旅教育&自立支援
「旅教育」で強い子に!ほぼ子ども&鈍行列車だけで日本中を回る18きっぷ遠足存続P




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2025/4/22 20:41
リターン追加!&破産システムについて

今日のお話
①リターン追加の件
②生きた金融教育?「破産」システムについて
もう少しで80%達成!4月中に100%達成して、ネクストゴールを立てたいと思います!
そのためにリターンを追加で用意することにしました。
用意したのは「学習カードゲームセット」。過去に歴史ワークショップやクラファンのリターンとして作ったキタキタお手製のオリジナルカードゲームです。
18きっぷで移動をすると長時間の乗車時間に悩まされます。
しかし、このようなカードゲームがいくつかあると、ミニテーブルを膝の上において遊べるので、退屈な乗車時間が途端に楽しい時間へと早変わり!
実はこれらのゲームは18きっぷ遠足を陰で支えている重要アイテムだったりします。
最近はカードゲームのバリエーションが増えてきた影響からこれらの出番は減りつつありますが、大人数でやれて簡単にルールが覚えられるゲームはなかなかないので、これからの旅でも活躍してくれると思われます。
お得な4つセットもあるのでぜひ!個人的なおすすめは「たのしい遣唐使」です。
ルール説明が1分程度で終わり、最大8人で遊ぶことができるすぐに盛り上がれるゲームの代表格です。
ぜひお試しくださいませ!
②破産システムについて
さて、ここからは旅教育の話です。
プロジェクト本文の中に「破産」という不穏なワードが入っているのですが、今日はこれについて解説します。
私の旅では旅の間に使える予算が決まってるのですが、これをオーバーすると「破産」となり、旅中に私から借金をして旅を続けることになります。
そんな厳しくも旅の自由さを支える制度について解説していきます!
ーー「破産システム」とは具体的にどのようなものなのでしょうか?
「18きっぷ遠足では、子どもたちに保護者から1日1,500円から2,000円の予算を持たせてもらっています。これは食事代を中心とした1日の活動費ですね。この予算を超えてしまうと『破産』という状態になるんです。その場合は私がお金を貸し出すのですが、あとで保護者に請求したり、子どものお年玉やお小遣いから返済してもらうことになります。」
ーー破産すると子どもたちはどんな体験をするのですか?
「自分の財布にお金がある間は、好きなものを自由に買えるんです。でも破産してお金がなくなると、私にお金を借りなければならない。その途端に『無駄遣い』ができなくなる。ジュースやお菓子のような自由な買い物ができなくなるんですね。これが『責任ある自由』を体験する上で大切なポイントだと思っています。子どもたちは好きなものに使ってもいいけれど、あまり変な使い方をすると、あっという間にお金がなくなってしまうことを体験を通して学ぶんです。」
ーー実際に破産したエピソードを教えていただけますか?
「ある日帰り遠足で、千葉の田舎路線に行く予定だったんですが、東京駅で集合した子どもたちが中央線のグリーン車に乗りたいと言い出したんです。千葉とは完全に逆方向ですよね(笑)。『めっちゃ乗りたい!』と言うので、『別に乗ってもいいけど、グリーン車は750円かかる。そのお金は君たちの昼ご飯代から出すことになるから、昼ご飯や晩ご飯がなくなるけどいい?』と聞いたら、『いいよ!』と言ったので乗せました。
夜になったら案の定、『お腹すいた、お腹すいた』と言い出して(笑)。でもこれは僕としては非常にいい経験だと思いました。でも、グリーン車は乗って良かったって言ってるんですよ。それくらいに彼らにとっては大事な時間だったってことですよね。」
ーーその後、子どもたちに変化はありましたか?
「その体験の後、面白い反応があったんです。お金がすっからかんになって買いたいものが買えなかったことで、少し残念な気持ちになった子がいて。『次からはもっと遊ぶためにお金を使いたいから、自分でお弁当を作って旅に参加する』と言い出したんです。子どもたちなりに工夫を始めるきっかけになったんですね。」
ーー地域によってお金の使い方も変わってくるのでしょうか?
「八戸の朝市など、多くのお金を使わなくても豪華な食事ができるスポットは各地にあります。そういう場所は事前に予告して、『ここでは美味しいものが安く食べられるから、お金をセーブしておくといいよ』とアナウンスすることがあります。
子どもたちは、そういう場所で地元の特産品を格安で食べると、コンビニのご飯やお菓子などに『割高感』を感じるようになるんです。これが生きた金銭感覚を身につけるきっかけになりますね。」
ーー破産した子どもに対して、他の子どもたちはどう反応するのですか?
「基本的には『絶対に奢るな』と子どもたちには言っています。でも、こっそり奢ったり助けたりする子も現れます。そういう子には特に怒りませんね。子どもたち同士の関係性の中で自然に生まれる思いやりだと思うので。
面白いのは、自分から『荷物持ちのバイトをさせてほしい』と交渉してくる子もいることです。過去にある子が『もう歩けない!』とグズったときに、私がその子をおんぶした際、別の子が『荷物持ちのバイト』を申し出てくれたことがありました。そういう交渉は面白いので積極的に受け入れていますが、ただの施しにならないよう、本当に必要だと思うタイミングでの提案だけを受け入れるようにしています。」
ーー旅先での買い物についてはどうですか?
「旅先での買い物については、子どもたちの自由に任せています。『これだけは絶対欲しい』というものを買うために、食費などを節約して貯めておくという子も多いですね。
面白いのは、自分の食費などを削ってまで買ったものに関しては、子どもたちが本当に大切にしているということです。旅先での特別な出会いや、どうしても欲しいものを見つけて購入する体験も、子どもたちにとって大切な経験になっていると感じます。」
ーー最後に、18きっぷ遠足を通じて伝えたいことは何ですか?
「単なる旅行ではなく、旅を通じて子どもたちに『選択と責任』『お金の価値』『人との繋がり』を学んでほしいと思っています。『破産システム』もその一環です。
制限があるからこそ生まれる工夫や、困った時に助け合う気持ち、限られた予算の中で『本当に大切なもの』を選ぶ経験——これらは大人になっても役立つ学びだと思います。子どもたちの『なぜ?』『どうして?』という疑問や『こうしたい!』という願いを大切にしながら、これからも活動を続けていきたいですね。」
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