東アフリカ諸国を股にかけた逃避行の連続だったそうです。
【画像】ジョゼさん
ウガンダ生まれのジョゼさんは2019年、ゲイであることで命に危険を感じて国から逃げ出します。そしてケニア・ナイロビのUNHCR(国連高等難民弁務官)のオフィスに向かいますが、一切の援助が得られませんでした。偶然、交通手段を得てブルンジに向かいました。
ブルンジのUNHCRの前で寝泊まりしていたのですが、追い出されるわけでもなく、ただただ放置されました。食べ物も一切もらえませんでした。
そうして過ごすこと数ヶ月。ケニアに戻ろうとしましたがお金がなく、だからといってウガンダに戻るわけにもいきません。彼に残されたのは、タンザニアのUNHCRに向かう選択だけでした。
タンザニアに到着してUNHCRに連絡を取ろうとしましたが、彼らは一切応答しませんでした。結局は、ケニアに戻らざるを得なくなったのですが、今度は病気になってしまいました。脚や関節が燃えるように痛み、足の裏は針で突き刺されたように痛みました。もちろん治療を受けることはできず、ただただ痛みに耐えるしかありませんでした。
そして、今の公園にやってきたのですが、ケニア人のギャングに「ここで泊まりたいなら少なくとも1泊100シリング(120円)を払え」「ここはケニアの土地だ、おまえのようなウガンダ人にただで貸してやる土地はない」と言われたのです。
断れば殴る蹴るの暴行を加えられました。生きるために物乞いをして集めたなけなしのカネを集めて渡していましたが、渡せない日にはまた暴力を振るわれました。
-----------------------------------------------------------------
ジワさんはもう一人のゲイの難民と話をしました。スパークさんです。
【画像】スパークさん
彼はウガンダから逃げて、ケニアのカクマ難民キャンプに向かい、リハビリテーションセンターで暮らし始めましたが、やがてそこから逃げ出します。全く食べ物がないからです。
そしてナイロビのこの公園にやってきましたが、ジョセさんと同じようにギャングから宿泊費を徴収されます。シェルターに入りたいそうですが、今は部屋に余裕がないことと、NGO登録の手続き中であるため、新たに人を受け入れるわけにはいかず、ジワさんはもう少し待って欲しいと伝えたところ、「もう◯んでしまいたい」との返事が返ってきたそうです…
-----------------------------------------------------------------
なお、このような写真を撮るに当たっては、ここに住んでいるLGBT難民の許可が必要です。彼らは、世界各国の様々なメディアのインタビューに応じてきましたが、どこからも助けを得られなかったため、メディアや通りすがりの観光客に激しい不信感を持っています。ジワさんは「顔」であるため、なんとかインタビューを認めてもらえました。
【画像】公園に住んでいるホームレスとなった難民。ここから離れたUNHCRケニア事務所の近所にも多くのホームレスのLGBT難民が路上生活をしています。
日が傾きだすと麻薬中毒者やギャングがやって来るので、ジワさんも怖くてこの公園にはいられないそうです。
リターンを選ぶ