島のたまごの再出発
台風に負けない養鶏場を再建し、“高級”から“みんなのたまご”へ
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2025/11/24 13:01
【自家配合飼料開発の試行錯誤】
お世話になっております。カルディアファーム代表の鈴木です。
この度は、たくさんのご支援と温かい応援のお言葉いただき、本当にありがとうございます。弊社はBtoBでのお取引がほとんどで知名度が高いとは言い難いので、この短期間でここまでのご支援を頂けるとは想像だにせず、恐れ多さとプレッシャーで正直いささかビビり散らかしています。
とはいえ、ここまでの応援を頂いた手前後には戻れない、むしろこのエネルギーを無駄にせず突き進みたいという思いで、より一層覚悟を決めて挑んで参りたい所存です。
今回は、畜産飼料の専門家の監修のもと、現在開発中の自家配合飼料の進捗についてご報告させていただきます。

見ていただいたところで当然わからないと思うので、とりあえず内訳を公表させていただきます。
粉砕パスタ(トウモロコシに代わる主原料)、大豆粕、魚粉、植物性油脂、炭酸カルシウム、カキ化石粉末、食塩、必須アミノ酸(メチオニン、リジン、トレオニン)、ビタミン総合プレミックス、エッセンシャルハーブ(栄養吸収促進)、カルシウム吸収促進飼料、ワカメ粉末、乳酸菌・枯草菌飼料。現段階では全部で15種類で、さらに卵黄のカラーファンと粘度を向上させるプレミックスを追加する予定です。
これらの配合比は、プロの飼料コンサルタントの方に設計していただいているので、内訳自体に問題はないはずですが、ある根本的な問題のせいで、鶏の個体差による栄養の摂取ムラが発生してしまっているという点です。
その原因の一つが粉砕ムラ。上の写真でも確認できると思いますが、パスタのサイズが大きかったり小さかったりとバラツキが生じてしまっています。このため、鶏は大きいパスタ粒から選び食いをしてしまい、パスタ以外の栄養素を摂取できていない個体が生じてしまっているという点です。


こちらはたまたま所有していたウッドチッパー(小径木を粉砕する機械)で、現在はこれを代用して主原料のパスタを2回粉砕しています。
そもそもが飼料用途の機械ではありませんので、粒のサイズにムラが出てしまうのも仕方ないというものです。とはいえ、トウモロコシや玄米などの穀物を均一に粉砕する機械はたくさんあるようですが、世の中に麵状のものを均一に粉砕する機械が存在するのか?それが一零細農家に手が届く代物なのか?インターネットで探し回っていますが、なかなか適合しそうな物が今のところ見つけられていません。
次に、撹拌ムラという問題点です。

こちらは皆さんご存じの、一家に一台はあるコンクリートミキサーです。現在に至るまで、これを代用してオリジナル飼料をブレンドしてきました。
ですが当然こちらも、本来は飼料を撹拌するための機械ではありませんので、撹拌手順や撹拌時間を長く持たせるなどの工夫をもってしても、どうやらある程度の撹拌ムラが起きてしまっていると推測されます。
この問題に関しては、本クラウドファンディング開始前から目を付けていた飼料用撹拌機を導入することで、改善の見込みがあります。皆様のご支援を活用させていただき、導入できる日を心待ちにしております。
これらの粉砕ムラ・撹拌ムラ問題を解消するための解決法・導入機械をどう選定するか、専門家や先輩農家のアドバイスを取り入れながら、様々な角度から長期的な試行錯誤を以てして、すべての鶏がムラなく美味しい卵を産んでくれるために必要な配合飼料を確実なものにするべく、鶏舎の復旧作業と同時進行で行ってまいります。
どうか、温かい目で見守っていただけたら、嬉しく思います。
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