アフリカの聾学校
アフリカ・レソト王国の聾学校の子どもたちに、アートワークショップを届けたい
みんなの応援コメント
ひろちゃん
2024年12月10日
ばんちゃん、ハルナさん、アフリカでの素敵なプロジェクト応援しています! 私の冒険の始まりは40年ほど前のアフリカ。なんだか、私までワクワクしています。
野上淳平
2024年12月9日
ボディビルダーとして応援してます
FOR GOOD
プロジェクト実行者が支援金を全額受け取れるよう、支援者さまからのシステム利用料(220円+決済手数料5%)により運営しています。
レソトへの下見訪問
2024/11/15 22:50
レソト渡航まで、1ヶ月を切りました。
メンバーのスギサキとリコが、南アフリカを経由してレソトに向かいます。
今回は、プロジェクトメンバーで南アフリカ在住の伴が、昨年の11月、今年のプロジェクトの下見のためにレソトの聾学校に訪問した時の話をしようと思います。
ヨハネスブルグから、レソトへ
ヨハネスブルグからレソトまでは、飛行機だと1時間、車だと5―6時間で到着します。
南アフリカの2大都市、ヨハネスブルグとケープタウンを飛行機で移動すると3時間ほどかかると思うと、レソトはすぐ近くな気がします。
レソトと南アフリカの関係性は不思議なものです。
距離は近くても外国なので、パスポートが必要です。国内線ではなく国際線の搭乗口に行き、レソトの首都、マセルに向かいました。
レソトでは南アフリカの通貨がそのまま流通していますが、銀行は別々なので直接送金はできません。
通信会社も別なので、南アフリカのSIMカードはレソトでは使えず、現地のSIMカードを購入する必要があります。
レソトという国名はソト(現地の発音だとストゥ、国名もレストゥと発音します)民族の国、という意味からきていて、ソト民族のことを「バソト/バストゥ」といいます。ソト民族の人たちは、南アフリカにもたくさんいて、ソト語は南アフリカにある12つの公用語の一つにもなっているのです。
レソトには230万人ほどの人口がいますが、南アフリカでソト語を話す人口は560万人と言われています。
特にレソトと隣接している南アフリカのフリーステート州では、ソト語が主流で、ソト民族が多く住んでいます。
聾学校のある街は、南アフリカの国境ともとても近いので、週末のフリーステート州まで買い物に行くこともあるといっていました。
レソトと南アフリカの関係を見ていると、国境や民族、アイデンティティの境界線について考えさせられます。
レソトは王国なので、王様がいます。南アフリカに比べると小さな国で、経済的には恵まれていないかもしれません。しかし、6年間南アフリカに住んで、植民地支配からアパルトヘイトの歴史を経た南アフリカの各民族が、自分達の文化や言語から少しずつ失っているように見える時があるのですが、比べてレソトの人々が、自分達の国を持ち、文化や言語のアイデンティティを持つことの意味について考えさせられます。
マセルから車で2時間弱、聾学校に到着
レソトには、時刻表通り動く公共交通機関はありません。
街の中はタクシーで移動しますが、都市と都市の間は長距離バスがあり、乗合スタイルなのでいつ出発するかはわかりません。
そんなレソトの移動なので、応援メッセージをくれたTsoloをはじめ、レソトの人々のサポートがあってこそ、今回の活動が実現できています。
聾学校のある街は、山に囲まれた国境近くにひっそりと佇みます。
「子どもがたくさんいる学校だけど、ここにはいつも静寂があって不思議な感じがするんだ」
Tsoloがそう話していたのが印象に残っています。
子どもたちは、聾者の生徒を中心としていますが、知的障害がある子どもたちの学級もあります。
耳が聞こえない子どもたちですが、手話でたくさんおしゃべりをしたり、踊ったり、打楽器を打ち鳴らしたり、のびのびと過ごしていました。
手が足りない、といいながらも、子どもたちに笑顔で接する先生たちの眼差しにも感銘を受けました。
聾学校は、セイントポールという名前の通り、キリスト教系の学校です。奉仕の精神から、どんな子どもたちにも優しく、そして私たちのような訪問者にも何か見返りを求めることなく受け入れてくれる寛容さを感じました。
とはいえ、学校運営は簡単ではないことは、数日滞在しただけでもすぐに感じられました。
授業を見学させてもらいましたが、ちょうど先生が辞めてしまって人手が足りていなかったり、設備のメンテナンスが行き届いていないため、天井が落ちてきたり(!?)、コンピューターのないコンピュータールームがあったり(寄付によってコンピューターが届くはずが、届かずに空き部屋だけで数年経っているそう)…
それでも日々前向きに、助成金の申請書を書いたり、慣れないパソコンでの作業をしながら、子どもたちの面倒を見る先生たち。
そして、珍しい訪問者である私に興味津々で、私に手話の名前をくれて、一緒に踊ったり遊んだりしてくれた子どもたち。
そんな彼らに今年も出会えることをとても楽しみにしています。
アートの力と共に、聾学校のみんなともっともっと濃い時間を過ごせるように、準備をしていくので、応援・シェア、よろしくお願いいたします!
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