長崎港からフェリーで35分。かつて1万人が暮らした炭鉱の島・高島(たかしま)から、今年の「未来のシマ共創会議」に向けて、島の存続をかけた「問い」が届きました。

40年の時を経て、島に戻った理由
「人口200人の島で、生活航路を守りながら、関係人口で来島を持続させるには?」
この問いを掲げたのは、池田美和子さん。長崎市の地域おこし協力隊として、2024年に高島へ戻ってきました。
「戻ってきた」——そう、池田さんはかつて高島に暮らしていたことがあります。炭鉱が閉山する直前、約40年前のことです。活気に満ちていた島の記憶を胸に、長い歳月を福岡で過ごした池田さんが、なぜ今また高島の土を踏んだのか。
島の現実が、彼女を引き戻したのかもしれません。
1万人の島が、200人になるまで
三菱炭鉱の最盛期、高島には1万人以上が暮らしていました。エネルギー革命と閉山を機に人口は急減し、今や215人(2026年5月末時点)。毎年約10%のペースで減少が続いており、今年中にも200人を切る見通しです。
島の数字はもう一つあります。年間約2億4,000万円。これが、島と長崎港を結ぶ生活航路の赤字額です(令和5年度実績)。国・長崎県・長崎市の公的補助でかろうじて船は動いていますが、人口が減り続ける中でこの仕組みが持続できるかどうか、誰もが不安を感じています。
でも、ここにこんな事実もあります。
年間5万人以上の観光客が、高島を訪れているのです。
サンゴ礁が広がるビーチ、シュノーケリング、世界文化遺産「高島炭鉱跡」、軍艦島を望む景観——高島は、知る人ぞ知る宝の島です。地元団体「やったろうde高島」が16年にわたって守ってきた自然と暮らしの文化が、人を引き寄せ続けています。
「笑顔で人があふれる島に」——
子どもたちの声から生まれた目標
島の子どもたちに「高島をどんな島にしたい?」と聞いたとき、こんな言葉が返ってきたそうです。
「笑顔で人があふれる島にしたい」「高島トマトやブリの美味しさをもっと知ってほしい」
その言葉から生まれた目標が、「関係人口1,000人」です。
一度来て終わりではなく、何度も島を訪れ、島の人と関わり続ける人を1,000人つくる。企業のSDGs研修、ワーケーション、学校の教育旅行、長崎大学と連携した海の環境学習——さまざまな「島との縁」のかたちを積み重ねることで、観光客を「応援者」に変えていく。その人たちの存在が、生活航路を守る力にもなる。そういう循環をどうやってつくるか。
あなたの視点が、島を動かすかもしれない
池田さんはこんなことも言っています。「高島のことを全く知らない方こそ、ぜひ参加してほしい」と。外から見た目線が、島の中だけでは気づけないヒントになる。離島の課題は、実は多くの地域が近い将来向き合うことになる問いでもあります。公共交通の維持、人口減少、観光と定住のバランス——高島の問いは、島だけの問いではないのです。
今年はこども・交通・防災を軸に6つの島がテーマオーナーとして参加します。高島はその一つ。10月23日(金)午前のワークショップにむけて、9月中旬からスタートする2回のオンラインワークショップを行い、「問い」を「希望」に変えるアクションアイデアを共創します。
池田さんと一緒に、あなたのアイデアや専門知識を島の未来につなげませんか?
ワークショップへのご参加はこちらのサイト(Peatix)をご覧ください。
クラウドファンディングからの応援もお待ちしています!
本会議は大和リース株式会社をはじめ、ビジョンに賛同する共創パートナーのご協賛や参加費により実現しています。このクラウドファンディングでは、運営資金を超えて必要となる、離島から上京するテーマオーナーの旅費や公式ブックの印刷流通費、本会議で生まれたアイデアをより広く社会に届けるために必要な広報費として活用いたします。
1,500円のご支援で、本会議を加わっていただけるとうれしいです。
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