伝統文化
侘び・寂びが絵になる~Wabi-Sabi Projectの支援のお願い~




みんなの応援コメント

田村敏樹
2024年9月28日
初めまして、田村と申します。 日本人でありながら、数千年途切れていない文化をほぼ知らずに生きているというのは、本当に嘆かわしいなと思う次第です。自分では行動出来ない文化の継承の為に...
FOR GOOD
プロジェクト実行者が支援金を全額受け取れるよう、支援者さまからのシステム利用料(220円+決済手数料5%)により運営しています。
プロジェクトのポイント
1.侘び・寂びの本質を絵画の比較を通じてあきらかにします。
2.外国の方が日本の精神性をどう捉えるか時間をかけて表現します。
3.様々なリターンをご用意しております。
プロジェクトの詳細
はじめに
Culpediaは、伝統文化の継承と交流を目的に2020年8月に本プロジェクトの企画者である徳永勇樹が立ち上げた団体です。
今回、私たちが挑戦するのが日本の精神性である「侘び・寂び」です。日本の精神性は世界から高く評価され、海外の著名人やセレブリティも日本文化ファンも多いです。例えば、スティーブ・ジョブス氏が京都の寺で禅を実行したのは有名な話です。
一方で、精神性は可視化されづらく、言葉を尽くしても、日本の精神文化の独特さを伝えるのは簡単ではありません。そこで、今回、外国の画家(イラン、インドネシア)、及び日本の現代アーティストに、「侘び・寂び」についての言葉について 3 枚の絵を描いて貰うことにしました。
このテーマに向き合う背景
企画者は5年前に海外留学をしました。その時、現地のある方とお話をした際に、"What is Wabi-Sabi?"(「侘び・寂びの意味は何か?」)と聞かれました。他にも、日本の歴史や文化の質問を多く受けましたたが、何一つまともに答えることができませんでした。
その時にこう思いました「海外の人にどう日本文化を説明したらいいだろう」と。この数年間、日本の伝統工芸を調べたり、日本の物語の挿絵を海外の伝統画家の方に描いて貰う企画(いずれも後述)に挑戦してきましたが、その後5年の月日を経て、「侘び・寂び」をこれまでにない方法で説明する企画を立ち上げました。
このプロジェクトで実現したいこと
外国の画家(イラン、インドネシア)、及び日本の現代アーティストに、「侘び・寂び」というフレーズについて計3回に渡り同じテーマで絵を描いて貰います。
まず、第一段階として2024年3月から5月末までは、辞書の言葉をそれぞれの言語に翻訳をして、その情報からのインスピレーションのみで絵を描いて頂きます(インターネットでは調べてはいけないというルール)。
次に、第二段階として2024年6月から9月末にかけて、本やインターネットの情報を全て解禁して、好きに情報を集めて貰います。また、必要に応じて有識者の方から、概念について講義を頂く予定です。それを踏まえて1枚絵を描いて頂きます。
そして、第三段階として2024年10月(予定)に画家が京都を訪問し、私たちが設計した文化プログラムを通じ、侘び・寂びを徹底的に体験して頂きます。そして、帰国後に3枚目の絵を描いて貰います。
1枚目、2枚目、3枚目とそれぞれがどのような変化を見せるのかを比較することで、3人の画家たちがどのように日本文化の精神性を受容したかが目に見える形で表現されることを期待しています。これにより、外国人だけでなく日本人も侘び・寂びという精神性に絵を通じて慣れ親しむことができます。
今後は斯様なプロジェクトを続けることで、日本人が世界に出た時に、自国の文化をよりシンプルかつ本質を紹介できるような仕組みを作り続けたいと思います。
今回は以下の3名の画家が参加します。
また、企画者ともう1名がコーディネーターとして3名の画家の侘び・寂びについての理解が深まるように支援をしています。
そして現時点で完成した1枚目の絵がこちらです。今後、9月から来年2月にかけて追加で2枚ずつ、計6枚の絵が完成予定です。絵画がどのように変化をしていくのかを見るのが本企画の醍醐味です。
解決したい社会課題
日本社会は様々な課題を抱えていますが、私が個人的に問題意識を持っているのは、日本人は文化の重要性に気づけておらず、また、外国との接点を減らして内向き志向になっていることです。
前者で言えば、伝統的工芸産業振興協会の統計の発表によれば、1979年から2016年で伝統文化産業の従事者数と生産高はそれぞれ-80%縮小したそうです。また、私が実施した後述の京都の伝統工芸調査を通じ、職人の後継者問題(残り1人しかできない伝統工芸品が品目、他の伝統工芸品も職人の高齢化が進む)、伝統工芸の素材・道具の調達に課題があることがわかりました。日本人が伝統工芸品の意義を見出せなければ、結果経済論理に従ってこれから沢山の工芸品が消滅するでしょう。(以下、一般社団法人日本工芸産地協会資料より引用)
後者で言えば、日本はどんどん内向きになっていることです。2022年のパス ポート保有率17.8%、身分証としてではなく定期的に海外に訪問している数は10%以下でしょう。実は、世界最強とも言える日本パスポートの利用者は人口のわずかという事に私は驚きました。
しかし、世界でも日本ほど文化が残っている国はありません。現在のインバウンド客の急増を鑑みても、文化は日本にとっても大きな強みになると考えます。文化は、自分のアイデンティティを強めると同時に、外国や異文化の人とも対等にコミュニケーションを取るために重要です。
参考までに、これまでにも様々な活動を続けてきたことを、企画者が自分の言葉で文章にまとめていますので、宜しければご参照ください。
1.伝統文化交流プロジェクト(桃太郎プロジェクト)
日本の昔話である桃太郎を3つの言語に翻訳し、3か国の伝統画家に、インターネットを参照せずに挿絵制作を依頼するという企画です。日本では誰もが知っている昔話を、物語の背景知識を持たない海外の画家が描けば、国柄や地域性が表れた多様な絵が出来上がるだろうと考え、2022年7月に作品制作を開始。各国の伝統絵画の特徴が浮き出た多様な作品が完成しました。
プロジェクトを始めた理由や思いは、ここに書いています。12000字を超える大作ですが、一部でもよいので読んで頂ければ嬉しいです。
前編:https://www.fsight.jp/articles/-/50266
中編:https://www.fsight.jp/articles/-/50267
後編:https://www.fsight.jp/articles/-/50268
これまでに日本国内メディア15社から取材を受けてきました。
例:https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20240319/4000025385.html
2.伝統文化交流プロジェクト(Momotaro Festival)
桃太郎を通じた日本と海外のコラボ企画は絵画に留まりません。インドネシアの伝統芸能ワヤン(影絵芝居)で桃太郎を演じました。合計1200名が来場し、現地メディアを中心に取材を頂きました。
プロジェクトを始めた理由や思いは、ここに書いています。
前編:https://www.fsight.jp/articles/-/50458
後編:https://www.fsight.jp/articles/-/50459
3.京都の伝統工芸の調査
京都市が指定する伝統工芸品74品目について、職人、素材、道具に分けて、工芸の持続可能性における課題を整理しました。また、寺社、茶道・華道等、伝統的な無形文化と、有形の工芸との関係性を調査しました。
調査を始めた理由や思いは、ここに書いています。
前編:https://www.fsight.jp/articles/-/50458
後編:https://www.fsight.jp/articles/-/50459
4.不定期勉強会の主催
不定期的に伝統文化に関する勉強会を実施しています。
リターンについて
【3千円、5千円、1万円】お礼メッセージのみ(応援のみ)
【3千円】御礼メッセージ、HP等での名前掲載、Lineオープンチャット参加権
【5千円】3千円リターンに加え、プロジェクトのオンライン成果報告会招待
【1万円】5千円リターンに加え、完成した絵画の複製ポストカード9枚(3か国×3枚)
【3万円】1万円リターンに加え、企画者監修の伝統工芸品
【10万円】3万円リターンに加え、企画者による専門的な講義(内容選択可)
【30万円】10万円リターンに加え、本プロジェクトのツアーを部分的に再現したプラン。
応援メッセージ
徳永さんの活動に過去3年支援を続けています。徳永さんの活動の最大の特徴は、視点がかなりユニークで、同時に、本質的なことです。一般的に、伝統文化をテーマにした活動は、まず扱うものが決まっていますが、徳永さんは「何が本質的な問題なのか」を明確にしてから、その課題を解決する手段を決めています。その問いの深さゆえに、思わず膝を打つ解決策やアイディアが豊富に出てくることにいつも大変感心しています。また、やると決めたことは絶対にやりきることも彼の活動の特徴です。Culpediaが発足しわずか3年弱で徳永さんは既に7個のプロジェクトを完成させています。例えば、京都の伝統工芸の調査は、企画段階では「本当にできるのかな?」と疑問に思っていましたが、彼持ち前のやりきる力で、過去誰も成し遂げられなかった大きな成果が出来上がりました。今回のWabi-Sabiプロジェクトは自信作の企画という事で、成功を祈念しています。(安土行博様)
スケジュール
・2024年1月:企画発案
・2024年3月:画家選定
・2024年5月末まで:1枚目絵画製作
・2024年9月中:クラウドファンディング実施
・2024年9月末まで:2枚目絵画製作
・2024年10月前半:画家来日予定
・2025年1月末まで:3枚目絵画製作
・2025年3月以降:リターン発送作業等
支援金の使い道
目標金額の内訳、具体的な資金の使い道
•画家の渡航費・移動費・食費・宿泊費:50万円
•有識者(今回、数名の専門家の方に講義を頂く予定です)への謝礼:10万円
•返礼品関連費:10万円
なお、目標金額を超過した場合、次回以降のプロジェクトの活動費に充てさせて頂きます。
募集方式について
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、手持ち資金で計画を実行し、リターンをお届けします。
さいごに
私たちCulpedia日本と世界の文化を大切にできる社会を目指しています。終わりに、なぜ文化が大事なのかについて私の個人的な考えをご紹介したいと思います。
総合商社に勤務していた時、同僚と言い合いになってしまった私に、上司はこんなことを言いました。「いいか、徳永。喧嘩が起きる理由は、自分に対する過大評価、もしくは、他者に対する過小評価が原因だ。」私は、これを自分と他者を正当にかつ客観的に見なければ紛争が起きる、と解釈しました。
上述の通り、日本人は自分の文化を捨て、また海外との接点をどんどん失っています。近い将来、日本人は自分たちについてだけでなく、外国の人についても、良い所も悪い所も適切に評価できなくなるかもしれないと思います。そして、もし、上司の言葉が正しければ(杞憂で終わって欲しいですが)、日本人の自信のなさと、海外へのコンプレックスが、新たな揉め事の原因になる可能性も排除できないと思います。
残念ながら非力な私1人では、この問題に対する解決策を提示できません。しかし、文化の持つ可能性だけは提示したいと思っています。私は文化に2つの意味を見出しています。それは、文化は、日本人としての自分を規定しながらも、なおかつ、私を1人の人間にしてくれる、ということです。
私は京都の伝統工芸、更には、様々な日本文化の存在を知ることで、私が日本という国の一員であるという自覚と居場所を貰えました。また、世界の様々な伝統文化を知ることで、その国の歴史や人々に自然と頭が下がる思いをしました。文化を知ることで、自分を大切にすることと、他者を尊重することが両立可能だと理解しました。
以上長くなりましたが、こうした理由で文化の可能性に賭けて行動することを決めた次第です。
最後まで読んで頂き誠にありがとうございました。ぜひ、私たちのプロジェクトにご協力いただき、共に文化を大事にする社会を作っていきませんか?皆様の支援をお待ちしております!
PROFILE

徳永勇樹
1990年7月生まれ。東京大学先端研創発戦略研究オープンラボ(ROLES)連携研究員。株式会社住地ゴルフ勤務。元三井物産株式会社勤務(約10年)。早稲田大学政治経済学部卒。日本語、英語、ロシア語に堪能。英語・ロシア語通訳、ロシア国営ラジオ放送局スプートニクのアナウンサーを経て、2015年三井物産株式会社入社。三井物産では、4年半の鉄鋼製品海外事業開発、2年間のイスラエル留学を経て、社内シンクタンクである株式会社三井物産戦略研究所に出向。総合商社時代に担当した地域は約100か国。 2024年7月末に退職するまで、本業と同時並行で文化活動を4年続け、Culpediaを立ち上げた。株式会社住地ゴルフでは、一切の業務が免除され、勤務地・勤務時間全て自由という条件のもと、日本と世界の文化研究に専念。新潮社、ダイヤモンド社、文芸春秋社、講談社等で連載を担当。これまでに執筆した記事の数は50を超える。
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