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活動報告⑧：ケニアの人ボランティアに学んだ「きっかけ」の大切さ
2023/12/4 22:07
みなさま、こんにちは！ケニアの未来インターンのももこです。
一年間のルワンダ留学のうちの１か月間、ケニアの未来で現地ボランティアを経験後、インターンとして活動を始めました。
今日は、ケニアの未来の現地ボランティアの中で強く印象に残っていることについて書きたいと思います。（ルワンダからケニアにいくことにした経緯は過去の活動報告に詳しく書いていますので、ご興味のある方はそちらもぜひご覧ください！）
ケニアの未来は、すべての子どもたちが自尊感情を持って生きること、そしてそれが実現できる社会を目指して、非行や早期妊娠・性暴力の予防の活動を地域レベルで行ってきました。
ちょうど私がボランティアをしていたときは、早期妊娠予防活動を行っている時期でした！この予防活動では、地域ボランティアを養成し、彼らがそれぞれの地域で啓発活動を行います。
私はボランティア活動の中で、地域ボランティアの数名にインタビューをする機会がありました。
そのうちの一人に、２０代の男性がいます。
彼は、ケニア内で青少年の問題や性犯罪の問題が蔓延しておりそれを変えたいという強い気持ちから、何度も自発的に啓発活動を行っていました。
ある日、自身の村の中央マーケットで地域住民への啓発活動をしたそうです。
その活動の３週間後に、村の不登校の少女が
隣人の男性に性虐待を受けたという話が男性の耳に入りました。
そこで、男性は情報を集め区長助役に連絡しました。
そして被害者の母が少女を病院に連れて行き、性虐待の証拠が出たため、警察に通報。
翌朝加害者の男性が逮捕されました。
その事件の加害者は、その地域の中で性虐待を示談金で解決しようとしていたそうです。
50ケニアンシリング(日本円で50円ほど)を示談金として渡していました。
私はそれを聞き、本当に腹が立つと同時に悲しい気持ちになりました。
加害者の身勝手な理由で少女の体と心を傷つけた挙句、自分を守るために
たった50円でその出来事をなかったことにしようとしたのです。
どれだけ少女が軽く扱われているか、そしてそのようなひどい目に遭い、安いお金で黙っていろと言われる少女の気持ちを思うと本当に腹立たしく胸が痛かったです。
その加害者男性は、地域内でコネや賄賂などで解決することがないように別の地域に連れていかれ、裁かれたそうです。
しかし、よく考えてみると、もし地域ボランティアが啓発活動を行っていなかったら、この出来事は明るみに出ることはなく、示談金で済まされていたかもしれません。
ボランティアの啓発活動、そして地域住民の問題意識向上、地域の連携は、早期妊娠予防事業があったからこそ生まれたものです。
ボランティアの男性も、地域の問題に取り組みたい、社会を変えたい、という漠然とした想いを持っていました。
それが、ケニアの未来の活動がきっかけとなり、実際に具体的な行動に移して社会問題に取り組むことになりました。
自分の持っている想い、夢、才能に
具体性や刺激を与えてくれるのは小さな「きっかけ」です。
きっかけひとつで、行動が変わり、生き方が変わる、そんなことを気づかされたケニアでのお話しでした。
人生を思い返してみると、あの些細なことがきっかけで、自分は今ここにいる、という人もいるのではないでしょうか。
今回のクラファンで実施する合宿は、新しい仲間、価値観、世界に触れることで、厳しい環境の中で育ってきた子どもたちにとって「気づき」や「きっかけ」であふれたものだと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました！
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