明日葉の加工場再開
40年の歴史、台風で全壊。父が守った明日葉工場をなんとか復活させたい!
みんなの応援コメント
FOR GOOD
プロジェクト実行者が支援金を全額受け取れるよう、支援者さまからのシステム利用料(220円+決済手数料5%)により運営しています。
2025/11/17 12:38
あしたば加工工場 活動報告Vol.12 窮地に思いだす私の原動力(2025/11/17)
11/2より沢山の皆様のご支援を賜りました。11/17現在で228名様のご支援があり、金額もあと目標額まで33,000円となりました。厚く御礼申し上げます。
被災して、私も会社も窮地ですが、そんな時、前職の上司から言われた言葉を思い出します。それは私の信念となりました。この言葉をいただいたのは私の失敗談からでしかないのですが、それを含めてお話したいと思います。
1)「人間常に謙虚たれ」

(イメージ画像)
私は新卒で業界最大手の紳士服販売会社に入社しました。大学時代、アルバイトをしたり、サークルで責任者になって、対人の経験はある程度積んでいましたが、社会に出ると全くレベルが異なっていました。まさに「学生気分で~」という風に言われてしまうくらいの未熟な私でした。
それでも、上司、先輩の指導を受け、ある程度の仕事を任せてもらえるくらいになりました。そこで事件が起きます。紳士服のサイズは体型別に準備されており、お客様の実際の体型に近いサイズで合わせ、微調整が行えます。本来は「微調整」で済ませなければならないのですが、お客様の要望もあり、サイズ外の色柄のスーツを、そのお客様のサイズに合わせるように補正業者会社の方にお願いをしました。
「サイズ外のものを、サイズに合わせる」のは、補正ではなく、もはや「リフォーム」になります。そんな規格外のことを先輩へ相談もせず進めてしまい、スーツは出来上がったのですが、補正業者会社に想定以上の負荷をかけ、大迷惑をかけました。その後は会社間の協議があり、私は厳重注意を受けました。
このトラブルは、私の奢りが起こしたものに他なりません。「私ならできる。」
「私の対応は問題ない。」と20代の私は調子に乗っておりました。
直属の上司にはお叱りを受けました。そして地域を統括する部長というのがおり、普段、一般社員には指導せず、店長経由で指導を行う立場の方だったのですが、自身の売上管理長の今月分のコメント欄に「人間常に謙虚たれ」と書き込まれておりました。
2)「上司は、超えて初めて恩返しとなる。」

(イメージ画像)
コメント欄に書かれた言葉は、すごく身にしみました。謙虚ではなかった、謙虚なふりをしてただけ。自身の行動を改める機会となりました。
1カ月経過した頃、統括部長が月1回の臨店で所属する店舗にお見えになりました。コメント欄の言葉で改心したことを伝えたのち、次の言葉をコメント欄に書かれました。「上司は、超えて初めて恩返しとなる。」と。
「成長したと自分で思っても、それを評価するのは他人です。指導を続けてくれる上司に感謝しなさい。で、その上司を超えることがあなたの役目です。」と伝えられました。
私は上司に恵まれている、と感じました。
3)「自分の立場でする仕事を、まずしなさい。」
それから数年後。失敗を重ねながらも社員として業務にあたっていました。ある日、所属店の店長が突然、店舗の窓に水をかけ清掃を始めました。清掃は毎朝行っていますが、足りなかったのか。
慌てて店長に駆け寄り「私がやります。」と申し出たら、店長は「自分の立場でする仕事を、まずしなさい。」とおっしゃいました。
「別に君の清掃が足りなかったわけじゃない、むしろよくやってるよ。ただ、普段の清掃では取れない汚れもあるから、それを私は時期を見て行っているだけです。」
「君に『窓を洗って』というのは簡単だし、キレイにもなるだろうけど、結局『なぜ汚れているのか』『どうしたら汚れが落ちるのか』は、見聞きしただけではわからない。だから自分でまずやってみてるんだ。」
「私は店長で君は一般社員。掃除に集中してたら売上実績がつかなくなる。店長は管理業務優先だが、君は販売業務優先の立場だ。立場の仕事をまずしなさい。」
「上司とは何か」と知らしめられたお話でした。
思い出話は以上です。現在、窮地にある中、昔のことを思い出して奮起しています。これからの私たちの復興への活動の応援、よろしくお願いいたします。
リターンを選ぶ