カンボジアの子ども
貧困の連鎖を止める「誰も取り残さない教室」をカンボジアにつくりたい!
みんなの応援コメント
やまげん
2023年11月23日
ほんの少しですが、力になれればと。応援しています!
yaaya
2023年11月23日
基本的なプロジェクト!是非実現させて!
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SALASUSU実験校、プレオープンしました!
2024/1/23 15:00
こんにちは、SALASUSU実験校教頭・後藤愛美です。
2024年1月8日、SALASUSU実験校は無事プレオープンの日を迎えることができました! 今回は活動報告として、開校式と授業の様子を紹介します。
1期は近隣小学校3校と連携し、実験校に通いたい生徒を募ってもらいました。50人の枠に対しなんと110人の応募があり、男女比や年齢などを考慮しながら人数を絞っていただくことに。これまで工房で学んでいた作り手20人と合わせると70人。一気に賑やかになりました。
開校式には小学校の校長先生方や工房がある村の村長さんも参加し、実験校の門出を祝ってくださいました。校長先生のスピーチ中、「近隣3校から生徒が集まり〜」という言葉に対し、作り手から「違います、私たちの工房も入れて4校です」と訂正が入る一幕も。自分たちが学んできた場所に誇りを持ってくれているんだな、と嬉しく感じた瞬間でした。
数ヶ月前は、この場所にこんなに多くの生徒が集まり、こんなに温かい雰囲気で開校式の日を迎えられるなんて想像できませんでした。応援してくださったみなさんのおかげです。決して平坦な道のりではなく不安になることも多々ありましたが、みなさんの「SALASUSUの取り組みには意味がある」「こういう学びの場は必要だ」という言葉を支えに走り切ることができました。本当に、感謝でいっぱいです。ありがとうございました!
開校式の後は、さっそく初日の授業を行いました。校長先生たちも見学してくださったのでドキドキでしたが、「美術の時間は生徒の顔が見違えるようにいきいきしている」「子どもたちにとって学びの場が増えるのはすごくいいことだし、ぜひ続けてほしい」「うちの学校の教師を連れてまた授業を見に来たい」と言っていただき、ほっと胸を撫で下ろしました。
でも、続けていくのは大変です。SALASUSUの教師たちは授業の準備や対応に追われ、毎日てんやわんや。子どもたちのエネルギーにも圧倒されるばかりで、スクールバスから「キャー!」と歓声を上げるように降りてくる姿を見ると、微笑ましく思う反面「今日も来たぞ……」と戦々恐々としてしまいます。
授業中の様子はというと、子どもたちはまだ実験校の「自分で資料を読み、友達と聴き合い、自分で学んでいく」スタイルに慣れておらず、なかなか資料を読んでくれなかったり、友達とふざけてしまったり……。教師たちは毎日「どうしたら学ぶことに集中してもらえるだろう?」と頭を悩ませ、新しい方法を試しては撃沈し、お互いに励まし合ってまたトライしています。まだまだ結果は出ていませんが、そうやって真摯に取り組む姿はとても頼もしいし、「教師たちの間にも学び合い、支え合う、力強いコミュニティが生まれている」と嬉しく思います。時間はかかるかもしれませんが、きっと良い方向に進んでいくと信じています。
それともうひとつ。2クラスのうち1クラスは作り手と小学生の混合クラスにしたのですが、このクラスでは作り手が率先して学ぶ姿がたくさん見られました。じっと問題に向き合い、行き詰まったら資料を読み、近くの仲間と話し合う。とても自然に自分の力で学ぼうとする姿がとても印象的でした。小学生にも自分がわからない部分を積極的に質問するだけでなく、「この学校では教師が手取り足取り教えてくれるわけじゃないから、自分で資料を読み解いて進めていくんだよ」と一緒に学ぶことを促すシーンもたくさん見られました。
「自分のペースで全員が学ぶ」「誰も取り残さない」そんな教室を目指して、これまで約1年間、作り手に向けて新しい授業に挑戦してきましたが、その結果、ものすごくみんなは成長していたんだなと、作り手の成長を実感し、胸がいっぱいになりました。
プレオープンの今年は、より地域の学校との連携を強めながら、小学生・中学生・高校生とターゲットを変えて受け入れたり、ミックスしてみたりとさまざまな実験を行い、2025年の正式開校に向けて学校のスタイルやカリキュラムを考えていきます。
ひとまず、1期は3週間の予定です。1月末までの間に、子どもたちが「自分で学べた」「頑張った」と少しでも感じる瞬間、学びを通してみんなとつながっていて、自分が大事にされていると感じる瞬間をできる限り多く生み出したい。教師たちにとっても、初日と最終日で子どもたちの変化を感じられる経験になるといいな、と思います。
次回の活動報告は、1期終了後に行います。良い報告ができるように精一杯取り組んでいくので、引き続き応援していただけると幸いです!
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