はじめに
「勉強をすると出てくるモヤモヤを投げかけた時、いつもだれかがいてくれる場所があったら!」
そんな考えから出発したオンライン対話空間「イツモココデ」は、すべての小中学生にとって、勉強をより自然に、楽しく、未来につながるものにしていきます。
モヤモヤを聞いてもらえる場所
勉強をすると出てくる“モヤモヤ”は、なかなか人に聞けないものです。そのせいで勉強が 苦しくなっていくこともあります。
イツモココデは、小中学生が自分のモヤモヤを自由に投げかけてよい場です。匿名・一対一で対話でき、何度でも同じ質問ができます。そして、それに答えるのも小中学生です。
答えることで学べる場所
さまざまな学年の小中学生がやって来るイツモココデでは、だれもが、自分が学んだことで、こっそりだれかを助けることができます。そのことは、積み重ねていくと、自信や心の張りにつながります。
だれかの疑問に答えるのは、自分の理解を伝えることです。そのことによって、理解が深まります。だれかを助けることは、自分自身も助けます。
ほかの人が投稿する多種多様なモヤモヤを知るだけでも、「自分だけではないな」と思えたり、「そんな疑問があるのか!」「この書き方は面白い」と刺激を受けたりできます。
成長を楽しむ
自分の成長を実感するのは、だれにとっても励みや楽しみになります。
それぞれの利用者は、28の動植物から、自分の“シンボル(分身)”を選びます。対話を重ねていくにつれて、シンボルは成長します。
各シンボルについて、新しい見方や関心につながる「25の問い」を作りました(10月中に提供開始予定です)。利用者がレベルアップすると、次の問いの扉が開き、もっと知りたいという気持ちをくすぐります。これから取り組んでいくべき、まだ答えがない問いも、できるだけ多く含めています。
「一人も取り残さない世界」の作り手に
参加者が増えていくと、「一人も取り残さない」という国連のビジョンは、多くの小中学生が担い手となる形でだんだんと現実になります。障がい、体調不良、学校での生きづらさ、家庭の状況といったことも、ハードルにはなりません。さまざまな学齢の小中学生が同じ空間に入るのは、だれにも出番がありうる、ということでもあります。
このプロジェクトで実現したいこと
まだ世に出て間もないイツモココデに参加してくれる小中学生を、皆様のお力を借りて見つけていきたいと考えています。
リターンについて
「イツモココデを小・中学生が一年間使えるようにすること」を、主なリターンとさせていただきます。ご自身でリターンを使うことも、どなたか(大人)にリターンを渡す(プレゼントする)こともできます。なお、渡せる相手は一人だけで、複数の人へはできませんので、どうぞご注意ください。
また、私たちが製作した、パソコンをやさしくするPCキーボード入力表(ローマ字と記号)も、共通のリターンとしてお届けします。
応援メッセージ
応援いただいている方々からのメッセージをご紹介します。
〇 1児のお母さん(千葉市在住、本の読み聞かせ活動のリーダー)より
小学4年生の娘がイツモココデをとても楽しく利用しています。2年生の終わりごろから始めましたが、自分で質問を考えたり、回答したりすることが、語彙力や文章力の向上につながっていると思います。多くのご家庭や学校が輪に加わっていただけると嬉しいです。
〇 3児のお母さん(川崎市在住)より
中3の長女と小6の長男が利用しています。特に長男にとってはタイピングの練習にもなっているようです。AIに質問して返ってくるような回答とは違う温かみのある質問と回答のやりとりで、学校ではない新たなコミュニケーションの場として楽しんでいます。長男は勉強が好きなほうではないのですが、イツモココデを使っているうちに、他の利用者を見習ったりしながら質問を書けるようになりました。多くの方にお奨めしたいと思います!
〇 池本 光栄 さん(元小学校校長)より
幼い頃は両親、きょうだい、祖父母など家族。思春期は友人や先輩社会人になると同僚や上司。私たちは人として自立、自活をめざす過程で、多くのふれあいに身を委ねて来ました。そうして、「知恵をしぼればどんな困難にも解決の方法がある」と信じて生きてきました。しかし、現代は、核家族化・少子化が進み、容易にふれあいを得ることが難しくなっています。「イツデモココデ」はそうした現代では困難になっている「ふれあい」を得ることができます。
さまざまな知識を得るのに、上意下達の一方的な注入はNGです。同世代が自分のことばで話題を共有し語り合うところに、深い認識と理解がうまれ、自分の問題として向き合う姿勢が生まれます。そして、知識は確実な記憶となって脳裏に定着します。
「イツモココデ」はいつの間にか失われていた「みがきあいの場」を蘇らせてくれたのではないでしょうか。
〇 奥田 さが子 さん(元教員)より
今の子どもたちが置かれた環境では、素直な疑問を安心して聞いてもらえる場が少ないと感じています。学校や家でそういう時間をたっぷりつくってやれない中で、イツモココデは、子どもたちが安心して聞きたいことを聞き、学ぶことができます。そしてそこで培った力は「他者とつながる」最初の一歩となって、ふだんの生活に応用して使えるようになるといいですね。
〇 千葉県内の保育園の園長先生より
今、多くの園が子どもの主体性や意欲を重視し園長目標に掲げています。【やらされること】ではなく【自ら興味を持って取り組むこと】こそが 自己肯定感を高め、生きる力、教育の基礎となるからです。イツモココデのコンセプトや理念はまさにその通りで今後の子ども達に大切なことだと思います。"自分が知りたい時に様々な人との関わりを通して学びを深めていく"そして自己探究心を深め、勉強が【やらされる難しいこと】ではなく【もっと知りたいおもしろいこと】になっていく…。どうかたくさんの保護者の皆様と子ども達がイツモココデと出会えますように…。
スケジュール
〇公開期間とリターンのお届け:
11月10日までを、第1回の公開期間とさせていただきます。リターンのお届けは、期間終了を待たずにどんどん進めていきます。
〇ご支援の活用
地域の教育・文化活動をサポートしつつイツモココデを多くの方に知っていただく取り組みは、2025年初めから半年間をめどに実施します(図書館・博物館側のご都合などで、時期が前後することがあります)。
ご支援の活用状況とイツモココデの輪の広がりについては、ご支援くださった皆様へ個別に報告させていただきたいと思います。
最新の活動レポート
まだ投稿がありません
みんなの応援コメント
kt
2024年11月2日
子供たちが楽しんで学習できるよう応援しております。
Cola
2024年10月24日
学習をつうじて誰かとつながる、学びあう経験ができる素敵な取り組みだと思います。たくさんの子どもたちに参加してもらいたいですね!
辛子せんべい
2024年10月23日
より多くの方に使ってもらえるよう 頑張ってください!