いつもSENDA-Projectへの温かいご支援と応援をいただき、誠にありがとうございます。
これまで「子どもから話を聴く」「センチネル・インジュリー(警告損傷)」「熱傷」「皮膚損傷」「性虐待」「薬物のリスク下にある子ども」と、6つの教材をご紹介してまいりました。ご支援者の皆さまには、それぞれの教材を通じて、子どもと向き合う視点を少しずつ広げていただけていましたら嬉しく思います。本日は、シリーズ第7弾となる教材をご紹介します。
皆さまからの多大なご支援により完成した「子ども虐待とネグレクトについての重要な知識」は、子ども虐待に関する基礎知識を学ぶ全11タイトルのeラーニング教材です。
本日はその中から、「発育不全:身体的ネグレクトと発育不全について最低限知っておくべき15の事柄」をご紹介します。
「うちの子たちはみんな、母乳を飲んでいる間は小さかったんです」
「この子は大丈夫です。今日は咳を診てもらいに来ただけですから」
これらは、発育不全(体重や身長が月齢・年齢相応に増えていない状態)を指摘された際に、養育者から実際に語られた言葉です。発育不全は身体的ネグレクトの最も一般的な徴候のひとつですが、養育者自身がその問題に気づいていなかったり、指摘されても認めようとしないケースが少なくありません。
発育不全の多くは、栄養不良によって引き起こされます。その背景には、授乳・離乳食の与え方や経済的な困窮、養育者自身の精神的な課題など、さまざまな要因が存在します。一方で、基礎疾患がある場合でも、身体的ネグレクトの可能性が排除されるわけではありません。
本教材では、発育不全を正しく理解し、適切に評価するための15の事柄を、実際の症例や成長曲線とともに学びます。
- 地域の法律を把握しておく
- 身体的ネグレクトの最も一般的な徴候の一つが、発育不全である
- 発育不全は、通常、栄養不良によって引き起こされる
- 発育不全は一般的で、発生頻度の高い病態である
- 発育不全を呈する子どもの多くは、特段の基礎疾患を有してはいない
- 発育不全は貧困に伴い発生することが最も多く、その要因は多岐にわたる
- 成長曲線は、これまでの経過を物語る
- 診察所見もまた、これまでの経過を物語る
- 慢性化した発育不全のケースでは、身長体重比のみで体格を評価した場合、発育不全を見逃してしまいうる
- 発育不全の子どもの養育者は、しばしば問題があることを認識していないか、認めようとしない
- 基礎疾患がある場合でも、身体的ネグレクトによる発育不全の可能性が排除されるわけではない
- ほとんどのケースでは複雑な医学的検査を要さない
- リフィーディング症候群は、稀ではあるが致死的となりうる重大な合併症である
- 意図的飢餓に起因する重度の栄養不良は、しばしば苛烈拷問虐待(Child Torture)に併発して生じる
- 介入で状況は改善しうる。まず何よりも栄養を。
■ 教材の特長
- 成長曲線から読み解く実践演習:実際の体重・頭囲のデータをもとに、いつ頃から、どのような経過で発育不全が進行したのかを成長曲線上で読み解く力を養います
- 多角的なケーススタディ:栄養摂取歴の聞き取り方、発育不全を引き起こす原因の見極め方、うぶ毛や皮膚のたるみなど、重度の栄養不良でみられる身体所見と診察のポイント、通告すべきか否かを判断する視点まで、実際の症例や設問を通じて幅広く学びます
- 医学的評価の要点整理:複雑な検査を網羅的に行うのではなく、栄養欠乏の是正に焦点を当てた評価の考え方を解説します
- ビフォーアフターの症例写真:栄養状態の改善前後を記録した実際の症例写真を通じて、「介入で状況は改善しうる」ことを学びます


子どもの診察に関わる医療従事者はもちろん、保育・教育・福祉など、乳幼児に関わるすべての専門職の方におすすめの内容です。
教材利用期間中の支援者の皆さまは、以下のリンクから教材にアクセスしていただけます。
(ご利用には返礼品として発行されたログインID/パスワードが必要です)
Evidentia Learning 子ども虐待とネグレクトについての重要な知識「発育不全」
◆◆ 教材利用期間(3ヵ月間)でご支援いただいた皆さまへ ◆◆
クラウドファンディングの返礼品(リターン)で教材利用期間(3ヵ月間)をご選択のうえご支援いただいた皆さまは、2026年10月30日をもって教材のご利用期間が終了となります。
期間終了後は教材へのアクセスができなくなりますので、これまでに発行された修了証をお持ちの方は、期間中に必ずダウンロードのうえ、お手元に保存いただきますようお願いいたします。
なお、教材利用期間6ヵ月・12ヵ月でご支援いただいた皆さまは、引き続きご利用いただけますので、これまで通りご自身のペースで学習を進めていただければ幸いです。
引き続き、全11タイトルのシリーズとして教材をひとつずつご紹介していく予定です。次回の投稿もぜひお楽しみに。
◆◆ 医療機関・自治体・子どもに関わる団体での導入をご検討の方へ ◆◆
SENDA-Projectでは、一人でも多くの子どもたちを守るため、本eラーニング教材の組織単位で導入・活用いただける体制を目指しています。
「院内のスタッフ・職員に研修として受講させたい」
「自治体や関係機関の研修プログラムに組み込みたい」
「組織単位でのグループ運用や導入方法について相談したい」
このようなご要望がございましたら、SENDA-Project事務局(iJapan株式会社)までお気軽にお問い合わせください。組織の規模やニーズに合わせたご提案をさせていただきます。
その他、ご利用に関するご質問・ご相談や、教材をご利用いただいてのご感想・ご意見などがございましたら、ぜひお気軽にお寄せくださいませ。
皆さまからのお声を、今後のSENDA-Projectの活動や新たな教材制作の参考にさせていただきます。
引き続き、SENDA-Projectをどうぞよろしくお願い申し上げます。
SENDA-Project事務局
【お問い合わせ先】
SENDA-Project事務局(iJapan株式会社)
メール:connect@igroupjapan.com