アートと社会をつなぐ
アートと社会をつなぐ挑戦!ポートランドで学ぶソーシャル・アート実践




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2025/4/28 17:15
学びと葛藤の中で、未来を描く

こんにちは、渡辺望です。
クラウドファンディングを4月1日にスタートしてから、今日まで、たくさんの方に応援いただき、達成率は124%、ご支援くださった方は62名に達しました。
本当に、本当にありがとうございます。
残り2日間、最後まで思いを届け続けたいと思っています。
🌟 現地で実施予定のプロジェクトについて
当初は、限られた予算やスケジュールの関係から、現地で自分自身のプロジェクト(Nomadic Stars Project)を実施するのは難しいと考えていました。そのため、今回の滞在はプロジェクト実施のための足掛かりと位置づけ、現地での調査や交流を経て、次の機会で本格的に展開することを目指していました。しかし、現地の方々のご協力もあり、少しずつ可能性が広がり、小規模開催ではありますが、現在、実施に向けた調整を進めてもらっています。
もし実現すれば、ポートランド滞在中に、King School Museum of Contemporary Art(KsMOCA)にてワークショップを開催し、現地の子どもたちや学生たちと一緒に、「星の箱」を制作し、それぞれの場所で地上に新たな星空を描くプロジェクトを体験してもらう予定です。
このワークショップを通して、さらに次の大きなプロジェクトへとつなげていきたいと考えています。
🌱 学びを深め、還元するために
今回の滞在では、単なるプロジェクト実施だけではなく、「学びを深め、日本の美術教育やアート業界に貢献・還元すること」も大きな目的のひとつに掲げています。
アメリカでのアート教育について考察する中で、特に印象的だったのは、作品の完成度よりも、「なぜそれを表現するのか」「どのような文脈で、誰に向けて行うのか」といった、社会的・個人的な背景へのまなざしが重視されているという点です。
学生たちは、表現を通して「社会とどのように関わるか」という視点を持ち、その背景やプロセスを自分の言葉で語ることが求められています。
そしてその根底には、アメリカという国が歴史的に“新しい国”であり、ヨーロッパのような伝統的な美術制度に縛られすぎず、今この社会で必要とされている表現を柔軟に育ててきた文化的背景があるように感じました。
制度や形式にとらわれず、アートと社会、教育、地域との関係性を自ら問い直す力。
その姿勢こそが、アメリカのアート教育の強みのひとつではないかと思います。
一方で、実際の現地調査に向けて改めて強く感じているのは、
- 日本とアメリカのアート教育は、背景も価値観も大きく異なり、想像だけでは捉えきれないこと。
- 理解するには、文献や理論だけでなく、現地で「直接見て、感じること」が何より大切であるということ。
- 特に、「わからないからこそ」、現地での対話や聞き取りが不可欠だということ。
また、日本の美術教育についても、次のような課題を感じています。
- 美術史や理論を学ぶ環境は整っているものの、それを自らの作品にどう展開し、社会とつなげていくかを支援する仕組みは、まだ十分とは言えないということ。
だからこそ、今回の滞在を通して、現地での学びを深め、自分自身の実践にとどめず、日本の美術教育やアートの現場に少しずつでも還元していきたいと考えています。
🌱これから
今回の挑戦は、
- 社会の中でアーティストとして、どのように在るか
- 子育てと創作を両立しながら生きるとはどういうことか
- そして、日本において、社会と関わるアートの可能性をどのように育んでいくか
その問いに向き合うための、大切な一歩だと考えています。
クラウドファンディングは4月30日まで。残り2日間。
最後まで、温かく見守っていただけたら嬉しいです。
心から感謝を込めて。
渡辺望
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