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2025/3/14 07:00
【能登の甲地区の話②】

そして、13時からはマルシェが開催されました。
玄関入ってすぐのところにドリンクとシフォンが並び、子どもたちとぼくと、その日駆けつけた都立大の大学生が立って、オープンデス。
オープンと同時になが~い行列ができて、お一人お一人にシフォンを渡しながら少しだけお話をしました。
「遠くから来てくれてありがとうね」
という声
東京は青梅市でのぼくらの活動を復興団から聞いているのだと思います。
「本当にありがとうね」
「家にいるとね、これからのことを考えたりして鬱々としちゃうんだけど、ここに来るとみんないるから気が晴れるの」
「気にかけてくれている人がいるってことがとてもうれしいんだよ」
と次々と言葉をもらいました。
名刺代わりにもっていったぼくの本をおばあちゃん達が次々と買っていっていただいたり。
握手させてもらったり。
破壊された家々が撤去されても、心の傷はまだ残ったままなんだととても感じました。
そして、ようやく仮設住宅に入れて、人心地ついて。
それこそ震災からの非日常的な不安と混乱が落ち着き、次は自分たちの生活再建のための不安に押しつぶされそうな日常が始まっている。
そう感じないではいられなかった。
甲地区には300人ほどが生活されているそうでしたが、その日はその半分近い人がマルシェに顔を出し、自治会館の大部屋はそんなみんなで埋まり、シフォンを食べ、お茶を飲み、友人と語らい、お笑いライブで笑顔になる。
この時間が本当に大事な時間なんだと思いながら、その風景を眺めていました。
そして、昨年青梅市でぼくらがやってきたこと。
それは義援金を送るための活動であったけれども、それ以上のものを送ることができてきたのだと、とても実感する時間にもなりました。
15日から開始するクラウドファンド。
その先にある、能登の物産の直売所のオープンやcafeメニュー開発。
1年間やってきたことを毎日の活動にしていく。
その「意味」をかみしめる時間でもありました。
マルシェが終わって、少し散歩をしながらもう一度、一人で甲の風景をかみしめながら帰ってくると復興団のメンバーの反省会が行われていました。
「今度はどこのお店のものを使おう」
なんて話が中心だったので、ぼくには最初さっぱりで遠慮していたら
「甲らしいものを作れないか」
「そばなんかどうだ?」
なんていう話になっていたので、ちょっと聞き耳。
メンバーに飲食店経験者がいないようだったので、少しだけアドバイスをさせていただきました。保健所のこと、免許のことなんかを。
その上で
「さっき、持ってきた本が全部完売したんですよ」
「あの本って小商い始めてみようぜっていう内容なんですけど、買ってくれたのがみんなおばあちゃん達で」
「起業するつもりなんでしょうか?」
なんて話をしたら、そこから話が大きくなって、廃線になった甲駅を改装して「お母さん食堂」やったらどうだろう!?って。
すごくイイナって思いました。
新入社員は70歳からにして。
そもそも、この地区では震災直後に炊き出しを行ったのは、お母さんたちでした。
水道が止まっているため、消防団が水を運び、農家さんが多いからみんなで食材を持ち合い、それをお母さんたちが料理して炊き出しを行う。
震災直後から避難しているみんなが暖かいものを食べることができた珍しい地区でした。
だから、お母さんたちのパワーはすごい。
そして、みんなで料理をして、お客さんに提供する場ができたら。
そんな社会参加の場ができたらすごいイイナぁと。
ついでにシェアキッチンにして、キッチンカーで起業したい子たちに貸し出したりして。
そうやって関係人口を増やしていくことで、刺激もどんどん増えていくんじゃないだろうか。
そう考えるとワクワクしてくる。
いっそ、ぼくらもここでシフォンを。。。
いやいやいや。。。なんていうネ。。。
続く。。。
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