150年後の日本
命に火をつける舞台『やむにやまれぬ蒼』を次世代に遺したい!
みんなの応援コメント
ひかりさん
2025年1月12日
応援しています!
さっこ
2025年1月11日
熱い想い、沢山の方に届きます様に。
FOR GOOD
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【やむ蒼群像劇】にいやまゆうの場合
2025/1/9 12:00
「ああ、またやってしまった」「ごめんなさい」
そうやって自分を責めたり、求められていない謝罪を繰り返したりしてしまっていた。
人からの愛をまっすぐ受け取れず、後ろを向いていることが多かった。
そんな私が2023年のやむ蒼で「杉山松助」を演じる機会をもらったのは、必然だったのかもしれない。
松助は天真爛漫な愛されキャラで、愛されたら素直に喜ぶ。当時の私とは対極のキャラクターのように思えた。
「ゆうはもっと、みんなからの愛をちゃんと受け取った方がいい」
と以前から言われていた私は、松助という役を借りて、愛を受け取る練習をした。
愛を向けてもらったら、勇気を出してまっすぐ受け取る。喜ぶ。自分も思いっきり愛する。
そうやって心の器を満たしていった。
2024年の再演でも松助を演じることになった。同じ配役だからと言って、同じことの繰り返しにはできない。
2023年には「愛を受け取る」ができるようになってきた。
2024年のチャレンジは「自分から愛されに行くこと」にした。
人の輪の中に入っていくことに抵抗があった私だが、2024年も松助の皮を借り、人の輪の中に入っていって、積極的に愛されにいくようにした。私自身も、最大限の愛で人に接するよう取り組んだ。
少しずつ人の中に飛び込んだり愛されにいったりすることができるようになっても、思うようにいかないことも起こった。体調を崩してしまい、最後の合宿に行けなかったのだ。一人ひとりがますます自分自身や演技と向き合い、絆を深める機会に参加できないことで、メンタル的にもかなり落ち込んだ。
(私なんて、やむ蒼にいなくてもいいや)
と思ってしまう瞬間さえあった。でも、それすらも大きな愛を受け取るきっかけになった。
「みんなにいやまのことを話してたよ」
「にいやまって合宿いなかったんだっけ?しょっちゅう話に出てきていたから、一緒にいた感覚だったわ」
勝手に疎外感を感じていた私の想像と違って、そこに身を置かなくてもみんなの心には私がいた。いない間も愛されていた。そのことに、温かい気持ちになった。
2024の本番を終えて、生活がガラッと変わったわけではない。
今も変わらず会社員として働いているし、失敗をしてしまうとやっぱり落ち込む。
でも、「ごめんなさい」よりも「ありがとう」を伝えることが増えた。以前は自分の間違いを責めてばかりだったのが、前向きに改善案を考えたり、ワクワクすることにフォーカスしたりすることが増えた。
わかりやすい変化ではないかもしれないけれど、私にとっては尊い変化だ。
やむ蒼を経た私の目に映る風景は、ますますやさしく彩られている。
2023/2024杉山松助役・にいやまゆう
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