https://banbihouse.blog.fc2.com/blog-date-20260714.html
★イエネコはリストに入らない……
けれども今こそ検証したい、「なぜ環境省による猫排除計画は繰り返されるのか」
参議院議員の串田誠一先生より、「イエネコは生態系被害防止外来種リストに入らない」との極めて重要なご報告がありました。
X投稿はこちら
https://x.com/KushidaOf/status/2076585290194636922
【串田誠一議員のX(旧Twitter)投稿より】 「【イエネコは入らない!】 生態系被害防止外来種リストにイエネコが入るのではないかとの報道に対してご心配が多いので、現時点で言える範囲です。 皆様のご尽力に感謝いたします。 #動物はモノじゃない」 (実際の投稿リンク)
皆様、環境省や農水省、ほか関係各所へ本当に多くの声を届けていただき、有難うございました。詳しい経緯については、今後の報道等でさらに確認していきたいと思います。(転載終わり)
今回の決定により、ひとまずは安心いたしました。
しかし、私たちは手放しで喜んでいるわけにはいきません。
なぜなら、こうした環境省による「猫駆除・排除」の方針は、過去にも形を変えて何度も繰り返されてきたからです。この根本的な原因をはっきりとさせなければ、また忘れた頃に同じような動きが起きるでしょう。
環境省が繰り返す「外猫駆除」への舵切り
当会のブログでも過去に指摘した通り、2018年当時も環境省は「所有者不明の猫の駆除目的となりかねない引取り」を法律に盛り込もうとしました。
https://banbihouse.blog.fc2.com/blog-entry-9376.html
犬猫救済の輪 TNR日本動物福祉病院 【拡散希望】2018年、全国自治体は「駆除目的につながりかねない猫の引取り方針」を拒絶。動物愛護管理をめぐる主な課題への対応について (第 48・49 回資料2)に対する自治体意見 2018年環境省公式資料は重要です。
その時も、皆様、愛護団体、そして地方自治体の皆様からの強い反対によって環境省はこれを取り下げました。
それから10年もしないうちに、今回、環境省は前回よりもさらに大胆な形で「外猫駆除」へと舵を切ろうとしたのです。
なぜ、これが繰り返されるのか。 それは、串田先生も7月10日の院内集会で指摘された通り、環境省野生生物課の関係者、および「有識者」と呼ばれる委員たちの偏った思想と体制に原因があります。
犬猫救済の輪は、今後二度とこのような改悪が繰り返されないよう、環境省の「考え方の偏り」と「法的知識の不足」を浮き彫りにする2つの重要資料をここに提示し、徹底検証します。
特に猫排除の問題においては、以下の4つの過誤が顕著です。
•動物愛護法や国会の付帯決議を無視してしまう、公務員としての基本的な過誤
•国民や企業の間で動物愛護の精神が深く醸成されてきたことに対する、情報収集力の不足
•方針転換がもたらす社会的混乱を予測できない、分析力の欠如
•経済が苦しい中、防除事業が地方自治体と市民に莫大な経済的負担を強いることへの無配慮
資料1:平成27年2月3日 環境省第8回特定外来生物等分類群専門家グループ会合(哺乳類・鳥類)議事録
この議事録を読むと、国の方針を決定づける「有識者」たちの発言がいかに過激で、生命への尊厳を欠いたものであるかが分かります。
【議事録内の発言(抜粋)】
「現地でどんどん撃てばいい」
「密猟なんてたくさんあるんですよ」
このように、命を扱う公的な議論の場でありながら、「どんどん撃てばいい」といった極端な排除論が平然と飛び交っているのが実態です。ここに集まる専門家たちのコミュニティが、いかに一般社会のモラルや動物愛護の精神から乖離しているかが浮き彫りになっています。

資料2:令和7年9月 環境省野生生物課 外来生物対策室長・中島治美氏 講演(動画)
動画URL:
https://www.youtube.com/watch?v=kb8lAzudx84
この中島室長による講演を聞くと、もし「イエネコ指定」が全国的に運用されていた場合、地方自治体にとっても、税金を納めている一般の市民にとっても、極めて大きな財政的・実務的負担が生じるリスクがあったことが見えてきます。
① 「定着した外来種の対策は地方の責任」という制度の線引き
中島室長は講演の中で、法律(外来生物法)における国と地方の役割分担について、以下のように語っています。
「国内に入っていない種や未定着の種(ヒアリなど)は国(環境省)がやりますが、もう定着してしまっている種の防除は地方自治体の責務にします。地方自治体にとっては『急に言われてなんだ』ということもあったのですが……」(動画再生時間 16:44〜17:21 より要約)
この制度設計に従うと、「すでに日本中に定着している猫」の対策は、地方自治体が自らの予算と責任で行わなければならなくなります。中島氏自身が「現場の困惑」に言及している通り、国が方針だけを決めて、重い実務と責任を地方自治体に押し付ける仕組みになっているのです。
② 「動物愛護」と「外来種対策」の間で生じる、業務の矛盾と財政負担
現在、多くの自治体では市民の税金を活用し、ボランティア団体等と協力しながら「地域猫活動(TNR:不妊去勢手術を行い、元の場所に戻して一代限りの命を管理する)」を推進しています。これは殺処分を減らし、人道的な方法で地域環境を安定させるための重要な施策です。
しかし、国の方針によって「猫」が排除すべき外来種として広く運用されることになれば、自治体の内部で真っ向から対立する2つの業務が同時に並行する恐れがあります。
業務①(動物愛護) 税金を使って不妊手術を行い、地域で適切に管理する。
業務②(外来種対策) 別の予算を使って、その猫を「防除すべき対象」として捕獲・排除する。
一つの自治体の中で「税金を使って地域に戻した猫を、別の予算を使って追う」という深刻な矛盾が生じれば、現場の行政窓口や予算運用は大混乱に陥ります。
③ 過去の事例から見る莫大なコストと、地方へのしわ寄せ
環境省は自治体が防除を行う際の交付金(補助金)制度を設けていますが、ここには2つの大きな罠があります。
1.地方自治体の「持ち出し(自己負担)」が発生する
国の補助金は費用の全額をカバーするものではありません。一定割合は自治体独自の税金(地方税)から拠出する必要があるため、財政に余裕のない自治体にとっては、新たな大打撃となります。
2.駆除・管理にかかる桁違いのコスト
室長は講演で、奄美大島におけるマングース排除の成果を挙げつつ、以下のような実績値を明かしています。
「年間約2億円をかけ続け、総額35億〜36億円を投じた」(動画再生時間 27:35〜28:26 より要約)
特定の離島という限定されたエリアであっても、これだけの巨費と歳月が必要になります。もし「イエネコ」の指定によって、全国の自治体が広範囲での捕獲、収容、その後の管理・処分といった「防除実務」を迫られることになれば、日本全体で必要となる予算は天文学的な数字になりかねません。
実際、講演内でも「財務省からコストパフォーマンスの面で予算の確保に苦慮した」というエピソードが語られており、国ですら維持が困難なコストの仕組みを、地方自治体に委ねることの無理を浮き彫りにしています。
本当に取り組むべき施策とは
環境省が進めようとした「イエネコ指定」の議論は、もし実行されていれば、関係するすべての人々に深刻な爪痕を残すものでした。
地方自治体 動物愛護施策との整合性に悩み、現場の窓口や財政が圧迫される。
ボランティア これまで地域住民と信頼関係を築き、自費と努力で継続してきた「地域猫活動」の基盤が崩壊する。
一般の市民(納税者) 身近な命の扱いを巡る地域対立や、多額の税金負担への疑問。
環境省や農水省が真に取り組むべきは、地方に実務とコストの矛盾を押し付けることではありません。適正飼育のさらなる徹底や、自治体・ボランティアがこれまで積み上げてきた福祉的アプローチ(TNRや地域猫活動)へのバックアップであるはずです。
犬猫救済の輪は、今後も環境省の動向を注視し、命を軽視した改悪が二度と行われないよう、監視と発信を続けてまいります。引き続き、皆様の温かいご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。
犬猫救済の輪シェルターで穏やかに過ごす CKD(慢性腎臓病)の保護猫たち

クラウドファンディング
継続『猫の医療費支援プロジェクト』動物愛護を未来へ繋ぐ!看護師たちの挑戦!
https://for-good.net/project/1003793

💖猫の医療費支援プロジェクトへお寄せいただいた皆様からのご寄付で、傷病猫たちへの医療費支援を行っています。
治療を乗り越え、元気になって里親様との幸せな暮らしを始めた子もいます。
一方で、一か月以上の長期入院が続いている子や、現在も毎日、獣医から細やかな治療を受けている重症の子もいます。
こうしてそれぞれの子が懸命に命をつないでいられるのは、皆様からの温かいご支援のおかげです。心より感謝申し上げます。
第3弾 『猫の医療費支援プロジェクト』~現在、プロジェクトのご支援を受けて治療中の子たち、そして治療を終え新しい生活へと歩み始めた子たちをご紹介いたします。
この子たちの中には一生医療を必要とする子もいます。この子たちを守っていけますように、怪我や病気や苦しんでいる野良猫たちに医療を施してあげられますように、ご無理のない範囲でのご支援をどうか宜しくお願い申し上げます。(看護師 児玉・竹内・新谷)
皆様からの 『猫の医療費支援プロジェクト』ご寄付により、現在、医療を受けさせていただいている猫たちです。ありがとうございます。 犬猫救済の輪 TNR日本動物福祉病院









