シリア×緊急支援
シリアの子どもたちが学校に戻るために、心理ケアサポートを届けたい




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2025/5/18 12:35
14校で心のケアを実施しました!/6/18(水)、21(土)に報告会を開催

こんにちは!Piece of Syriaの中野貴行です。
改めまして、皆様からのご支援、本当にありがとうございます!!
皆様が届けてくださったご寄付で、前回お伝えした「10カ所の学校」に加え、さらに4学校で心のケアを実施しました。
今日はその活動の様子を含めて3点をお伝えいたします。
① 現在のシリアの状況
② 実施した心理的ケアのアクティビティの成果
③ 今後について
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① 現在のシリアの状況
2025年5月15日現在、UNHCRは、2024年12月8日以降、50万人以上(50万1,126人)のシリア人が近隣諸国を経由してシリアに帰国したと推定しています。また、約100万人の国内避難民も故郷の街に戻ったとされています。
私たちの活動しているトルコ南部でも、シリアへの帰国意思がある人たちが多くいることを聞いています。子どもたちの学校の節目となる学期末終了〜新学期の間となる6月以降に、帰国の波は大きくなる、と予想されています。
一方で、帰還先であるシリアの状況はまだまだ厳しいです。
13年間にわたる紛争で、学校、病院、道路、水道施設、電力網は破壊され、電気・水などのインフラや公共サービスが不安定で、経済は急落してます。その結果、シリア人の90%以上が貧困線以下で生活しており、推定1,650万人のシリア人が、基本的なニーズを満たすために何らかの人道支援を必要としています。しかし、UNHCRによると今必要な資金のうち、90%以上が未だに集まっていないのが現実です。
地元の街に帰ることにも困難があります。非常に多くの人たちが、自宅に戻っても住めない状況になっており(破壊または所有権の証明ができない)、「人々は家に帰っても、ショックを受けて引き返す」という声もあります(NRC)。
(戦争で街の大半が廃墟と化した場所も多く、危険ながらもそうした建物で暮らすしか選択肢がない人もいます)
そんな中、5月13日、トランプ米大統領がシリアに対する長年の制裁を解除すると発表し、日本政府もそれを受けて、制裁解除を検討していることは喜ばしいニュースもありました。
また、私たちが話を聞いているシリアの人たちから、「きっと良くなる」「私たちがよくしていくんだ」という希望の声が届いています。状況は本当に厳しいですが、彼らの思いを支えられるような活動をこれからも実施していきたいと思います。
(人が賑わうダマスカスの商店街)
② 実施した心理的ケアのアクティビティの成果
参加者の一人であるルーラちゃん(11歳)からのメッセージが届いています。
「アクティビティに参加してとても楽しかった!だから、また学校が好きになったんだ。学校は私にとって第二の故郷みたいに感じるわ。レクリエーション活動を届けてくれた、日本の友人たちに、ありがとうって伝えてね!」
同じく、ヌールちゃん(13歳)からは「活動がとても楽しかったわ。戦争と不安定な情勢でとても疲れてたの。でも、アクティビティに参加することで、元気をもらって、今は毎日学校に通ってるの。授業以外でも、地域の活動に参加してるわ」と、積極性に変化が表れてきたことを教えてもらいました。
また、先生方からも活動による変化についての報告を受けています。
教師のラマ先生からは「絵を描いたり色を塗ったりするワークショップでは、子どもたちが絵を通して自分の気持ち、例えば思い出や夢などを表現できるようなりました。また、綱引きや縄跳びなどの、体を動かすグループゲームでは、楽しみながら、友達と力をあわせる社会的な関係を学ぶことができて、子どもたちの表情が変わるのを感じました」という成果がありました。
同じく、教師のアスマー先生からは、「身近にあった戦争から離れるために、ストーリーテリングのセッションを実施しました。想像力を高め、子どもたちに誠実さ、勇気、忍耐といった前向きな価値観を得ることができる活動で、とても有意義でした。
また、運動のアクティビティは、子どもたちがエネルギーを発散させ、心身の健康を育むことできたことも、とてもよかったです」という報告をもらっています。
ご支援いただいた皆様のおかげで、本当に素敵な活動を現地に届けることができました!改めまして、心からの感謝をお伝えいたします。
③ 今後について
Piece of Syriaは現地からのニーズを元に、これからも引き続き、教育支援の活動を実施していきます。
先ほどお伝えしたように、難民状態だったシリアの人たちが、子どもたちの学校の節目となる学期末終了〜新学期の間となる6月以降に、地元に帰ることが予想されています。
違う国の言語、そして、シリアと異なる教科書・教育カリキュラムで学んできた子どもたちが、シリアの学校に戻っていくためには、言語・心のケア・制度など様々な形でのサポートが必要です。
私たちはシリアの人たちに寄り添いながら、学校に戻っていくためのサポートをこれからも続けていきます。
どうぞ引き続きの応援、宜しくお願い致します。
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<イベント>
Piece of Syria活動説明会
日時:5月24日(土)20:00〜21:30 + 交流会(45分)
申込:https://syria202505.peatix.com/view
クラウドファンディング活動報告会「シリアの子どもたちの今とこれから」
日時:6月18日(水)20:00〜21:30 + 交流会(45分)
6月21日(土)14:00〜15:30 + 交流会(45分)
申込:https://report-syria2025.peatix.com/view
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