旅教育&自立支援
「旅教育」で強い子に!ほぼ子ども&鈍行列車だけで日本中を回る18きっぷ遠足存続P




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2025/4/20 22:02
【参加者インタビュー】「自由こそが18きっぷ遠足の魅力」- 旅を通して成長した中学生の物語

参加者インタビュー企画、はじめました!
18きっぷ遠足クラファン、おかげさまでいろいろな方にシェアをしていただいております!
今年の夏、果たして18きっぷがどのような形で発売されるのか....(発売されるのか....?)
今回から連載企画として18きっぷ遠足に参加した子どもたちに旅を通してどのように成長したのかをインタビューし、それを記事にしていきたいと思います!
第一回目はHくんです。
Hくんとは4年前に徳島のフリースクールで初めて出会い、18きっぷ遠足には3年前より参加してくれています。
徳島という日本で唯一電車が走っていない(気動車のみ)場所かつ、彼の家は山奥なため、はじめは駅での切符の買い方も自動改札の通り方もわかりませんでした。
その後、彼なりにたくさんの「修羅場」を共に乗り越えて立派に成長。去年の夏休みには彼を中心とした子どもだけで東京から八戸まで1日で鈍行列車だけでたどり着くという偉業を成し遂げています。(しかも、自分でルートを調べて!)
そんな彼の成長の記録をふりかえっていきます!
初めての18きっぷ遠足 - 松本への旅
Hくんの初めての18きっぷ遠足は小学5年生の1月、長野県の松本へ。この旅行ではスマホを持参できたことが、彼にとって新鮮な体験だったという。
「初めて18きっぷ遠足に行った時は松本でした。スマホがあったから、いざとなったら調べられるし、はぐれても連絡が取れる。それが安心感になりましたね」
この旅では「7分観光」という独特の体験も。「駅にしては盛りだくさんな場所をたった7分で観光するなんて、今考えてもバカげてたなと思います(笑)」と当時を振り返る。
東京への冒険 - スマホなしの旅
実は、18きっぷ遠足に参加する前にも印象的な旅の経験がある。小学5年生の夏、「K」という中学生と一緒に、スマホも持たずに財布だけを持って東京へ行った冒険だ。
「あれは過酷でした。スマホなしの状態で東京に出るって。当時は改札の通り方も分からなかったけど、旅の中で覚えました」
東京での旅は計画性に欠けていたようで、警察との「鬼ごっこ」という表現で語られるハプニングもあったという。この体験が、Hくんを「疑い深い性格」にしたと本人は分析する。
「大丈夫、大丈夫って言われてついていったけど、気がついたら放置されてて…」と苦笑いを浮かべながら話す様子からは、厳しくも貴重な経験だったことが伝わってくる。
徳島から奈良へ - キタキタと謎の中学生との旅
小学5年生の夏には、キタキタこと北くんと、かの「Kくん」と共に徳島から奈良への旅も経験。この旅もHくんの成長に大きな影響を与えたようだ。
「切符の買い方も分からなかったから、年下の小学生の子達に教えてもらいましたね」
この時の経験が後の旅行スキルにつながり、次第に自分で切符を買えるようになっていったという。
北海道への旅 - 引率者としての成長
中学生になってからは、自分がリーダー的存在として友人を連れていく立場にまで成長。特に印象的だったのは、1つ下の小学生Nくんと共に子供だけで行った東京〜八戸までの鈍行旅だ。
「朝6時49分の電車に乗ってね。それを逃したら次の電車がないような状況だったけど、『覚悟か?俺はできてる』って覚悟が決まってました」
「他の親は『子供だけでそんなことをやらせるのは危ない』って言うんですけど、キタキタから『君たちだったらきっと大丈夫だから、僕とNは鈍行で行け』って言われて。自分でルートを全部調べて行きましたよ」と、自信を持って語る。
自由を感じる旅の魅力
Hくんによれば、18きっぷ遠足の最大の魅力は「自由」だという。
「好きな服装で好きな場所に行ける。ルートは決まってるけど、『あの場所行きたい』って言ったら、宿に行く時間までのルート変更ができる。修学旅行なんかとは全然違います」
例えば、旅の食事についてこんなエピソードを語る。「広島お好み焼きも食べて、博多豚骨ラーメンも食べて、もつ鍋も食べて、朝一で美味しい海鮮も食べたのに、一番美味しかったのは吉野家で買った白米と洗っただけの白菜をかじったことでした(笑)」
旅を通した成長
不登校だった過去を持つHくんにとって、18きっぷ遠足は大きな転機になったという。
「家にいなくていいんだ、やった!みたいな。1人っ子って親といても楽しくないんですよ。外に行きたかった」
そして、旅の経験は彼の自己肯定感を高めた。
「各県の同い年とか近い年齢の子と会って、いろんなことを知れる。自分もレベルアップできました。今までは四国という狭い中で、レベル20だったのが、旅行してレベル80ぐらいまで行った気がします」
今では他の子どもたちに「安心しろ。俺がついている」と言えるほどの自信を持ち、次の冒険を楽しみにしているHくん。18きっぷ遠足で培った経験は、彼の人生の貴重な財産になっているようだ。
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