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2025/6/2 22:30
【星の箱プロジェクト|ポートランド編③】ワークショップレポート DAY1

2025年6月2日、KSMoCA(King School Museum of Contemporary Art)にて「Nomadic Stars Project」の第1回目のワークショップが行われました。参加したのは、King Schoolの4年生と、Kiara Hillさん(ポートランド州立大学 アートヒストリー客員助教)、Michelle Peakeさん(KSMoCA プロジェクトパートナー)。お二人も子どもたちと一緒に、作品づくりを楽しんでくださいました。
なお、KSMoCAの活動に参加しているのは、King Schoolの中でも保護者の希望・許可を得て登録された児童に限られます。すべての生徒が自動的に参加するわけではなく、希望制のプログラムです。KSMoCAに登録している生徒は、通常の「スペシャル(Specials)」(音楽・体育・美術などの特別教科)に加えて、KSMoCAの活動に参加します。
ワークショップは、まずKSMoCAプログラムマネージャーのLaura Glazerさん、そしてポートランド州立大学MFA Art and Social Practiceプログラムの学生であり、現地のアーティストでもあるMidori Yamanakaさんによる紹介で始まりました。
続く導入では、かつて遊牧民たちが星を道しるべとして使っていたこと、自分自身の“星”を持ち帰るための箱をつくること、その星が自分や誰かの進む道を照らす存在になること、そして世界中の人々と星を通じてつながり、地上にもう一つの星空を描いていくという本プロジェクトのコンセプトをお話しました。
実際に箱の中に収められた光る星を見せると、「わぁ!」という歓声が上がり、子どもたちの目が一気に輝きました。
この日は“自分の星”を収める箱の組み立てからスタート。子どもたちは次々とパーツを手に取り、説明書を確認しながら積極的に作業を進めていきました。
驚いたのは、その集中力と行動の早さ。「色を塗っていい?」「飾りつけしてもいい?」と、次のステップに進むのを待ちきれない様子で、全員がすぐに装飾の工程に取りかかりました。
アクリル絵の具で大胆に色を塗ったり、日本から持ってきたレースや星のパーツを嬉しそうに貼り付けたりと、それぞれの個性が箱の上に広がっていきます。
中でも印象的だったのが、ボンドを塗るために用意していた小さなヘラが大人気だったこと。「It’s a tiny spatula!」と声が上がり、まるで宝物を見つけたかのような反応で、最後には「これ、持って帰ってもいい?」と尋ねる子もいたほどです。
当初は組み立てのみを予定していましたが、全員が装飾までスムーズに進むという嬉しい展開に。来週のDay 2では、装飾の続きを行い、仕上げとして“星”を箱の中にインストールして、それぞれの作品がいよいよ完成します。
地上の星空が、どのように完成していくのか——続きがとても楽しみです。
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