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2025/3/15 07:00
【能登の甲地区の話③】

夜は復興団のメンバー、ボランティアさん、区長さん、都立大の学生さん、古民家再生専門の方や学生を引き連れた建築事務所さん一行など、多様なメンバーでの飲み会がありました。
その席にもっていきましたよ。ベイパール。
乾杯で使わせてもらったんですが、好評だった!
「なにこれ、すごいいい香り!」
「え、通販で買える?行かないと買えない?」
なんてうれしい声を聴きながら、ベイパールのコンセプトなんかをお話してきました。
その席で気になる話を聞きました。
家が全壊して仮設住宅に移る。
全壊した家を公費解体で壊す。
その瞬間に多くのものが捨てられていくっていう話。
仮設住宅にも物置がついています。
おそらくは一間四方の小さなもの。
でも、ここで生きてきた人たちは、みな代々引き継いできた家に住んでいました。
そこには先祖代々受け継いできたたくさんのものがありました。
当然、仮設には持って行けない。
だから捨てるしかない。たくさんの思い出が詰まった品々を。
例えば、昔から冠婚葬祭は各家々で執り行ってきたこの地域。
御膳から何から輪島塗の漆器たちが当たり前のようにあったそうです。
それが次々と捨てられていく。。。
「ご本人さえよかったら、こちらに送ってもらうことはできませんか?」
そんなお話をしてきました。
どんなご家庭が受け継いできたものなのか。
どうやって使ってきたのか。
そんなストーリーとともに、青梅の方で販売させてもらえたら、捨てるより誰かが大切に譲り受ける方がいいと思ってくれる方がいたら。
そして、その結果、ささやかでも義援金を送ることができたら。
そう思って。
今後、連絡を取り合うことができるかもしれない。そんなキッカケをもらいました。
その日は復興団の一人の家に泊めてもらい、次の日の朝ごはんもご馳走なっていたら、孝允さんから連絡をもらいました。
「駅に来れませんか?」
慌てて駆けつけると、建築事務所の方や学生さんが駅の寸法を測っています。
「あ、てつさん、昨日の話をここでもう一回お願いします」
「どんな設備を入れなきゃいけないかって」
なんと、シェアキッチン導入のために寸法を測ったり、どうやって再生していくかの見積を作り始めていました。
早い。。。大丈夫か?っていうほど早い。。。
建築士さんや地元の工務店さんとざっくりとお話をしていたら
「あ!もう時間だ!」
と孝允さんに背を押され、克仁さんの運転で穴水の区役所へ。そのまま打ち合わせだという孝允さんを置いて、のと鉄道の七尾駅に向かいました。
そこには穴水町物産館「四季彩々」が併設されていて、のとの恵みマルシェの時の物産の多くをここから仕入れていたのです。
買い物しながら店員さんに挨拶させていただきました。
のとの恵みマルシェのことを覚えていてくれて、青梅側の窓口になってくれたひとみさんに感謝とよろしくお伝えくださいと伝言をいただき。
そして、引き続き直売店ができた時にはこちらからもお願いしたい旨伝えてきました。
ところで、東井家は3兄弟なのデス。
そして、長男の豊記さんはのと鉄道勤務。
「呼びましょうか?」
と言われて、
「いえいえ、行けば挨拶できますかね?」
って話をしていたら克仁さんが誰かを連れて戻ってきました。
それが豊記さんでした。
「お、コンプリート!」
と喜びながら、穴水の物産の話などを伺って、穴水を後にしました。
そうしたら不吉なことを孝允さんが言い出すのです。
「前に空港の保安検査場に20分過ぎに着いたら入れてもらえなくて、飛行機乗れなかったんですよ」
「え?」
「今日もやばいかもしれない」
「空港まで何分くらいですが?」
「12分かな」
「離陸前20分につけない気がしますけど。。。」
「急ぐんだ!克仁!」
笑うしかない。。。
「この年でこんなドキドキなかなかないっすよ」
「受験依頼かなぁ。。。やべぇ間に合わないってこの感じ」
とばかな話をしている二人をよそに、真剣に運転してくれた克仁さんのおかげで20分前に到着!
「ダメだったら待ってますから戻ってきてください!」
という克仁さんの声を背に、出発ロビーに走りこんだら職員さんが
「上です!」
「スミマセン!」
とギリギリ飛行機に登場することができたのは、なんかオチがついたなと。。。
たったの1泊2日。
ほぼ24時間しかいなかったのだけれど、それでも実りの多い旅になりました。
このクラファンを成功させ、cafeころんをきっちり改装し、能登の物産コーナーをオープンさせ、能登×青梅のメニューを作り。
それを毎日積み上げていく。
その「意味」をずっしりと感じた旅になりました。
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