アフリカの障害者支援
アフリカのモザンビークで障害があっても無くても安心して生活できる社会を作りたい!
みんなの応援コメント
naho.ume
2024年10月13日
せっきーさんの熱意、素敵です! モザンビークの皆さんのより良い人生につながりますように!
こばち
2024年10月13日
少しでも力になれば幸いです
FOR GOOD
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リタさんとのインタビューで考えたこと1
2024/9/6 11:30
昨日のリタさんのインタビューで、知的障害のある息子さん(レオナルドさん)が6歳で入学してから25歳で幼稚園の仕事を始めるまで小学校に通い続けていたという話があって、非常に考えさせられました。
レオナルドさんは、ある程度の日常会話は可能だけれども文字の理解はできず計算もできません。小学校の授業では何が行われているか恐らくは理解できなかったと思われます。教師からのサポートも特になく一斉授業の教室で座っているだけだったのかもしれません。こちらの公立学校は非常に多くの児童に対して一斉授業を行う形式が多いです。一つの教室に何十人と生徒がいる場で、一人の生徒に時間を割くことは非常に難しいです。
彼のケースでは、とりあえず学校に通って外部からの刺激を得たほうがよいということで小学校に通い続けていたわけで、それは彼を大事に思っている人たちが考えた当時の最善策なのだと思います。何かしらプラスの側面もあったのでしょう。
ただ、仮に彼がモザンビークの農村部で生まれ育っていたのならば、「学校へ通い続けさせる」という対策にはならなかっただろうなと思います。
去年の終わりごろ、幼稚園を始めるに当たって障害がある人と働きたいなというようなことを友人に話したところリタさんとレオナルドさんを紹介されました。レオナルドさんと話をしてみて最初に思ったことが「こういう人は農村にいたな」でした。初対面の時から一緒に働ける気がしました。
私のもうすぐ10年のモザンビーク生活では、田舎での生活がかなり長く、モザンビークの農村での生活についてもなんとなくのイメージがあります。彼が農村部で生まれ育っていれば、学校にこだわることなく、なにがしかの日々の労働を任されてそれなりに重宝されていたのだろうなと、希望的にですが想像します。
モザンビークをはじめとする途上国では急激な都市化が進行しています。都市部では仕事が農村部と比べてより分業化、専門化されています。生活の場と仕事の場が異なる場合も多いです。
リタさんはレオナルドさんが仕事を得られるように、職業訓練の機会を探したようですが結局見つけることはできませんでした。農村部でなら特に訓練など必要としない仕事がたくさんあるのですが。
ただ都会で育った人が農村部に連れていかれて農作業に参加して生活できるかというと結構難しいものがあります。関係が近い家族と離れ離れになってしまうこともよいことだとは思えません。この意味で、私たちがやろうとしている障害者の仕事作りは都市化が進む今さらに必要性が増しているのだなと思っています。
なお「アフリカの農村部では障害者も人として尊重されてみんなハッピー」という話ではないです。あくまでもレオナルドさんの障害レベルならば一労働力として受け入れられただろうなという想像の話です。女性の障害者、レオナルドさんよりも重度の知的障害者や発達障害者、身体障害者だとどうなるかというとそれこそケースバイケースだと思います。今のところ家族がどうサポートするかに大きく依存しています。
私たちが団体としてできること、やるべきことは山ほどあるなと改めて思いました。
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