島のたまごの再出発
台風に負けない養鶏場を再建し、“高級”から“みんなのたまご”へ
みんなの応援コメント
FOR GOOD
プロジェクト実行者が支援金を全額受け取れるよう、支援者さまからのシステム利用料(220円+決済手数料5%)により運営しています。
2025/12/8 20:11
廃鶏出荷
お世話になっております。おかげさまで、目標金額まであとわずかとなりました。
ご支援いただいた皆様ならびに温かいお言葉をいただいた皆様、本当にありがとうございます!
うちのような弱小養鶏場にとっては、大変身に余る光栄です。いただいたご支援は責任をもって活用し、ミッション(みんなのたまご、ふれあい養鶏場)を達成させる大きな起爆剤とさせていただきます。
さて今回のご報告は、みんなのたまご計画(略してみんたま)の持続性に関連するお話であり、畜産業の暗部にもあたる内容ですが、臭いものに蓋をせず、できるだけこういう事実があるということも知ってもらいたいという私の哲学に則りお話させていただきます。
当農場では今までオールアウト(廃鶏淘汰)する手段として、大半は自力で捌いて肉を自家消費・あるいは友達に手伝ってもらってお裾分けしていました。自分で預かった命は責任をもって自分で終わらせたいという気持ちもあったからです。しかしこの方法は多大な労力と気力と時間を要し、仮に自分以外の人に回してもらうことになった場合にはとてもじゃないが現実的な方法とは言えません。
そこで今回からは、ある程度のコストをかけてでも島外の食鳥処理場に出荷し、その肉を正規な商品として活用するという方法をとることにしました。


海運の欠航続きや、陸送業者や処理業者の手配とスケジュール調整、運搬のオペレーション作りなどで紆余曲折はありましたが、鶏たちの旅立ちに同行し無事出荷完了。薄情かもしれませんが、正直今は肩の荷が下りて安堵の気持ちのほうが大きいです。

なぜまだ卵を産む鶏もいるのに淘汰しちゃうの?かわいそう!とお思いになるかと存じますが、これには切実な理由がいくつかあります。
通常、採卵鶏は500日齢前後で淘汰するのが一般的で、これを過ぎると産卵率低下カーブが著しくなり、結果として飼料効率が悪くなり採算がとりづらくなります。
それに加え、産む卵の卵殻質が低下し、商品にならない卵が増え、選別作業・衛生リスクが増加します。
また、高齢化した鶏群の健康状態が不安定になりやすく、鶏舎内の不衛生化が進み、飼養管理コストも増えてしまいます。
それでも今回の鶏群は、夏シーズンの需要対応や台風の影響で長引いたというのもあり、850日齢になるまで頑張ってもらいました。そしてこれからも、誘導換羽(産卵寿命を延ばすプログラム)の設備導入やヒナ導入・育雛コストの削減を目標にし、総合的な高齢化プログラムを図り、みんたま計画のためにも鶏たちにはできるだけ長く農場で働いてもらいたい所存です。(離島なのでヒヨコからの育雛コストが高いので)
↓自前で捌いていた時の動画です。血など直接的な場面は隠してますが、一応閲覧注意
https://youtu.be/UOFuGanwSu0
リターンを選ぶ