旅情庵YH復活
長野県木曽町の旅情庵ユースホステル復活!人と人の繋がりを生み出した場を呼び戻す




みんなの応援コメント
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2025/7/1 00:00
旅情庵YH復活プロジェクトを応援してくださる皆様へ

ご報告が大変遅くなり、ご心配をおかけしておりますこと、心よりお詫び申し上げます。
この度、皆様にご報告したい点が2つございます。
1. プロジェクトページ掲載写真の削除について
まず、プロジェクトページに掲載しておりました旅情庵の古い写真について、事後報告となり恐縮ですが、削除いたしました。
これらの写真は、私ども小橋ファミリーが所属する木望農会(きぼうのかい・木曽駒、大原地区を拠点とする農業団体)が、農山村活用や移住支援の目的で旅情庵をお借りした際に、2017年に前ペアレント様より「自由に使って良い」と譲り受けた資料の一部でした。2024年1月に私ども小橋ファミリーが木望農会のメンバーとして旅情庵の管理に着任するにあたり、これらの資料を拝見し、旅情庵の歴史とともに大切に管理していく所存でおりました。
当時、これらの写真をプロジェクトページに掲載したのは、前ペアレント様から譲り受けた貴重な資料であり、旅情庵の歴史を伝える上で不可欠な、大切な思い出の一部だと考えたためです。
写真の利用にあたっては、前ペアレント様より許可をいただき、木望農会でデータ化し公開に至りました。これらはすべて、前ペアレント様から直接お預かりし、スキャンや撮影を行ったもので、インターネット上から転載したものではございません。
私ども小橋が旅情庵を再びユースホステルとして登録しようと決意したのは、当時を教えてくださった地元の方々、旅情庵のホステラーOBの方々、そしてヘルパーさんたちとの出会い、そして当時の面影を伝える木望農会のもつこれらの写真に触れる機会があったからです。
実際に旅情庵を訪ねてくださるホステラーOBの方々からも、これらの写真の掲載についてご指摘を受けたことはこれまで一度もなく、むしろ旅情庵の中に飾っているものについては「出来れば今後も飾っておいてほしい」というお声もいただいておりました。
そのため、かつての「旅情庵」という思い出を引き継ぐことはごく自然なことと考え、それを伝えるために過去の写真を掲載することが必然であると判断しておりました。
しかしながら、これらの写真には、前ペアレント様とそのご家族とは異なる撮影者がいらっしゃったのですね。私どもの配慮が不足しておりましたことを痛感しております。
今回の件を通じ、旅情庵が本当に多くの方々に支えられてきた場所であることを、改めて実感いたしました。
前ペアレント様から「使って大丈夫」と快諾いただいたこれらの写真や、「旅情庵」という屋号について、旅情庵を立ち上げ当初から支えてこられた方々の中には、私どもの活動が「大切な思い出を思いがけない形で汚された」と感じられた方もいらっしゃったかもしれません。
この経験を通し、私(文責者)は自身の認識の甘さを痛感し、それが招いた事態の重さを痛感しました。
学生時代から一次資料以外の引用を慎むよう教えられてきたにも関わらず、周囲の「いいよ」「大丈夫」という言葉に甘え、これらの写真が私どもに生まれた「旅情庵を再生したい」という思いをより明確に伝える助けになるだろうと、安易に利用してしまいました。自身の物事の捉え方の浅薄さに、深く恥じ入るばかりです。
配慮と想像力が不足していたために、皆様のお気持ちを害してしまったことは、ページを作成した私の責任です。 文責を担う者として、責任感が欠けておりました。傷つけてしまった方々を生み出してしまったこと、深くお詫び申し上げます。
お問い合わせをくださった方だけでなく、これらの写真を提供してくださった方々、そして使用を快く承諾してくださった方々をも悩ませてしまう結果となりました。
ご批判があったことも再三お聞きし、心苦しく感じております。
これらの状況を鑑み、当該写真は「旅情庵の前ペアレント様が所有するものではない」との判断に至り、再掲載はいたしません。
2. 「旅情庵」の名称継承について
そして2つ目のご報告です。
上記の件を通じ、「果たして『旅情庵』という名称を引き継いでいくことができるのか」という問題に直面いたしました。
かつての旅情庵を支えてこられた方々の中には、私どもが建物を再生し、後世に残していくために簡易宿泊施設という形を取ることが、安直に映ったのかもしれません。
しかしながら、この地に移住した一家族二家族が住むだけでは旅情庵を存続させることはできません。屋根や壁、朽ち始めた基礎の補修には、何百万円ではなく数千万円台の費用がかかります。鉄筋でできた新館を壊し、古民家を解体し、更地に戻すとしても、千万円単位の費用が発生します。
正直なところ、旅情庵という建物を活用せず、新たに高機能住宅を新築した方が圧倒的に安価で機能的であることは否めません。
それでも、私ども小橋、そして木望農会は、この旅情庵という建物に対し、強い愛着と魅力を感じ、何としても残したいと強く願いました。木望農会としても、この建物を活用させていただくことに深い感謝を抱いております。
今回の件で、「旅情庵」という名前の使用を途絶えさせることも視野に入れざるを得ず、また最悪の場合、私ども家族が住む場所を失うのではないかという懸念さえ発生しました。
それほどまでに、木望農会へ向けられたご意見は、「『旅情庵』を汚すことは許さない」という強い意思を想起させるものでした。
しかしながら、前ペアレント様より、「旅情庵」という屋号を使用することについて木望農会へ一任いただけることとなりました。
静かな生活を待ち望んで引退された前ペアレント様が、今回のようにご自身の生活に関わる可能性のある「旅情庵」という名前を再び掲げることについて、大変悩まれたことと推察しております。
私どもの「途絶えさせたくない」という願いに応じてくださった前ペアレント様の決断に、私どもは応えたい、応えなければならないという思いを強くしております。
木望農会の他のメンバーとも協議し、「旅情庵」という名称を残すことを決定いたしました。 その理由の一つとして、旅情庵という名称が地元の方々に広く周知されており、今後の活動が円滑に進むという点もございます。
引き継がせていただく「旅情庵」という名前は、今後、新しい形で使用していくことになるかと存じます。例えば、「旅情庵シェアハウス&ユースホステル」「木曽駒高原ユースホステル 〜旅情庵〜」「ユースホステル旅情庵BB」のような形が考えられます。
皆様からのご意見がございましたら、ぜひお聞かせください。
今後の展望
ずいぶん遅れておりますが、2026年夏からのユースホステルとしての登録を目指して奮闘しております。 これはあくまで現時点での予定ですが、何としても実現させたいと願っております。
元々簡易宿泊施設であったため、当初は消防法やトイレの改修程度で済むと考えており、オープンがこれほど遅れるとは想像しておりませんでした。
しかし、ずいぶん老朽化が進んでおり、屋根や外壁、配電、水回りなど、手を加える必要のない箇所はないというほどの現状です。私ども夫婦は、子どもたちに本当の意味での困窮を課してしまうのではないかと、背筋に冷たいものが走る日々を送っております。
そんな状況ではございますが、この新生旅情庵が、これまで応援してくださった皆様にとっての良き居場所となるよう、私ども小橋ファミリー、木望農会、そして旅情庵を愛するすべての仲間たちで力を合わせ、整え、支えていきたいと強く思っております。
ゴールがなかなか見えない状況ではございますが、どうぞ今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
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