
【成功事例10選】子ども食堂のクラウドファンディング|成功の秘訣とは
全国で拡大する「子ども食堂」の取り組み。
家庭環境に関わらず、すべての子どもたちが豊かな体験を積み重ねられるよう、地域の中で生まれる子ども食堂の価値は年々高まっています。
しかし子ども食堂の立ち上げや、子ども食堂での活動継続には、資金面での悩みがつきものです。
そこで本記事では、下記内容を解説していきます。
・子ども食堂立ち上げのクラウドファンディング成功事例
・活動資金調達のクラウドファンディング成功事例
・成功するための実践コツ
未来の成功を掴むためのヒントをぜひチェックしてください!
▼子ども食堂の運営費や資金調達についてはこちらの記事からご覧いただけます
- 子ども食堂の立ち上げに挑戦したクラウドファンディング事例6選
- 千葉県佐倉市|移動式子ども食堂の立ち上げ
- 静岡県浜松市|子ども食堂と図書館の併設
- 福井県小浜氏|高校生による子ども食堂立ち上げ
- フィリピン・セブ島|バジャウ族のための子ども食堂立ち上げ
- パレスチナ・ガザ地区|寺子屋と子供食堂の拠点作り
- ウクライナ・ハルキウ|避難民のための子ども食堂立ち上げ
- 子ども食堂が活動費を集めたクラウドファンディング事例4選
- 徳島県徳島市|食育・芸術活動の資金
- 兵庫県神戸市|古民家宿泊体験の資金
- 愛知県名古屋市|夏祭りの開催の資金
- 北海道札幌市|運営継続のための資金
- 子ども食堂の事例から学ぶクラウドファンディング成功のコツ
- 子どもや保護者の”声”を取り入れて共感を呼ぶ
- 地域にとの繋がりを武器にする
- 食を届ける以上の価値を明確にする
- 子どもとのあたたかい関わりをリターンに活かす
- 子どもを「支援される側」ではなく「主役」として描く
- まとめ|クラウドファンディングで子ども食堂の活動を実現しよう
子ども食堂の立ち上げに挑戦したクラウドファンディング事例6選
「子ども食堂を立ち上げたいけど自分にもできるのだろうか?」
子ども食堂の立ち上げには、多くの情熱と覚悟が必要です。でも実際には、クラウドファンディングを活用して、想いをかたちにした人たちがいます。
この章では、地域・年齢・国籍を問わず立ち上げに挑戦した6つの事例を紹介します。これから一歩を踏み出したいあなたにとって、ヒントや勇気につながるはずです。
千葉県佐倉市|移動式子ども食堂の立ち上げ
地域の子どもたちへ自家栽培のお米を使ったおむすびを届ける、移動式子ども食堂の立ち上げに挑戦したプロジェクトです。
“来られない子どもにこそ届けたい”という思いから、車で地域を巡回しながら無料の食支援を行う仕組みを構築しました。
食育や農業課題にも目を向け、持続可能な地域づくりを目指しています。
〈プロジェクトの詳細〉
■PJタイトル名【佐倉市の移動式子ども食堂】自家栽培の自然米おむすびを無料で届けたい
■達成金額 ¥2,738,500
■目標金額 ¥2,500,000
■支援者数 290人
➡ 詳細を見る https://for-good.net/project/1001188
静岡県浜松市|子ども食堂と図書館の併設
経済的困難を抱える子どもたちに向けて、日常的に安心して通える子ども食堂と学習支援を併設した私設図書館を立ち上げるプロジェクトです。
食事提供だけでなく、学びや交流の場を提供し、地域ぐるみで子どもたちの居場所をつくることを目指しています。
図書館のレンタル機能やチケット制を通じて、持続可能な運営モデルも構築されています。
〈プロジェクトの詳細〉
■PJタイトル名 こども食堂・学習支援を兼ね備えた私設図書館の創設
■達成金額 ¥2,781,000
■目標金額 ¥4,500,000
■支援者数 181人
➡ 詳細を見る https://for-good.net/project/1000886
福井県小浜氏|高校生による子ども食堂立ち上げ
高校生が主体となり、地域に子ども食堂を立ち上げる第一歩として、クリスマスイベントを企画したプロジェクトです。
地域の団体と協力し、地元の食材を使った食事と交流の場を通じて、子どもたちの笑顔とつながりを生み出しました。
若者の探究活動として始まったこの取り組みは、今後の継続的な子ども食堂の開設へとつながる布石となっています。
〈プロジェクトの詳細〉
■PJタイトル名 高校生の力で小浜市に子ども食堂を開設するための1歩を踏み出したい!
■達成金額 ¥99,000
■目標金額 ¥60,000
■支援者数 26人
➡ 詳細を見る https://for-good.net/project/1000133
フィリピン・セブ島|バジャウ族のための子ども食堂立ち上げ
生活に困窮する海外の少数民族コミュニティに、子どもたちが安心して食事をとれる子ども食堂を設立するプロジェクトです。
高床式住宅が立ち並ぶ地域に安全な炊き出し施設を整備し、食の支援と地域交流の拠点を築こうとしています。
日常的に食事を得られない子どもたちを支えることを出発点に、将来的には就労や教育の機会拡充にもつなげていく構想です。
〈プロジェクトの詳細〉
■PJタイトル名 フィリピンセブ島で暮らす少数民族バジャウ族の村に子供食堂を作る。
■達成金額 ¥1,230,000
■目標金額 ¥1,100,000
■支援者数 79人
➡ 詳細を見る https://for-good.net/project/1001430
パレスチナ・ガザ地区|寺子屋と子供食堂の拠点作り
紛争の影響を受ける地域で、子どもたちの「食」と「心」のケアを目的とした支援拠点の立ち上げを目指すプロジェクトです。
子ども食堂や寺子屋、自習室、アート活動などを通して、安心して過ごせる場所と表現の機会を提供します。
現地の状況に寄り添いながら、学び・癒し・生活支援を柔軟に組み合わせた取り組みが進められています。
〈プロジェクトの詳細〉
■PJタイトル名 ガザ子ども支援 子ども食堂とこころのアトリエを作りたい
■達成金額 ¥1,377,000
■目標金額 ¥1,000,000
■支援者数 124人
➡ 詳細を見る https://for-good.net/project/1001307
ウクライナ・ハルキウ|避難民のための子ども食堂立ち上げ
紛争の影響を受ける地域に、避難民や生活困窮者のための無料子ども食堂を設立するプロジェクトです。
温かい食事の提供を通じて、心と体を癒やす居場所をつくるとともに、地域の雇用や経済にも寄与することを目指しています。
支援が届きにくい現地の人々に直接支援を届けるべく、飲食や交流の拠点を現地に根づかせる取り組みが進められています。
〈プロジェクトの詳細〉
■PJタイトル名 ウクライナに無料の子ども食堂(Fumi Caffe)を開設する
■達成金額 ¥3,118,000
■目標金額 ¥3,000,000
■支援者数 288人
➡ 詳細を見る https://for-good.net/trn_project/53407
立ち上げに成功したあと、活動をどう広げ、どう続けていくかも大切な視点です。
次の章では、子ども食堂が活動費を集めて実施したさまざまな取り組みをご紹介します。
子ども食堂が活動費を集めたクラウドファンディング事例4選
子ども食堂は、立ち上げてからが活動の本番です。
継続的に食材を確保し、子どもたちの体験機会を広げるためには、定期的な活動資金の確保やイベントによる活動拡大が欠かせません。
この章では、クラウドファンディングを通じてイベント開催日や運営費を調達した実例をご紹介します。
徳島県徳島市|食育・芸術活動の資金
日々の子ども食堂の運営に加え、芸術や農業などの体験活動を通じて、子どもたちの学びや成長の機会を広げることを目的としたプロジェクトです。
食事提供だけでは届かない自己肯定感や社会性の育成を目指し、アート体験・食育活動など多様なプログラムを実施しています。
体験の格差を埋め、子どもたちの幸せな未来と地域の共生を実現するための取り組みです。
〈プロジェクトの詳細〉
■PJタイトル名 【徳島子ども食堂発】食育体験や芸術活動を通して、子どもたちの力を育てたい!
■達成金額 ¥1,000,000
■目標金額 ¥2,000,000
■支援者数 47人
➡ 詳細を見る https://for-good.net/project/1001566
兵庫県神戸市|古民家宿泊体験の資金
都市部の子どもたちに自然とのふれあいや環境保全の大切さを体験してもらうため、里山の古民家での宿泊合宿を実施する取り組みです。
竹を使ったそうめん台づくりや田んぼ遊び、コンポスト体験など、環境に優しい暮らしを五感で学べるプログラムが盛り込まれています。
子どもたちが仲間と協力しながら自然と触れ合い、豊かな心と環境意識を育むことを目指しています。
〈プロジェクトの詳細〉
■PJタイトル名 子ども食堂に参加する子どもたちが古民家宿泊体験を通じて、環境意識を高める体験を!
■達成金額 ¥209,000
■目標金額 ¥200,000
■支援者数 24人
➡ 詳細を見る https://for-good.net/project/1001011
愛知県名古屋市|夏祭りの開催の資金
里親家庭が運営するこども食堂を通じて、地域とのつながりを深め、里子への理解と温かい目を育む取り組みです。
家庭や地域での孤立を防ぎ、子育ての悩みを共有できる場として、定期的な食事提供と交流イベントを開催しています。
今回は、夏祭りを通じて地域の人々とふれあいながら、里子や社会的養護の子どもたちへの理解を広げることを目指しています。
〈プロジェクトの詳細〉
■PJタイトル名 里子ちゃんたちに温かい目が向くよう、こども食堂で地域に貢献したい!
■達成金額 ¥235,000
■目標金額 ¥200,000
■支援者数 49人
➡ 詳細を見る https://for-good.net/trn_project/10805
北海道札幌市|運営継続のための資金
多世代が自然に集まり、地域で子どもたちを育てる居場所をつくる「ココハルこども食堂」継続のための支援プロジェクトです。
月2回の開催を通じて、食事提供に加え、季節イベントや学び・遊びの体験機会も創出し、ヤングケアラーや孤立家庭への支援にもつなげています。
誰もがホッとできる“もう一つの家”として、これからも子どもと地域の笑顔を育む活動を広げていきます。
〈プロジェクトの詳細〉
■PJタイトル名 ココハルこども食堂〜2ndシーズン〜
■達成金額 ¥460,000
■目標金額 ¥400,000
■支援者数 55人
➡ 詳細を見る https://for-good.net/trn_project/67589
こうした実例には、共通する成功パターンや工夫が見えてきます。
次の章では、子ども食堂ならではのクラウドファンディング成功のコツを整理してお届けします。
子ども食堂の事例から学ぶクラウドファンディング成功のコツ
子ども食堂のクラウドファンディングには、共感を集めやすい土壌があります。
ですが、それをうまく活かすには「子ども食堂ならではの伝え方」や「支援を受けやすい工夫」が欠かせません。
この章では、実際のプロジェクト事例に見られる共通点から、成功に導くためのヒントを整理してお届けします。
子どもや保護者の”声”を取り入れて共感を呼ぶ
支援者が心を動かされるのは、数字や仕組み以上に「そこで生きている人の声」です。
実際に子ども食堂を利用する子どもや保護者の言葉を取り入れることで、リアルで共感性の高いプロジェクトになります。
たとえば:
・「週に1回、ここで友達に会えるのが楽しみ」
・「ご飯を作らなくていい日があるだけで、心が少し楽になる」
こうした“ありのままの声”があるだけで、支援のハードルはぐっと下がります。
地域との繋がりを武器にする
子ども食堂は、地域の人々とつながりながら成り立っているからこそ、応援を集めやすい存在です。
プロジェクト内で「地域の○○と連携しています」「地元の○○さんから野菜をいただいています」といった具体例を出すことで、信頼感が高まります。
有効な地域連携の例:
・地元農家との連携(食材の提供や収穫体験)
・小学校・公民館との共同開催
・商店街の掲示板・チラシ配布など地元発信
地域ぐるみで応援されている姿は、遠方の支援者の心にも響きます。
食を届ける以上の価値を明確にする
「子ども食堂=ごはんを提供する場所」とだけ思われていると、支援の幅が狭まってしまいます。
食をきっかけに、子どもの学び、安心、つながりを生む場であることを伝えましょう。
例として挙げられる活動:
・学習支援や読書スペース
・食育・農体験・季節イベント
・子ども同士や異世代との交流の場づくり
“単なる食事の提供”を超えた価値が、プロジェクトの説得力を高めてくれます。
子どもとのあたたかい関わりをリターンに活かす
クラウドファンディングでは、金銭的価値のあるものだけでなく「気持ちのこもったお返し」が支援の後押しになります。
子どもたちと関わる現場ならではの、あたたかいリターンを用意してみましょう。
おすすめのリターン例:
・子どもたちからの直筆のお礼メッセージ
・手描きイラスト入りのポストカード
・活動報告動画
「応援してよかった」と実感してもらえるリターンは、次の支援にもつながります。
子どもを「支援される側」ではなく「主役」として描く
クラウドファンディングで大切なのは、支援者に“上から目線”の構図を想起させないことです。
子どもを一方的に「かわいそう」「守られる存在」として描くのではなく、自分たちの居場所を自らの力でつくっていく“主体”として表現することが、共感と尊重を生みます。
たとえば:
・子どもが料理を手伝っている様子
・企画会議に参加している風景
・自分の思いを発表する姿
子どもたちの“生きる力”や“成長の物語”に焦点を当てることで、応援の質が変わります。
以上のようなコツを意識することで、共感・信頼・支援の3つの輪が自然と広がるクラウドファンディングが実現できます。
あなたの想いも、きっと多くの人に届くはずです。
まとめ|クラウドファンディングで子ども食堂の活動を実現しよう
子どもたちが安心して集い、食べ、遊び、学べる場所――それが「子ども食堂」です。
家庭環境に関わらず、すべての子どもたちが豊かな体験を積み重ねられるよう、地域のつながりの中で生まれるこの場所の価値は年々高まっています。
一方で、継続的な運営や拡充には資金・物資・人材の支援が欠かせません。
クラウドファンディングは、その課題を乗り越える大きな一歩です。
共感する人から直接支援を集められることで、まだ始まったばかりの食堂でも活動の幅を広げることができます。
また、資金だけでなく「応援の声」が届くことで、運営者の大きな励みにもなります。
紹介してきた成功事例のように、地域に根差した取り組みとストーリーがあるプロジェクトは、多くの人の心を動かしています。
子どもたちの笑顔を守る仕組みは、社会全体の未来を明るくする力になります。
これから立ち上げを目指す方も、すでに活動している方も、クラウドファンディングという選択肢をぜひ検討してみてください。
子どもたちの未来のために、あなたの一歩が、誰かの居場所を生み出します。
クラウドファンディングに興味がある方は、
ぜひ「For Good」で一緒に取り組みましょう!