猫の殺処分ゼロ
ネコリパ東京シェルター存続の危機!都内に中古一軒家を購入改装し猫助けを加速したい
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見送ることに慣れることはない。でも前をむいて進むんだ。
2024/10/20 18:47
2022年10月末、、
74才のご高齢の女性が交通事故で亡くなられました。
女性はひとり暮らしをされていたそうです。
家族の方が、女性のお家に行ってみると、、なんとそこには、、、
18匹の猫たちが残されていたのです。
残された家族は、その18匹の猫たちを岐阜市の保健所に全頭持ち込みました。
保健所から、緊急の連絡が入りました。状態がよくない子もいるので殺処分になる可能性がある。
18匹。。。
その頃、ネコリパの岐阜店にはまだ店舗の裏にある小さなシェルターしかなく、18匹を全頭一気に引き出すにもスペースがない。。
かといって、引き出さなければ殺処分に、、
そこで、ネコリパハウス高円寺と、できたばかりの飛騨シェルターにスペースがあるということで、全頭緊急レスキューを行いました。
私達は、同じ現場や、兄弟などの猫たちをレスキューした際に、同じシリーズで命名をします。いろんな場所にバラバラになったとしても、同じ現場の子だとすぐに分かるように、、、
この現場の子たちは、ポケモンシリーズで命名を行いました。
レスキューをした子たちは下記の通り、、
下記のメモは、レスキュー後に受診をしたときのメモです。
●岐阜●
・ニョロモ♂生後1.5か月 ひどい猫風邪
・ピクシー♀生後1.5か月 ひどい猫風邪
・ピッピ♀胎児確認できず、妊娠してても初期。半年~1歳 エイズ陽性
・カラカラ♀ニョロモたちのお母さんっぽい。おっぱい出る。ノンキャリア
・シャワーズ♀11/2死産 腸が張っているので、下痢が出るかも。コンベニアしたが効果なければ3日後にバイトリル。ノンキャリアだが痩せておりPCR推奨。
・ロコン♀胎児確認できず、妊娠してても初期。エイズ陽性
・イーブイ♀粘膜っぽい下痢症状。先生持ち帰り。子宮蓄膿症疑い。
・キャタピー♀目ヤニ。胎児確認できず、妊娠してても初期。がりがりの割にお腹が張っているので、FIPも視野に。ノンキャリア。
・ポリゴン♂目ヤニ・くしゃみ。エイズ陽性。奥の歯がなく脱水気味。10歳前後。
・サンダー♂ エイズ陽性。
●東京●
・ギャラドス♂鼻奇形のため、鼻の通りが悪く鼻づまりかも。ノンキャリア。
・ラプラス♂目ヤニ、くしゃみ。鼻奇形。5歳前後。歯肉炎。ノンキャリア。脱水。
・カビゴン♂ノンキャリア。目やに。歯肉炎あり。3~5歳。
・ゼニガメ♂鼻血・鼻水・ケージ内でそこそこ暴れる。瞬膜酷い、右目結膜炎・癒着。1~3歳。耳汚い。ノンキャリア。
・ゲンガー♂風邪 ノンキャリア。血の量が少ないためPCR推奨。
・ニャース♂風邪。右目は結膜炎で癒着気味。左目は瞬膜出てる。歯肉炎。半年~1歳。ノンキャリア。
●飛騨●
・ヤドン♂ 車苦手で移動距離短いほうがいい。瞬膜出ていて、鎮静必要。3~5歳。エイズ陽性。
・カイリュー♂目ヤニ。エイズ陽性。鼻奇形。
病院での受診後、6匹のポケモンシリーズの猫たちが、東京から車で迎えにきて、ネコリパハウス高円寺へと旅立ちました。
もともと、亡くなった高齢の女性はアメリカンショートヘアを2,3匹飼っていたと、持ち込んだ家族から保健所がヒアリングをしていました。その後、お外の子も家の中にいれて暮らしていたそうです。
完全室内飼育はされており、愛情をもって飼育されていたのでしょう。ほとんどの子はとても人馴れしていて、スリゴロさんたちでした。
ただ、猫風邪の症状などはひどく、エイズウィルス陽性の子も多数。一人で18匹のお世話は間に合わなかったのかもしれません。
残念ながら、生まれてすぐの2匹、ニョロモとピクシーは、治療を必死に行いましたが、虹の橋をわたってしまいました。。
もし、最初の2,3匹のうちに、不妊手術さえ行っていれば、、
こんな事にならなかった。。。
保健所の引き出しを行っていると、本当にこういった事例があとをたちません。
もっともっと、不妊手術の大切さや、不妊手術のサポート体制を整えていくが必要だと痛感します。
多頭飼育崩壊は、起こってからでは遅い、、起こる前の対策が早急に必要です。
現在、このポケモンシリーズで、ネコリパに残っているのは、飛騨のりんご猫部屋にいるヤドンのみ。
保護した18匹のうち、ずっとの家族の元へ旅立った子たちは、13匹。
虹の橋をわたった子たちは 先程の、子猫ニョロモとピクシーの他に、
シャワーズ、
ラプラスの二匹です。
シャワーズは、リンパ腫にて、ちびびの森シェルターで今年の春にスタッフに見守られながら虹の橋を渡りました。
ラプラスは、ネコリパハウス高円寺にて、同じくリンパ腫にて虹の橋を渡りました。
ラプラスも人が大好きで甘える子でしたが、他の子に遠慮するちょっと控え目な面もありました。
実は、仲良しのチェリーくんと2匹一緒に譲渡が決まった日、なんとなく、体調不良を感じたスタッフが受診するとリンパ腫が見つかりました。
ラプラスのリンパ腫は急性的なものだったのか、みるみるうちに、数時間で体調が悪化していきました。
早急にネコリパハウス高円寺に戻り、緩和ケアを開始。
その後も、日に日に弱っていくラプラス。
なんと、、リンパ腫が発見された、4日後にはスタッフの腕の中で亡くなってしまいました。
緩和ケアが必要な猫たちが、日に日に弱っていく過程を、保護猫カフェなどで過ごさせるのは本当に猫にとっても酷です。
静かな環境で、最期の日々を見守ることができたのは、ネコリパハウス高円寺があってこそ。。
そして、泊まり込みをしながら、ラプラスを見守ることができたのも、シェルターという非公開の場所があったからこそなのです。
ラプラスの葬儀には里親さんも参列してくれました。
ラプラスが幸せなずっとの家族につなげる前に旅立ってしまったのは、本当に悔しくて仕方がありません。
ただ、ネコリパにきてくれたこと、そしてネコリパスタッフやボランティアさんの愛に包まれて旅立つことができたのは、ネコリパの誇りでもあります。
この10年間、たくさんの愛する猫たちの旅立ちを見守ってきました。
以前にnoteに書いた文章から抜粋します。
↓
ネコリパではずっとの家族につなげることができず、結局は救えることができなかった子たち。
でも、私たちがやってることは、無駄なことなんかじゃないって信じている。
その子たちの猫生が、最期、誰からも看取られることなく、誰からも悲しまれることなく終わるのではなく、
名前を呼ばれ
かわいいね、
大好きだよって言われ、
一生懸命、治療してもらって
心配されて
最期を迎えて、いっぱいの人に悲しまれ、泣かれ、たくさんのお花に囲まれて見送られる。
そんな見送り方は、私たちの自己満足なのかもしれませんが、その子達にとっても、最期、そんなに悪くない猫生だったなって思ってもらえているんじゃないかって信じてるのです。
ネコリパにご縁があってやってきてくれたことを、1匹、1匹に感謝しながら。。
ネコリパにいた、たくさんの子たちが、闘病の末、虹の橋を渡っていきました。
リンパ腫
腎臓病
心臓病
老衰
さまざまな理由で。。。
何度も見送っているうちに、感情なんてなくなって、慣れていくんじゃないか、、と思うこともあるけど、やっぱり、愛する猫たちを見送るときに、悲しみに慣れることなんてないって実感するのだ。
都度、都度、元気だった姿を思い出し、もっとこうしてあげたら良かったんじゃないかとか、もっとそばにいてあげたら良かったとか、後悔をしながら悲しみに胸が張り裂けそうになる。
これからも、何百匹見送ることになってもこの気持ちは決して枯れることがないと思う。
でも、最近、深い悲しみと後悔を引きずりながら、その子の最期を見送れたことに誇りを持てるようになってきた。
それは、スタッフ、ボランティアさんみんなで、その子を愛し抜いたという事実があるから。
見送った子たちが、ネコリパに来てくれたことには絶対に意味がある。
きっと、選んできてくれた。
これからもきっと、たくさんの子たちを見送ることになるだろう。
そして、その度に深い悲しみと後悔に身体中が包まれながら、その後を見送れた安心感と誇りをもって、次の救わなければいけない命に向き合っていけたらいいなと思う。
入ったばかりのスタッフや、ボランティアさんは、心折れてしまうこともあると思う。
心折れるのは当たり前。
だってそれだけ愛情を注いだんだもの。
だから、悲しみと後悔はなくなることはないし、乗り越えられることもないし、慣れることなんてない。
その感情と一緒に、誇りを持ってもらえるようになるといいなと、思っています。
たくさんの命と向き合う私たち。
強くなる必要はない。
弱いまま、一歩ずつゆっくり前に進めばよい。
もっとたくさんの救わなきゃいけない、幸せにしなきゃいけない命のために。。。
=======
こんな想いで、ネコリパは日々、猫たちの命と真摯に向き合い、社会を本気で変えるために、前に進んでいっています。
ネコリパのシェルターはとても大切な場所。そして存続していかなければいけない場所。
どうか、このクラウドファンディングの目標額が達成できるその日まで、ぜひ引き続き応援をお願いいたします。
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