多文化共生をひろげる
在京外国人のこどもたちが日本の学校に安心して進学できるように多様な支援を実施する




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2025/5/31 14:03
なぜ、外国にルーツを持つ子どもたちの進学ガイダンスが必要なのか

なぜ外国にルーツを持つ子どもたちの進学ガイダンスが必要なのかか考えてみましょう
在留外国人生徒等対象入試は、特別な入学試験です。多様な背景を持つ外国人生徒や日本国籍であるが、海外で生まれたなどの外国にルーツを持つ子どもたちが、公平な機会を得て、日本の高校教育を通じて社会で活躍できるよう支援するための重要な制度です。
文部科学省の調査では、全中学生の進学率が 99%であるのに対し、日本語指導が必要な中学生の 進学率は、それより約10%程低い90.3%程(令和6年8月発表)です。日本語の壁が影響していると考えられます。また、日本語指導が必要な高校生等の中退率は、8.5%(全高校生等1.1%)。でこの差からも明らかに支援が必要と考えられます。
人口減の日本はいま外国人就労者に助けられている
しかも、ご存じのように、日本は人口減で、外国人就労者は全国各地で働いていて、その数は増え続けています。日本で定着して働いてもらえば、その家族である、外国にルーツを持つ子どもたちの、教育は必須です。「ともに生きる」支援は必要不可欠です。
外国人の子どもたちが、日本語でのコミュニケーションに困難を感じることは、生活や学習、就労の様々な場面で起こり得ます。特に、日本語能力が不十分な場合、生活面では買い物や役所手続き、緊急時の対応などで不便を感じることが多く、学習面では授業内容の理解や友人とのコミュニケーションに支障が出ることがあります。また、就労面では、仕事の指示理解や同僚との連携が難しく、能力を発揮できない状況になることも考えられます。
外国人特別入試枠とは、「特別措置」と「特別入学枠」において、入試に様々な配慮を行うことです
特別措置では、
教科なしで作文と面接だけ
漢字にルビふり(ひらがなは読めても、漢字を読むのは大変です。)
辞書の持ち込み
時間延長
別室受検
教科減(例えば、5教科ではなく3教科あるいは2教科にする等の措置)
等の種類があります。
特別入学枠は
定員内募集
定員外募集
の二つに分けられます。定員外は外国人だけの枠が明確ですが、定員内とすると、日本人と同じ基準での競争になるため、厳しいと考えられます。
外国人にとっての日本語の壁
日本語を覚えるには、ひらがな、カタカナに加え漢字もあるため、難しいと言われ、日本の子どもでさえ小学校6年かけて漢字を学んでいます。多くの自治体では、特別枠は、日本入国3年まででとしていることから、特別な配慮がないと、問題を読むだけでも、かなりのハンデがあると考えられます。アメリカ国務省が発表した「言語習得難易度ランク」(Language Learning Difficulty for English Speakers)でも、日本語は最高難易度の「カテゴリー5」にランキングされています。
高校を卒業しても、大学等への進学率は、46.6%(全高校生等75.0%)。これは、日本語の能力だけでなく、さらに、経済的な問題もあります。
就職者における非正規就職率は、38.6%(全高校生等3.1%)。
進学も就職もしていない者の率は、11.8%(全高校生等6.5%)。 文部科学省令和6年8月8日報道発表 (令和5年度 日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査)
その理由として、外国人留学生にとって日本での就職活動の仕組みがわからないこと、そして、外国人留学生がこれまで身につけてきた知識や技能と就職先の業務の違いから就労ビザの取得がうまくいかないこと等が挙げられます。
文部科学省からの入試における配慮の通知が出ています
文部科学省は2024年度以降の公立高校の入試において、外国籍の生徒を対象とした特別枠の設定や、試験問題にルビをふるなどの配慮を進めるよう全国に通知しました。外国人の子供たちが将来にわたって我が国に居住し、共生社会の一員として今後の日本を形成する存在であることを前提に、学校等において日本語指導を含めたきめ細かな指導を行うなど、適切な教育の機会が提供されるよう取組を行うよう要請しています。
しかし、外国人生徒の入学試験の特別枠・特別措置をめぐっては、都道府県間で大きな格差が生じています。全国的にみると、実施高校の範囲は限定的であり、選抜方法にも課題が残っています。
私たちが実施している進学に関わるガイダンスが望まれます
高等学校等への在留外国人の進学の促進のためには、早い時期から進路ガイダンス・進路相談等を実施する必要があります。2024年度の都立高校においても多くの外国人が特別措置入試で不合格となりました。在留外国人の子どもたちにとって、日本人とハンデなしに競争するのは不安だからです。そこで、この枠に集中してきたと考えられます。しかし、多くある都立高の中で、定員に満たない高校がまだまだ多くあります。その情報を寄り添いながら伝えるためには進学ガイダンスは必要です。
都立高校の設備や予算は公平に配分されていることを考えれば、もし、外国人枠で不合格になったとしても、一般入試、2次入試、3次入試まで考えれば、4回受検の機会があります。私たちは、進学ガイダンスを通じて、入りやすい入試データを相談していきます。
課題は、特別枠の高校と一般の高校では、入学した後の、日本語教育に対する対応が違うことなのです。特別枠の高校では、学校設定科目などを利用して、高校の単位を取りながら、日本語を学べる仕組みがあります。単なる取り出し授業では、その教科が遅れてしまうからです。外国にルーツを持つ子どもたちの退学率の高さは中退率は、8.5%(全高校生等1.1%)もいます。高校に入ってからのよりそう相談支援も必要だと考えています。
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