水俣病研究原点の出版
水俣病研究の原点『企業の責任』〈増補・新装版〉出版、「安全確保義務」の確立を!
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慶田勝彦
4時間前
1970年に刊行された本書は第一次訴訟をめぐって<水俣病>事件と闘ってきた患者さんとご家族、また、その闘いを支援してきた一人ひとりにとって、勝訴(1973年3月20日)を導いた記念碑的報告書...
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九州大学比較宗教学研究室
2025年2月4日
福元さんにも水俣にもひとかたならぬお世話になっています。来年は公式確認70年を迎えますが、振り返りと、今なお裁判が続くこの状況を知り、明日を生きる糧にしたいと思います。
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朝日新聞デジタルで配信されました
2025/1/26 17:06
朝日新聞デジタルで配信されました。
筆者は、朝日新聞水俣支局長の今村建二氏です。
半世紀前の水俣病の幻の書 復活へCF 1次訴訟勝訴の理論的支柱
水俣病の原因企業チッソの加害責任を追及した、約半世紀前の水俣病1次訴訟を理論面で支えた「幻の書」が復活することになった。出版資金の一部をクラウドファンディング(CF)で募集している。
復活するのは「水俣病にたいする企業の責任 チッソの不法行為」。1968年にチッソの排水に含まれていたメチル水銀が水俣病の原因と国が認定したことから、患者やその家族がチッソに損害賠償を求めて1969年に提訴した。同書は裁判の過程でできあがった。
「国が公害認定したのだから、チッソの賠償責任は当然認められる」とみる向きもあったが、そうではなかった。チッソは「工場排水が原因で水俣病が発生するとはまったく予見できなかった」とし、過失はなかったと主張した。
チッソの過失認めさせる秘策は…
過失を問うには予見可能性の立証が必要というのが通説で、多くの法律学者は「チッソの過失を認めさせるのは困難」と見立てた。裁判所から「過失論」の主張を求められても、原告弁護団は有効な書面が出せずにいた。
状況を打開するために「水俣病研究会」が69年に結成され、患者を診察していた原田正純氏や熊本大学の法律学者富樫貞夫氏(90)らが研究を始めた。チッソの労働者も名前を秘して参加し、社内の資料をかき集めた。
1年間の集中的な検討の結果、「危険物を扱う企業は安全性を確保する義務があり、それが果たせなければ過失責任が生じる」と、従来の過失論を転換する法理論を構築。その上でチッソが責任を果たしていなかったとするリポートをまとめた。
これが「企業の責任」だった。裁判所に準備書面として提出され、勝訴につながったとされる。70年に初版本が、熊本学園大学水俣学研究センターによる復刻版が2007年に出されたが、いずれも非売品で、入手は一部に限られていた。
今回、新たな解説などを補ったうえで、「増補・新装版」として一般向けに販売する。手がけるのは福岡市の出版社・石風社代表の福元満治さん(76)。熊本大学に在籍中、水俣病患者の支援活動に携わった。2023年に1次訴訟判決50年の取材をメディアから受けたのを機に「企業の責任」を読み直し、改めて世に問う意義を感じた。「企業利益を優先するあまり、安全を顧みない考え方を追及した本書は、今の私たちにも問題を突きつけている。ぜひ復活を支援してほしい」
CFはFor Goodのサイト(https://for-good.net/project/1000774)から。目標額270万円。3月10日まで。本は3850円(税込み)で販売予定。2月16日には熊本大で記念シンポも開かれる。
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