ザンビアでの教育支援
「学びたい!」という希望を途絶えさせない。ザンビアの難民に教育を届ける車両支援




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2025/10/20 11:30
故障から始まった出張が、笑顔で終わる話

応援ありがとうございます。AARのザンビア駐在員、小林です!
学校建設をお願いしている建設専門家とミーティングを行うため、メへバ事務所から車で6時間のキトゥエという町に行ってきました。キトゥエはザンビア国内でも比較的大きな町で、日本で言うホームセンターのような大型のお店もいくつかあります。建設中の中学校で使用する教員用の机や椅子も、良いものが見つかるかもしれない……と久しぶりの出張に期待を膨らませて事務所を出発しました。
車両でガタガタ道を進むこと1時間、その後舗装された道路をさらに1時間、ソルウェジという近隣の町に到着しました。その日はそこで1泊し、翌朝6時にキトゥエへ向けて出発して1時間ほど走ったところで、事件は起きました。突然、前輪左側のタイヤがガタガタガタッッッと揺れ始め、走行不能になったのです。すぐに路肩に車を停めて確認したところ、タイヤ周りのパーツが消えていました……。「Oh my god...」「よりによって周辺にお店も何も無い場所で止まってしまった……」。
しかも止まったのは町と町のちょうど中間地点。ソルウェジへ引き返しても90km、次の最寄りの町へ進んでも90km。ハプニングは日常茶飯事ですが、これにはさすがに運転手も私も苦笑いするしかありませんでした。Google mapで現在地を見つめながら「う~む、レッカーを呼ぶしかないかな」と考えていたところ、AARに勤めて8年になる運転手は、走行してきた道を慎重に歩いて辿っていました。そして、戻って来た彼の手の中にあったのは、消えてしまった小さなパーツでした!
「そんな小さいパーツ、よく見つけたね!」と私が感心すると、運転手はニカッと、まるで宝物を見つけたように笑って、パーツを取り付け直す作業をその場で始めました。車の下に潜りながら格闘すること1時間、何とか応急処置としての作業が完了しました。何とか走行可能となって、ゆっくりゆっくり来た道を戻り、ソルウェジの行きつけのガレージへ直行です。
余談ですが、先日事務所倉庫の大掃除をし、壁にひび割れを発見。現地スタッフがセメントと砂でせっせと修繕してくれました。
その頃には既に10時を過ぎていました。「せっかく朝一で出たのに……」とぼやいていても仕方ないので、私はキトゥエに向かう知り合いの車に飛び乗り、運転手をガレージに残して一足先にキトゥエに向かいました。そして翌々日、修理を終えて復活した事務所車両と運転手に、無事キトゥエで再会したのでした。
専門家とのミーティングは順調に進み、建設事業の今後の流れを明確にすることができました。また、大きなホームセンターで、価格がお手頃かつ使い勝手の良さそうな教員用の机を見つけました。メへバ周辺ではなかなかお目にかかれない質のもので、次回購入する予定です!
出張から戻ったある日、事務所近くの小学校でフォトセッションを行いました。子どもたちは基本的にカメラが大好きです。AARの現地スタッフがカメラを構えると、カメラにかぶりつくように近づいてきてしまいます。スタッフは苦戦していましたが、そんな子どもたちの元気な姿に、またパワーをいただいた今日この頃でした。
休み時間中に小学3年生の子どもたちと校庭で撮影。何とかカメラから少し離れてくれました(笑)
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