平和を舞台で届ける
「平和」と「命」の尊さを沖縄から舞台化へ~戦後80年、対馬丸ものがたり~



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2025/5/29 15:36
\ 応援団8/ 絵本作家 savaさん

\応援団8/ 絵本作家savaさん応援メッセージを頂きました。
こんにちは。絵本作家sava(さば)と申します。
琉球大学教育学部島嶼文化専攻への入学をきっかけに沖縄にやってきました。
本島北部での美術教諭を経て、現在はこどもの空間デザインやワークショップ、絵本ショーなど幅広く活動しています。
⚫︎絵本を描く、子どもたちと関わる活動を通して
私には「人から人へ伝わる物語は気付かぬうちに消えていってしまう」という焦りがあります。絵本を通して、おばあちゃんから孫へ、そして、さらに何世代先へも続く物語を、こどもたちに残していきたいという思いで制作活動を続けています。
その中で、戦争体験や政治的な問題、暗くタブーなお話にも触れる機会があります。
例えば、「昔こんなことがあって…」というのはこどもたちからすると昔話のようで想像もできない世界のことかもしれません。しかし、そのお話に触れて「自分がどう感じたか」「それをどう表現したいか」という今の想いを引き出せる様なワークショップを心がけています。今、ここに生きているこどもたちの感性を通して見る世界を大事にしています。
今回、「沖縄戦を学ぶこどもワークショップ」を通して、「対馬丸に乗船したこどもたちが、もし沈没していなかったらどんな景色を見ていただろう?」「初めて船に乗った時の気持ち、知らない土地へ行く時の気持ちはどうだっただろう?」とこどもたちと想像し、自由な感性で絵を仕上げてもらいました。
⚫︎イラストレーター・グラフィックデザイナーとして
戦後80周年の今年、県内の各学校に飾られるポスターの制作を依頼されました。
その制作の過程で、たくさんのアイデアを出しました。先述のとおり、「今のこどもたちに戦後80年をどう考えてもらうか」を意識してデザインしました。戦争の悲惨さを訴える写真や言葉という方法もありますが、私は、美しく尊い世界、それが今生きている平和という時間や空間から生まれていること、その平和の心を広めていくことを珊瑚の産卵に見立て、沖縄の島が「平和の卵たち」で溢れていくようなイメージで絵を描きました。
⚫︎「対馬丸」事件との関わり
4年前に「2つのランドセル」という紙芝居を制作しました。私は絵を担当したのですが、その絵を描くにあたり、主人公であるみっちゃんとえっちゃんがどんな気持ちだったのか、どんな景色を見たのか想像を膨らませ、描きました。たくさんの資料も調べました。満天の星空だったこと、九州という知らない場所には桜が咲いているかも、雪が見れるかも、汽車に乗れるかも、と希望を抱いていたことなど、できる限り主人公の気持ちによせて作画を進めていきました。
今回、亞門さんがこのクラウドファンディングを始めるというのを聞いて、素晴らしい取り組みだと思いました。亞門さんから舞台のコンセプトを聞いた時は鳥肌がたちました。私の目指すワークショップの思いやポスターに込めた思いと合致したからです。
「今、生きているということは素晴らしい。キラキラとした感性で今を生きてほしい」。そう願いを込めて、私もこの舞台を応援しています!
プロフィール
sava(さば)
1987年千葉県生まれ
琉球大学教育学部島嶼文化教育卒業。
沖縄市のコザ銀天街・一番街商店街での地域おこし協力隊の活動を経て絵本作家に。
これまで、「沖縄の土地と歴史とこどもたちを物語でつなぐ」をコンセプトに、沖縄の様々な地域を歩いて、聞き描き創作した物語の数は50作品以上。
グラフィックデザイナーとして、沖縄こどもの国・ワンダーミュージアム内の空間デザイン、ゆいレール新4駅のステンドグラスデザインを担当。
沖展グラフィックデザイン会員。
主な出版物
「あこなわ歩紀」
「アコークローのまほう」
「ちむどんどんおきなわ」
「まほうでつくる沖縄そば」
「おきなわ在来馬ものがたり」
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