より良い社会
危機を希望に。読者とともに「新しいメディアのかたち」をつくりたい
 
         
                 
                         
                        みんなの応援コメント
 
                                        
                                            Takuma Kitadani
9時間前
オランダで暮らしながら、ヨーロッパで芽生えるサステナブルな動きを日々感じています。そんな世界の潮流を日本に伝え、共感の輪を広げてくれるIdeas for goodを心から応援しています。
FOR GOOD
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2025/10/28 17:00
応援コメントのご紹介と、昨日のごみの学校さんとのイベント!
 
                            みなさんこんにちは。IDEAS FOR GOOD編集部の伊藤です。
クラウドファンディングも残すところ11日となりました。これまで支援してくださった皆さん、本当にありがとうございます。あと少しの期間となりますが、引き続きあたたかく応援いただけたら嬉しいです。
先日の活動報告でも書かせていただきましたが、今週は本クラウドファンディングに際して、イベントをたくさん開催する1週間となっています!昨日10月27日は、ごみの学校さんと一緒に「今の時代の、情報の届けかた」というテーマでオンライントークイベントを実施しました。
IDEAS FOR GOODの創刊者である加藤から、現在のメディア(とりわけオンラインメディア)が置かれている状況、およびIDEAS FOR GOODが大切にしてきたコンストラクティブ・ジャーナリズムの考え方を説明させていただき、その後ごみの学校代表の寺井さんから、コミュニティを育ててきた組織として、どのような情報の届け方を意識してきたかを伺いました。
皆さんとディスカッションしたことは、AIとジャーナリズムの関係、情報のアーカイブの仕方など、本当に示唆に富む話ばかりだったのですが、とりわけ私が寺井さんの話から受け取ったメッセージとして一番印象に残ったのは、「相手が受け取りやすい情報を届ける」ということでした。
書き手や話し手からの「伝えたい想い」が大きいときほど、それをすべて読み手・聞き手に伝えようとしてしまいます。しかし、それだと受け取るのに抵抗がある人もいる。左脳ではわかっても、右脳では理解できないこともある。寺井さんは「カルピスの原液のままでは飲めない。薄める必要がある」とも表現されていましたが、まずは受け取る人の立場にとって、「何を伝えるか」ではなく「何を伝えないか」を選ぶ必要があるというメッセージをもらいました。
ごみの学校の皆さん、共催ありがとうございました。そして、そのイベントからこのクラウドファンディングを見つけて支援してくださった皆さんも本当にありがとうございます!
さて、本日も日頃お世話になっている皆さんからいただいた応援コメントを紹介します。
お一人目は、文化人類学者である中村寛先生です。実は、私が修士課程にいたころ、中村先生の授業を受けていたのですが、IDEAS FOR GOODに入ってからデザイン人類学に関する取材で嬉しい再会を果たし、それ以降イベントや講座やワークショップなど、各所でお世話になっています。
そして、Media is Hopeの西田吉蔵さん。Media is Hopeは、気候変動の本質的な解決に向け、メディアや市民、企業やあらゆるステークホルダーが共創関係を築く架け橋のような存在。IDEAS FOR GOODのこともその輪の中に巻き込んでくださり、2024年にはMedia is Hope AWARD 2024 ソリューションジャーナリズム賞をいただきました。11月4日(火)にはMedia is Hopeとの共同イベントも開催予定です。(また詳細お知らせいたします!)
そして三人目は沖縄の栄町共同書店の古波藏さん。2024年に「地域への“関わりしろ”を作る、沖縄のシェア型書店。古くて新しい「共同運営」からつながりのあり方を学ぶ」という記事で、栄町共同書店を紹介させていただきました。栄町共同書店が取り入れる労働者協同組合という運営形態を知れたことは、現在私たちが「新しい経済」に注目するに至ったきっかけでもあり、また沖縄という地域とつながり、そこから学ぶようになったきっかけの取材記事でもありました。
冒頭のご紹介が長くなってしまいましたが、そんなお三方からのメッセージ、ぜひご覧ください!
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中村寛先生(文化人類学者/デザイン人類学者。多摩美術大学リベラルアーツセンター/大学院教授。アトリエ・アンソロポロジー合同会社代表。KESIKI Inc.にてInsight Designを担当)

「社会は表立って表現されることのない苦しみであふれている」と書いたのは、社会学者のピエール・ブルデューでした( 荒井文雄・櫻本陽一監修/翻訳『世界の悲惨』藤原書店、2020)。それはその通りだと思います。
けれども、メディアの役割は、決して暴力的な事件や否定的な状況を取り上げることだけではありません。それだけでは、心ある人から倒れていきます。あるいは、選択的盲目による勝利主義に満ちた話者が蔓延します。そうではなく、問題に対しどのような改善策があり、いかなる取り組みがなされうるのかを模索することもまた、これからのメディアの重大な仕事です。
Ideas for Goodが魅力的なのは、世界中で起きている社会問題を見据えたうえで、それを批判的に扱うだけでなく、どのようにしたら少しでも状況が改善するのかを、読者とともに探ろうとしているところです。問題を捉え直してみることで見える新たな課題はないか、問題のステークホルダーは誰か/何か、より良い方向を模索する世界中の取り組みの兆しは何かーーそうした問いを、ともに立て、ともに探究し、社会的取り組みのアイディアを分かち合うメディアです。その意味で、これは、文化の種まきなのだと思います。
小さくなものから、大きなものまで、これからも心ある試みを取り上げてください。かき消されがちな良心の灯をともしつづけましょう。
西田吉蔵さん(一般社団法人Media is Hope 共同代表理事)

AI時代に情報の真偽が揺らぐ中、メディアは二極化が進む。AI検索の裏側で引用元となる「目に見えないメディア」か、オーディエンスとパートナーシップを結ぶ「目に見えるメディア」か。
創刊時からソリューションジャーナリズムを体現し、「行動することで希望は創られる」と読者を勇気づけてきたIDEAS FOR GOODには、これからも信頼できる情報源として分断を繋ぎ、広く希望を与え続けてほしい。
そして、メディア離れが加速する今、情報を届けるだけの媒体ではなく、社会変革の触媒として「メディア自身が解決策になること」が大切です。このクラファンで掲げる「問いのジャーナリズム」や「“編む”メディア」は、課題と解決策を提示するだけでなく、オーディエンスの自己効力感を育むエンゲージドジャーナリズムや、ステークホルダーと共創する参加型プロジェクトなど、さらに深化したメディアの探究を見せてくれるはず。IDEAS FOR GOODが縦糸、オーディエンスが横糸となり、共に織りなす新しい景色を一緒に楽しみたい。
古波藏契さん(栄町共同書店代表理事)

勤勉に努力すれば報われるという信念のもと、個々人が自己研鑽に邁進することで、戦後日本の高度成長は成し遂げられました。他方、見知らぬ誰かと一緒に社会をつくったり、よりマシな方に変えていこうという精神は、脇に置かれてきたように思います。
私たちが立ち上げた栄町共同書店は、単に消えゆく街の書店を残すだけではなく、「自分達に必要なものを自分達でつくる」という自治の感覚を取り戻すための挑戦でした。IDEAS FOR GOODは、たった三坪の小さな書店の取り組みにいち早く注目し、全国の仲間に紹介してくれました。書店の危機を自治再建の起点と捉え直した私たちの意図を汲んでくれたのだと思います。
書店もメディアも社会が支えなければ維持できません。今回のクラウドファンディングを通じて、IDEAS FOR GOODは「共同編集者」という新しい関わり方を提案しています。この機に「自分達に必要なメディアを自分達で支える」という感覚が広がることを祈っています。
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本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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