人つなぐビール作り
メソポタミア文明のビールを福島で作りたい!




みんなの応援コメント

MishMish
2025年6月21日
チグリス・ユーフラテスの大地に芽吹いた文明の記憶が、今一杯のビールとして蘇る。 未来に向けて過去を酌み交わす。 そんな皆さまの挑戦に敬意と感謝を込めて、応援させていただきます。
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2025/6/13 04:13
ビールが作り出す食文化のハーモニー

こんにちは。佐藤真紀です。クラフトビールが世の中にたくさん出回っていますよね。
貧乏な僕は、安けりゃいいや、と思い発泡酒でも何でもいいから流し込むタイプでした。実際選択肢もキリンかアサヒ、サッポロ、恵比寿ぐらいしかねーじゃん。どれを飲んでも大差ないし。しかし、昨今クラフトビールが増えています。
僕がなぜ、メソポタミアに関心を持ったかということですが、そもそも5000年前の歴史なんて、どっちでもよかった。イラク戦争直前に戦争反対を訴えてほしいとイラクから招待されて現地に着いたら、役人や政治家は、しきりとイラクは世界で初めて文明が栄えたところだ。アメリカなんてたかが数百年だ。すごいだろう?という話をしていました。僕にとっては、そんな自慢話どっちでもいいなあと。これから戦争始まるのに、博物館とか連れて行ってくれなくていいから、NGOとしては、病院とか、学校の様子見たいわ。という感じでした。
しかし、気になっていたのは、遺跡から出てきた出土品。ダマスカスの博物館で売っていたレプリカが素敵で、こんなの部屋に飾りたいなあと思って、いつの間にか集めだした。
時がたち、そんなことも忘れて、ChalChalに頼まれて、メソポタミアの神の絵をかくことになり、いろいろ調べているとやたらとビールの話が出てきて、「世界で最初にビールを発明したのがメソポタミアの人たち」と知りました。どんなビールを飲んでいたんだろう。気になりますが、日本ではそんな古代にロマンを追い求めるようなビールはありません。せめて、古代人に敬意を払ってそういう名前のビールが有ってもよさそうですが。じゃあ、自分たちで作っちゃえということに。
実は、大学からの友人に、田山君というのがいて、キリンビールに就職しました。僕らは、社会人の美術サークルに入っていて、展覧会の打ち上げは、必ずキリンビールの直営店、かキリンを置いている店。席がなくて、目の前にサッポロビールのお店があっても彼は譲りませんでした。愛社精神がすごい。しかし、ビールが出てくるといろいろ説明をしてくれる。そのうんちくがいつも楽しいのでした。しかし、聞いた話もすぐ忘れてしまう。時がたち、お互い歳をとり、田山君はエキスパートになっていました。それで、いろいろ相談がてら、キリンビールの代官山のお店にお邪魔。知識を保有した専門スタッフがクラフトビールと料理のペアリングというコースに付き合ってくれました。斬新だったのが料理とビールを口の中でペアリングするというコンセプト。たとえば、柑橘とかの副原料が入っているビールは個性がありますが、柑橘系のソースをかけた料理にはとてもう!IPAの辛口のビールだとスパイシーな肉料理とあう!デザートのブラウニーには黒ビールがあう!なんというマリアージュの楽しさ!
当然、僕らの作っているナツメヤシを加えたビールに思いを馳せます。アラブ料理があう?新鮮なラム肉に、ナツメヤシシロップを使ったソースをかける?オタフクソースのかかったお好み焼きとの相性は? あるいはデザートは、バニラアイスにデーツシロップをかけたらそうだろう? なにか想像しているだけで楽しくなります。食文化とは人を楽しませたいというホスピタリティの塊ですね。ChalChalのビール、楽しんでもらえれば幸いです!
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