未来の自然
日本古来の伝統構法を残してゆきたい。命の喜びを思い出せる場所として。
みんなの応援コメント
銚子より応援しております
2024年3月31日
またお会いできる日を楽しみにしております
かね
2024年3月31日
最高のロケーションでヒデさんのコーヒーを飲む日を楽しみにしています。完成まで、心確かに、頑張って下さい!
FOR GOOD
プロジェクト実行者が支援金を全額受け取れるよう、支援者さまからのシステム利用料(220円+決済手数料5%)により運営しています。
命の循環や伝統について、とてもわかりやすい文章を応援と共に頂きました。
2024/2/26 03:37
この文章を書いてくれた手塚幸夫さんは、僕が千葉県いすみ市に住んでいた頃(2015年)から親しくさせて頂いている、とても信頼が厚い方です。人間の世界だけでなく、生物多様性という視点から静かに世界を見ています。
手塚さんは、1980年代から有機農業や自然保護、里山の再生などに関わり、2015年には「房総野生生物研究所」を設立。
学校給食の全量有機米化では、準備を講じ、仕組みづくりをするなど、一部始終に深く関わられていました。現在はオーガニック専門店「いすみや」を営まれています。
ここから先は手塚さんの文章です。
『命が循環する自然環境をつくり、本物の「木・土・石」を使った伝統構法で喫茶店を建ててゆくという内容です』
これは、クラウドファンディングの主催者としてヒデ君がメッセージの最初に書いた一文です。実際は、言うが易し行うが難しです。でも、ヒデ君はその「難し」に挑戦しています。
ヒデ君のメッセージには、命・循環・自然・伝統という4つの言葉が繰り返し登場します。そして、その度に私がこれまでこだわってきた「里山の自然管理」という言葉と重なり合い、心地よく響きあっていきます。
里山について少し書かせてもらいます。
【里山の自然管理】
都市地域と原生自然地域との間に位置し、森・畑・草地・水田・河川・ため池などから人家や社寺、施設までが一体となったところを里山と呼んでいます。この里山で先人たちは、多様な環境を人の手で有機的につなげ配置していくことで生物多様性を高め、自然の持つ生産力を最大限に引き上げ、それによって食べ物や暮らしの材料、さらには生きていく基盤となる空気・水・土壌までさまざまな恵みを受け取ってきました。
【伝統】
里山のさまざまな恵みは,さまざまな生業(職人)を育んできました。材料(恵み)に向かい合う中で知恵が生まれ、手を加えていく過程で技が生まれ、その積み重ねが伝統文化・伝統技術として継承されてきました。
この伝統文化・伝統技術は、素材を生かすことの他に、自然や風土に馴染んでいること(息づいていること)を大切にしてきました。
【命の循環】
今、大量生産・大量消費がもたらす非循環型社会は限界を迎えようとしています。私たちが暮らす世界が持続可能ではなくなってきたからです。どうしたら持続可能になるのか。先ずは、伝統的な里山の自然管理や暮らしを思い出しながら、私たちが地域の自然・風土とどう関わってきたのか見直してみたらどうでしょうか。廃棄されて消えていくたくさんのものが見えてくると思います。循環しない理由は、多様な命がつながっていないこと、命が引き継がれていないことにあるのです。
伝統技術の極意は、命(恵み)が活かされること、時として土に還り次の命として再生されることにあるように感じています。
『木・土・石を使った伝統構法で喫茶店を建てる』、『自然の循環の中で育てられた豆を使う』、『命の喜びを多くの人が思い出せる場所を創る』というヒデ君の取り組みは、10年後、20年後にどのような評価を受けるのでしょうか。
楽しみです。
里と山との間の場所に伝統構法により作られようとしているこの喫茶店は、「古くて新しい自然との共生モデル」を見ることができる場所になるでしょう。
期待しています。 みんなで応援しましょう!
手塚幸夫 房総野生生物研究所
オーガニック専門店「いすみや」
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