アートと社会をつなぐ
アートと社会をつなぐ挑戦!ポートランドで学ぶソーシャル・アート実践




みんなの応援コメント
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2025/4/14 16:00
アーティストが社会と共に生きるということ

こんにちは、渡辺望です。
クラウドファンディングを開始してから14日が経ち、達成率は73%に達しました。
ご支援くださった皆さま、本当にありがとうございます。
一つひとつの応援が、私の背中を押してくれています。
「社会にアーティストがいるということ」
今朝、ある建築家の方から、心に残るメッセージをいただきました。
彼は住まいの断熱性能やエネルギー効率に取り組む建築の専門家であり、毎年、ヨーロッパ諸国を視察し、環境政策や暮らしの在り方について学ばれています。メッセージの中で印象的だったのが、ヨーロッパで見てきたという「アーティストの家」のお話でした。
🏡アーティストの家とは?
「アーティストの家」は、地域の協同組合によって運営され、アーティストが低家賃で入居できる集合住宅です。
すべての住戸には必ずアトリエスペースが設けられ、内装は住人がセルフビルドで仕上げるという自由度の高いつくり。
話を聞いた当初は、手作り感のあるシャビーな空間を想像していたそうですが、実際にはとても丁寧につくられた、“家族のための空間”としての住まいだったといいます。
そして彼はこう続けてくれました。
「ヨーロッパでは、アーティストが社会にいなかったら、この社会はどんなに貧しいか、という認識がある。だからこそ、いろんな形できちんと保護されている。」
「日本に本当に足りないのは、“アーティスト自身がソーシャルでいられるためにはどうすればいいか”という視点だと思う。」
「渡辺さんがソーシャルな存在でいられるように。そして日本が、そういう社会になっていけばいい。」
これらの言葉は、静かだけれど、とても強い響きをもって私の中に残りました。
🛤️子育てとコロナ、その先で
子育てと、コロナ禍。
人と会うことが減り、発表の場は激減し、展覧会にもなかなか足を運べなくなりました。SNSで流れる情報に、焦りながらも追いつけない日々。孤立感を覚えることもしばしばありました。
それでも私はずっと問い続けてきました。
「アーティストであり続けるには、どうすればいいのか」
「アーティストが、アーティストとして生きていける社会とは、どんな社会なのか」
彼の言葉は、そんな迷いの中にある私に、
「社会の中でアーティストでいる」という視点を改めて投げかけてくれたように思います。
🌱渡航準備と、“信頼”という一歩
先日、助成金の振り込みもあり、ようやくポートランド行きのチケットを取りました。
でも、そこに至るまでには多くの迷いがありました。
チケット代は想定より高く、クラウドファンディングもまだ途中。
子どもを連れて行くべきか、夫に託すべきか…。考えることは山ほどありました。
正直、怖くてなかなか決断できませんでした。
そんなとき、夫がふとこう言ってくれました。
「大丈夫、なんとかなるよ」
その一言が、私の背中をすっと押してくれました。
🌿この挑戦の先に
この挑戦は、私一人のためだけのものではありません。
アーティストが、社会の中で安心して創作を続けていけるように。
そして、子育てをしながら表現を続けるすべての人たちが、孤立せずにいられるように。
今回の研修を通して得たことを、また次の誰かにつなげていけたらと願っています。
クラウドファンディングは、4月30日まで続きます。
引き続きのご支援、そしてこの思いを
表現に関わる方々、自分らしく生きようとするすべての人たちに
届けていただけたら、とても嬉しいです。
心からの感謝を込めて。
渡辺望
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